286 / 289
第五章 アルク野獣の森
第286話 とりあえずエピローグその1
しおりを挟む
帝国軍大佐ムラードは苛立っていた。
「おい、まだ外出は出来んのか」
「はい、許可は出ておりません」
黒い制服の男が言う。
帝国兵では有るだろう。
ムラードが見た事の無い男。
交替で扉の前に二人が立っているのだ。
「これでは監禁だ。
もう一ヶ月は経つぞ」
「我々は事情は聞いておりません」
「何かご要望の物が有ればお持ちします」
「言ってるだろう。
私は外出したいんだ」
「それは許可出来かねます」
「お前達じゃ話にならん。
上官を連れて来い。
直接話す」
「大佐殿、それも出来かねます」
「この部屋で過ごすのに不自由が有ればご協力します」
「それ以外の事は我々は致しかねます」
黒服の二人は能面の様に表情を変えず答える。
くそっ。
コイツラ普通の軍人じゃあるまい。
情報部の人間か。
ムラードが居るのは塔のような建物の上階。
部屋自体は豪華なモノだ。
上等のベッド。
棚に置かれてる酒瓶も高価なものばかり。
見張りの兵は言いつければ美味をすぐ持ってくる。
最初は良かった。
ムラードは好き勝手に贅沢を楽しんだ。
だが、既に一ヶ月だ。
その間誰にも会っていない。
軍関係者、親族誰一人面会すら無しだ。
自分の親族はどうしたのだ。
自分が軟禁されてると知れば抗議の一つもするはず。
最近は力が落ちてるとはいえ、長くに渡りこの近辺の領主だったのだ。
帝国軍とていつまでも領主一族からの文句を無視できない。
ところが今日は来客が有った。
見張りの兵が言ったのだ。
「来客がお見えです」
「服装を整えてください」
誰だ?
「キルリグル少佐ともう一人の方です」
なにっ。
キルリグルだと。
「お元気ですかな、ムラード殿」
いつも通り薄笑いを浮かべて情報部の少佐は部屋に入って来た。
「元気な訳が無いだろう。
キルリグル少佐。
貴君にここに監禁されてから、既に一ヶ月だぞ。
一体どうなっている」
「どうなっているか、お教えするために今日は来たのです」
見張りの兵が出ていく。
替わりに一人の人物が入ってくる。
「ムラードってのはお前か」
誰だ。
まだ若い。
20代後半と言ったところ。
マントに隠されているが大分上等な服装。
貴族か。
男はそのまま室内を見分している。
「おっ、なかなかいい酒呑んでるじゃないか。
一口貰うぞ」
勝手にグラスを取り出し、呑み始める。
なんだ。
この道化は。
「キルリグル少佐。
そろそろここから出して貰えるのだろうな」
「ムラード殿。
部屋が気に入りませんでしたか。
最後の生活です。
なんでも要望を聞くように申し付けておいたのですが」
最後の生活だと?
何を言っている。
「なんの話だ」
「ムラード殿。
アナタは本日自決する事になっております。
理由は長く帝国を欺いて来た事に責任を感じて」
「ムラード殿、貴方はこの地方の領主でした。
この地区を任せられた軍の大佐でも有りました」
「そんな貴方が相応しいのです」
「鉱山が迷宮で有ると、魔獣が出ると、貴重な品が排出されると。
その人類すべてが共有しなければならない情報を知りながら秘匿されていた。
その責任者が貴方です」
「何を言っている、キサマ。
鉱山だと、知るモノか。
あんなもの、とっくに権利を帝国に奪われているぞ。
今鉱山がどうなっているか等、我らが知るはずも無い」
「何を言ってるんです、ムラード殿。
あの鉱山の権利者は今でも貴方達ですよ。
権利書にも間違いなく記されている」
これは……。
ムラードとて貴族のはしくれだ。
これは俺を犯人に仕立て上げる陰謀。
「これは陰謀だ。
頼む、キルリグル少佐。
これは誰かの罠だ。
わたしは無実だ」
「あーっはっはっは。
キルリグルに頼むのは無駄ってもんだぜ」
若い男が言う。
ソファーに勝手に腰掛け、グラスで酒を呷っている男。
「ムラード、もう分かっていいだろう。
誰かの罠というか。
その筋書きを書いたのが目の前の男だぜ」
なんだと。
キルリグル。
微笑みを浮かべた男。
この男が俺を陥れた。
「わたしでは有りませんよ。
情報部の頭脳明晰なスタッフが考えたのです」
「ムラード殿、諦めてください。
すでに貴方の執務室は調べました。
魔法武具の横流し等、貴方の不正は既に掴んでおります。
貴方の秘書官ですかね。
実に優秀に工作されていた。
怪しいとは踏んでいたのですが、まったく証拠を掴ませなかった。
しかし几帳面過ぎました。
全て帳簿を残していました。
どのように魔法武具を調達して。
なんという業者に幾らで販売し、大佐に幾ら渡したか。
見事な帳簿です。
隠してはありましたがね」
アイリス、あのバカ女め。
可愛げが無いだけじゃ無く思慮まで無かったのか。
「秘書官にしてみれば。
露見した場合自分が主犯でなく貴方が主犯だと証明する書類です。
大事にもしておくでしょう」
「……そんな訳だ、ムラード。
お前の親族たちとは既に話が付いてる。
領地変更だ。
ちょっぴり手狭にはなるがな、辺境じゃなくて帝都近くの土地だ。
主犯はムラード。
お前が首を切れば、他の者に罪は及ばない。
そういう話で決着が付いてる」
「ふざけるな、そんな話が有るか。
大体キサマ何者だ。
どこの貴族だ。
さてはキサマの入れ知恵か」
ムラードは声を荒げる。
しかし男達は動じない。
キルリグル少佐は面白い物でも見るように微笑んでいる。
若い男はソファーで酒を呑んでいるのだ。
ムラードは頭を巡らせる。
このままでは我が身の破滅。
なんとか乗り切るには。
ソファーでくつろいでいる男。
若い男に近付く。
頭を垂れる。
「どこの方か存じませんが、名の有る貴族の方かと。
わざわざいらしてくれたという事は何か、私に貴方の力になれる事が有るのでしょう。
なんでもご協力します」
「ムラード、悪いがな。
俺はオマエに用は無いんだ。
ただのついでだ。
こっちの方に用が有ってな、そのついでなんだよ」
……ついで。
俺の命が掛かった事態をついでだと。
下げたくない頭を下げてやったと言うのに。
こうなったら逃げる。
なんとしても生き延びる。
「おい、まだ外出は出来んのか」
「はい、許可は出ておりません」
黒い制服の男が言う。
帝国兵では有るだろう。
ムラードが見た事の無い男。
交替で扉の前に二人が立っているのだ。
「これでは監禁だ。
もう一ヶ月は経つぞ」
「我々は事情は聞いておりません」
「何かご要望の物が有ればお持ちします」
「言ってるだろう。
私は外出したいんだ」
「それは許可出来かねます」
「お前達じゃ話にならん。
上官を連れて来い。
直接話す」
「大佐殿、それも出来かねます」
「この部屋で過ごすのに不自由が有ればご協力します」
「それ以外の事は我々は致しかねます」
黒服の二人は能面の様に表情を変えず答える。
くそっ。
コイツラ普通の軍人じゃあるまい。
情報部の人間か。
ムラードが居るのは塔のような建物の上階。
部屋自体は豪華なモノだ。
上等のベッド。
棚に置かれてる酒瓶も高価なものばかり。
見張りの兵は言いつければ美味をすぐ持ってくる。
最初は良かった。
ムラードは好き勝手に贅沢を楽しんだ。
だが、既に一ヶ月だ。
その間誰にも会っていない。
軍関係者、親族誰一人面会すら無しだ。
自分の親族はどうしたのだ。
自分が軟禁されてると知れば抗議の一つもするはず。
最近は力が落ちてるとはいえ、長くに渡りこの近辺の領主だったのだ。
帝国軍とていつまでも領主一族からの文句を無視できない。
ところが今日は来客が有った。
見張りの兵が言ったのだ。
「来客がお見えです」
「服装を整えてください」
誰だ?
「キルリグル少佐ともう一人の方です」
なにっ。
キルリグルだと。
「お元気ですかな、ムラード殿」
いつも通り薄笑いを浮かべて情報部の少佐は部屋に入って来た。
「元気な訳が無いだろう。
キルリグル少佐。
貴君にここに監禁されてから、既に一ヶ月だぞ。
一体どうなっている」
「どうなっているか、お教えするために今日は来たのです」
見張りの兵が出ていく。
替わりに一人の人物が入ってくる。
「ムラードってのはお前か」
誰だ。
まだ若い。
20代後半と言ったところ。
マントに隠されているが大分上等な服装。
貴族か。
男はそのまま室内を見分している。
「おっ、なかなかいい酒呑んでるじゃないか。
一口貰うぞ」
勝手にグラスを取り出し、呑み始める。
なんだ。
この道化は。
「キルリグル少佐。
そろそろここから出して貰えるのだろうな」
「ムラード殿。
部屋が気に入りませんでしたか。
最後の生活です。
なんでも要望を聞くように申し付けておいたのですが」
最後の生活だと?
何を言っている。
「なんの話だ」
「ムラード殿。
アナタは本日自決する事になっております。
理由は長く帝国を欺いて来た事に責任を感じて」
「ムラード殿、貴方はこの地方の領主でした。
この地区を任せられた軍の大佐でも有りました」
「そんな貴方が相応しいのです」
「鉱山が迷宮で有ると、魔獣が出ると、貴重な品が排出されると。
その人類すべてが共有しなければならない情報を知りながら秘匿されていた。
その責任者が貴方です」
「何を言っている、キサマ。
鉱山だと、知るモノか。
あんなもの、とっくに権利を帝国に奪われているぞ。
今鉱山がどうなっているか等、我らが知るはずも無い」
「何を言ってるんです、ムラード殿。
あの鉱山の権利者は今でも貴方達ですよ。
権利書にも間違いなく記されている」
これは……。
ムラードとて貴族のはしくれだ。
これは俺を犯人に仕立て上げる陰謀。
「これは陰謀だ。
頼む、キルリグル少佐。
これは誰かの罠だ。
わたしは無実だ」
「あーっはっはっは。
キルリグルに頼むのは無駄ってもんだぜ」
若い男が言う。
ソファーに勝手に腰掛け、グラスで酒を呷っている男。
「ムラード、もう分かっていいだろう。
誰かの罠というか。
その筋書きを書いたのが目の前の男だぜ」
なんだと。
キルリグル。
微笑みを浮かべた男。
この男が俺を陥れた。
「わたしでは有りませんよ。
情報部の頭脳明晰なスタッフが考えたのです」
「ムラード殿、諦めてください。
すでに貴方の執務室は調べました。
魔法武具の横流し等、貴方の不正は既に掴んでおります。
貴方の秘書官ですかね。
実に優秀に工作されていた。
怪しいとは踏んでいたのですが、まったく証拠を掴ませなかった。
しかし几帳面過ぎました。
全て帳簿を残していました。
どのように魔法武具を調達して。
なんという業者に幾らで販売し、大佐に幾ら渡したか。
見事な帳簿です。
隠してはありましたがね」
アイリス、あのバカ女め。
可愛げが無いだけじゃ無く思慮まで無かったのか。
「秘書官にしてみれば。
露見した場合自分が主犯でなく貴方が主犯だと証明する書類です。
大事にもしておくでしょう」
「……そんな訳だ、ムラード。
お前の親族たちとは既に話が付いてる。
領地変更だ。
ちょっぴり手狭にはなるがな、辺境じゃなくて帝都近くの土地だ。
主犯はムラード。
お前が首を切れば、他の者に罪は及ばない。
そういう話で決着が付いてる」
「ふざけるな、そんな話が有るか。
大体キサマ何者だ。
どこの貴族だ。
さてはキサマの入れ知恵か」
ムラードは声を荒げる。
しかし男達は動じない。
キルリグル少佐は面白い物でも見るように微笑んでいる。
若い男はソファーで酒を呑んでいるのだ。
ムラードは頭を巡らせる。
このままでは我が身の破滅。
なんとか乗り切るには。
ソファーでくつろいでいる男。
若い男に近付く。
頭を垂れる。
「どこの方か存じませんが、名の有る貴族の方かと。
わざわざいらしてくれたという事は何か、私に貴方の力になれる事が有るのでしょう。
なんでもご協力します」
「ムラード、悪いがな。
俺はオマエに用は無いんだ。
ただのついでだ。
こっちの方に用が有ってな、そのついでなんだよ」
……ついで。
俺の命が掛かった事態をついでだと。
下げたくない頭を下げてやったと言うのに。
こうなったら逃げる。
なんとしても生き延びる。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
悪役令嬢の中身はハイスペック男子
黒木メイ
ファンタジー
この小説の主人公ユーリ・シュミーデルは所謂乙女ゲームの『悪役令嬢』……のはずだった。
前世の記憶を持つ主人公。ただし、彼女の前世は乙女ゲームについて全く知識を持たないハイスペ男子だった。
アセクシュアル気味な彼女(彼)は、乙女ゲームの世界観を壊しながら突き進んでいく。
※執筆活動復活に伴い、予告無しで、修正加筆していきます。ご了承ください。
尚、小説家になろう・カクヨムでも掲載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる