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その5 幕間
第70話 タウエレト
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これはアレシュ青年が話してたのを後から聞いたお話 その2
「カバー?!」
「アレ、アレ河馬ですよね?」
アレシュ青年が聞く。
「カバって言ったらマヌケでノロイ動物じゃ無いんですかー?」
そんにゃコトを彼が言ううちにも大型の魔物は突撃してくる。
盾を構える戦士がぶっ飛ばされるの。
「アホ、カバっていや獰猛な猛獣だよ」
それは聞いたコトが有る気がするわね。
動物系のテレビ番組で放送していた。
普段は水の中に身体を沈み込ませゆったりしているけれど。
そのナワバリに外敵が足を踏み入れるや、ガバッと姿を現す。
その速度は陸上でも時速40キロ、沼の中では60キロすら超える。
デカイ口と強靭にゃアゴでライオンすら噛み砕く危険生物。
「しかもアレはタウエレト。
タダのカバじゃねえ。
牙は鋭いし、背中はウロコで覆われてる。
固ぇんだ」
「初めて聞きました。
魔物のタウエレト」
「アレシュが知らないのも無理はねえ。
南の方では出るって聞くけど、こんなトコで出るなんて」
盾ごとぶっ飛ばされた戦士。
その前でタウエレトが口を開ける。
巨大な口、人間丸ごと吞み込んでしまえるサイズ。
噛み砕けそうな臼のようにゃ奥歯。
鎧でも突き破りそうにゃ犬歯
「たっ、助けて……」
身体ゴト飲み込まれそうだった戦士は、首を引っ掴まれて後ろへ。
グイッと戦士を引っ張ったのはアザム団長ね。
団長は他の戦士から大盾を借りて、前にかざしている。
「ありがとうございます。
アザム団長」
「おう、ケガは無いか」
後ろから矢が魔物目掛けて飛んで行く。
護衛団の弓兵のモノ。
だけど、タウエレトの背中に刺さらにゃい。
背中はワニのような四角い皮膚で覆われている。
矢をも撥ね返す硬いウロコにゃの。
「ぬぅっ」
団長が戦鎚を上から叩き落す。
凄まじい風を切る音と共にタウエレトの背にゃかへ。
VOOOW! VVVOOOOOOOOO!!
タウエレトが鳴き声を上げる。
「今だ、弓で狙え!」
さっきまでタイルのに敷き詰められた背中の鱗。
それが団長に打たれた場所は割れて、下の肉が見えているのね。
無数の矢がその傷目掛けて飛んで行く。
VVVOOOOOOOOO!! VVVOOOOOOOOO!!
「やったか」
「さすが、アザム団長。
カバなんぞには少しも恐れてねえ」
「カバー?!」
「アレ、アレ河馬ですよね?」
アレシュ青年が聞く。
「カバって言ったらマヌケでノロイ動物じゃ無いんですかー?」
そんにゃコトを彼が言ううちにも大型の魔物は突撃してくる。
盾を構える戦士がぶっ飛ばされるの。
「アホ、カバっていや獰猛な猛獣だよ」
それは聞いたコトが有る気がするわね。
動物系のテレビ番組で放送していた。
普段は水の中に身体を沈み込ませゆったりしているけれど。
そのナワバリに外敵が足を踏み入れるや、ガバッと姿を現す。
その速度は陸上でも時速40キロ、沼の中では60キロすら超える。
デカイ口と強靭にゃアゴでライオンすら噛み砕く危険生物。
「しかもアレはタウエレト。
タダのカバじゃねえ。
牙は鋭いし、背中はウロコで覆われてる。
固ぇんだ」
「初めて聞きました。
魔物のタウエレト」
「アレシュが知らないのも無理はねえ。
南の方では出るって聞くけど、こんなトコで出るなんて」
盾ごとぶっ飛ばされた戦士。
その前でタウエレトが口を開ける。
巨大な口、人間丸ごと吞み込んでしまえるサイズ。
噛み砕けそうな臼のようにゃ奥歯。
鎧でも突き破りそうにゃ犬歯
「たっ、助けて……」
身体ゴト飲み込まれそうだった戦士は、首を引っ掴まれて後ろへ。
グイッと戦士を引っ張ったのはアザム団長ね。
団長は他の戦士から大盾を借りて、前にかざしている。
「ありがとうございます。
アザム団長」
「おう、ケガは無いか」
後ろから矢が魔物目掛けて飛んで行く。
護衛団の弓兵のモノ。
だけど、タウエレトの背中に刺さらにゃい。
背中はワニのような四角い皮膚で覆われている。
矢をも撥ね返す硬いウロコにゃの。
「ぬぅっ」
団長が戦鎚を上から叩き落す。
凄まじい風を切る音と共にタウエレトの背にゃかへ。
VOOOW! VVVOOOOOOOOO!!
タウエレトが鳴き声を上げる。
「今だ、弓で狙え!」
さっきまでタイルのに敷き詰められた背中の鱗。
それが団長に打たれた場所は割れて、下の肉が見えているのね。
無数の矢がその傷目掛けて飛んで行く。
VVVOOOOOOOOO!! VVVOOOOOOOOO!!
「やったか」
「さすが、アザム団長。
カバなんぞには少しも恐れてねえ」
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