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その1 入団試験
第20話 女神の助け
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「先ほどの現象は一体何だったんでしょう?」
エステルちゃんが不思議そうに言うわ。
トーヤー隊長は答えに困ってるの。
「うーむ、大木が飛んで行ってアンズーを倒したとしか言いようが無いな。
この森は女神ニャーヒード様の森と言われているからな。
ニャーヒード様の助けか」
「もしかしてトーヤー隊長、ニャーヒード様の加護をお持ちなのでは?」
「う……まぁ確かに私の加護はニャーヒード様のものだ。しかし多少、筋力が強くなる程度であんな現象が起きた事は無いのだが……」
「道理で、トーヤー隊長お奇麗です」
エステルちゃんはにゃんだかにゃっ得した風情。
わたしは一仕事終えて、もう二人のそばに戻ってるわ。
ニャ-ヒードと言えば清浄の女神、人気者の女神様。
美人だし、清浄の女神にゃんだけど悪や汚れを打ち破る戦乙女でも有るんだったかしら。
そう考えると確かにこの女隊長には似合いそうね。
「う……ありがとう」
エステルちゃんに素直に褒められてトーヤーさんは照れたのかしら。
あまり感情が表に出ない女性にゃんで良く分からにゃいわ。
あたりをキョロキョロして、先ほどのアンズーの死体に近づく。
にゃにするのかしらと思って見てると、刃物を取り出す。
エイッと魔物の首を落とす。
いやーん。
ライオンの首が落っこちて血が出てるじゃにゃい。
倒したってのに、にゃにしてんのよ。
「アンズーの身体は持って行こう。
こうして首を切って逆さにすれば血抜きになる」
血抜き。
聞いた事あるわ。
釣った魚のエラを切って、血を出しておくと魚の血が流れ出る。
それをしておくと臭みが残らにゃい、肉の味が良くにゃるって聞くわ。
確か動物もおにゃじにゃんだっけ。
日本で動物猟のはにゃしって聞かにゃいから、分からにゃいけど。
多分同じようにゃ意味合いね。
……もしかして。
「その……あの……」
「ん、どうした」
アンズーの脚を持って逆さに持ち上げるトーヤー隊長。
鳥の魔物は人間の身長を越えるサイズなんだけど簡単に持ち上げてる。
うそみたい。
「ああ、これが私のニャーヒーダ神の御加護だ」
ああ、そうにゃのね。
女神の加護で力持ちににゃるの。
でも。
今、エステルちゃんが気ににゃってるのはその事じゃにゃいと思うわ。
エステルちゃんが不思議そうに言うわ。
トーヤー隊長は答えに困ってるの。
「うーむ、大木が飛んで行ってアンズーを倒したとしか言いようが無いな。
この森は女神ニャーヒード様の森と言われているからな。
ニャーヒード様の助けか」
「もしかしてトーヤー隊長、ニャーヒード様の加護をお持ちなのでは?」
「う……まぁ確かに私の加護はニャーヒード様のものだ。しかし多少、筋力が強くなる程度であんな現象が起きた事は無いのだが……」
「道理で、トーヤー隊長お奇麗です」
エステルちゃんはにゃんだかにゃっ得した風情。
わたしは一仕事終えて、もう二人のそばに戻ってるわ。
ニャ-ヒードと言えば清浄の女神、人気者の女神様。
美人だし、清浄の女神にゃんだけど悪や汚れを打ち破る戦乙女でも有るんだったかしら。
そう考えると確かにこの女隊長には似合いそうね。
「う……ありがとう」
エステルちゃんに素直に褒められてトーヤーさんは照れたのかしら。
あまり感情が表に出ない女性にゃんで良く分からにゃいわ。
あたりをキョロキョロして、先ほどのアンズーの死体に近づく。
にゃにするのかしらと思って見てると、刃物を取り出す。
エイッと魔物の首を落とす。
いやーん。
ライオンの首が落っこちて血が出てるじゃにゃい。
倒したってのに、にゃにしてんのよ。
「アンズーの身体は持って行こう。
こうして首を切って逆さにすれば血抜きになる」
血抜き。
聞いた事あるわ。
釣った魚のエラを切って、血を出しておくと魚の血が流れ出る。
それをしておくと臭みが残らにゃい、肉の味が良くにゃるって聞くわ。
確か動物もおにゃじにゃんだっけ。
日本で動物猟のはにゃしって聞かにゃいから、分からにゃいけど。
多分同じようにゃ意味合いね。
……もしかして。
「その……あの……」
「ん、どうした」
アンズーの脚を持って逆さに持ち上げるトーヤー隊長。
鳥の魔物は人間の身長を越えるサイズなんだけど簡単に持ち上げてる。
うそみたい。
「ああ、これが私のニャーヒーダ神の御加護だ」
ああ、そうにゃのね。
女神の加護で力持ちににゃるの。
でも。
今、エステルちゃんが気ににゃってるのはその事じゃにゃいと思うわ。
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