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第五章 アルク野獣の森
第283話 アヤメ、フワワシティへ行くその4
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「捕まえましたよ~~。
マリー支店長!
……ずっと帰ってこないで。
何やってたんですか?!」
「あ、あらキキョウちゃん。
どうしたの、こんな所まで……」
「支店長を探しに来たに決まってるじゃないですか。
ずっと情報端末からメッセージ送ってたハズですよ。
すぐ帰ってきてくれって」
「あれ~、ホントウ?
最近忙しくって。
ホラ見て、このフワワシティの冒険者組合の状況。
大変そうでしょ。
放って行く訳にいかないじゃない」
「フワワシティが出来る前から。
メッセージは送ってました!
ここも大変かもしれませんが。
迷宮都市だって大変なんです!」
「……だって……
だって、ボス魔獣は倒されたって言うし……
『地下迷宮』は『地底大迷宮』になって。
なにがなんだか。
スゴイ勢いで冒険者はやってくるし。
サラ様は怒鳴るし……
大変だったんです。
タイヘンだったんですぅ~」
うひゃあ。
キキョウ主任が泣きそうになってる。
初めて見た。
キキョウさんが目に涙を溜めてる。
そうだ。
迷宮都市の冒険者組合はホントウに大変だったのだ。
聞いたコト無いようなコトがたくさん起きて。
相談しようにも責任者の支店長は不在のまま。
キキョウさんが全部何とかしたのだ。
「あ、あれキキョウちゃん。
どうしたの、泣かないで」
マリー支店長が困ってる。
アヤメに目で助けを求めて来る。
知らない。
どう考えても支店長が悪い。
マリーさんに合図。
キキョウさんを指さす。
ちゃあんと受け止めて。
謝ってあげて。
マリー支店長はキキョウさんの肩を抱いた。
「ゴメン、ゴメンね。
キキョウちゃん、大変だったのよね」
「支店長~」
二人が抱き合う。
おおー!!
何故か拍手が鳴り響く。
いつの間にか周りの冒険者さん達もこっちを見てる。
すいません。
騒がしくして。
「キキョウちゃん。
出来る子だから、
つい、頼っちゃうの。
あたしはあたしで、やらなきゃいけない事も有ったし」
「支店長……」
キキョウさんとマリー支店長は二人だけの世界。
周りに気付いてない。
周囲の人たちの注目の的になってるのも感じてない。
「いいよ。
ドラマチックで面白いもの」
そうアヤメに言ったのは窓口で叫んでた女の人。
何でこの人仮面被ってるんだろ。
「キキョウちゃんがいてくれれば、
迷宮都市の組合は何とかしてくれる。
そう信じてたわ」
「支店長……」
キキョウさん、苦労が報われたのね。
見てるアタシも涙が出そう。
周りの人達も固唾を飲んで見守る。
「支店長……」
「な~に?」
「……やらなきゃいけない事って何ですか?」
「えっ……やーねぇ。
それは……いろいろよ、いろいろ」
あ、あれ。
さっきまで泣いてたキキョウさんの顔に。
ピキピキと怒りのシワ。
目は逆三角。
鬼の顔になってる。
マリー支店長の顔色は青くなってる。
逃げ出そうとする支店長。
だけどキキョウ主任は許さない。
「誤魔化そうたって駄目です。
正直におっしゃい」
「ホント、ホントに仕事よ。
信じてキキョウちゃん」
「じゃあ何してたか言いなさい」
「母なる海の女神教団への出張よ~。
キキョウちゃんも知ってるじゃない」
それはあたしも知ってる。
マリー支店長は母なる海の女神教団のエライ人と昔からの知り合い。
その縁で良く女神教団の聖都テイラーサへ出かける。
冒険者が本職じゃない教団の戦士達への手ほどきやら何やら。
半年に一度、期間は一ヶ月くらい。
その分、女神教団からは迷宮都市に腕利きの神官が派遣されてる。
治療院に神官が多い。
大怪我する冒険者さんが助かるのだ。
「ええ、知ってますよ。
教団への出張予定は一ヶ月でしたよね。
支店長、迷宮都市を出てどの位経ってるか分かってますか?」
「あれ~、どの位だったかしら。
ほんのちょっと長くなっちゃったかなー」
あはははーとマリー支店長は誤魔化そうとする。
またキキョウさんの額に怒りのマークが増える。
ピキピキと怒りシワだらけ。
「三ヶ月ですっ!
もう三ヶ月以上帰ってきてません」
「いやーその。
いろいろよ、いろいろ」
マリーゴールドはキキョウに頭を下げる。
本当に言う訳にはいかないのだ。
ここには他の人間も多い。
大教皇からの頼み事。
聖者と言う人物を調べて欲しい。
マリーも教団の儀式でのウワサは聞いていた。
儀式の最中、女神様が降臨したと言う。
女神様が聖者と認める人物について言及した。
亜人の村に居ると言う聖者。
会いに行くつもりの教徒が大勢いる。
なにせ女神様直々の御言葉なのだ。
聖者に力を貸せと。
そして聖女エンジュ。
エンジュも聖者に逢いに行くと言う。
女神がエンジュの体に降臨した。
本人はその事は覚えてないらしい。
意識の無い中自分が語った聖者と言う人物。
どうしても一目逢いたいと言う。
普段は大教皇に逆らうような娘では無いのだけど。
今回だけは大教皇が諫めても駄目。
一目で良いから逢いに行く。
教徒とエンジュが亜人の村に向かう。
その前に先回りして、聖者と言う人物を調べてくれ。
それが大教皇からの頼み事。
「頼まれたのよ。
エライ人に。
お仕事よ、お仕事」
「じゃあどんな仕事なんです」
「いやだから、それはね」
「ほら、やっぱり出まかせだわ」
だってこの町には聖者サマを崇めてる人間も多いのだ。
こんな人の多い場所で言う訳にいかないじゃない。
キキョウちゃんの顔が恐くなってる。
許して、ねっ。
本当に仕事なの。
「マリーさん。
言ってたよ。
亜人の村の新築祝いに来たって。
新築祝いなんだからお酒の一杯呑むくらい誰も文句は言わないって」
ザクロちゃん!!
それはこの場で言っちゃ駄目。
表向きの嘘よ。
ジョーダンってヤツよ。
「支店長~」
うわー。
キキョウちゃんが怒りに震えてる。
せっかくの美人さんが大魔神みたいなお顔に。
「ゴメンナサイ。
ゴメンナサイ。
ゴメンナサイ~」
アヤメの前でマリー支店長が土下座するまでキキョウさんは怒りを解かなかった。
うーん。
キキョウさんだけは怒らせちゃいけないなー。
そう思うアヤメだ。
マリー支店長!
……ずっと帰ってこないで。
何やってたんですか?!」
「あ、あらキキョウちゃん。
どうしたの、こんな所まで……」
「支店長を探しに来たに決まってるじゃないですか。
ずっと情報端末からメッセージ送ってたハズですよ。
すぐ帰ってきてくれって」
「あれ~、ホントウ?
最近忙しくって。
ホラ見て、このフワワシティの冒険者組合の状況。
大変そうでしょ。
放って行く訳にいかないじゃない」
「フワワシティが出来る前から。
メッセージは送ってました!
ここも大変かもしれませんが。
迷宮都市だって大変なんです!」
「……だって……
だって、ボス魔獣は倒されたって言うし……
『地下迷宮』は『地底大迷宮』になって。
なにがなんだか。
スゴイ勢いで冒険者はやってくるし。
サラ様は怒鳴るし……
大変だったんです。
タイヘンだったんですぅ~」
うひゃあ。
キキョウ主任が泣きそうになってる。
初めて見た。
キキョウさんが目に涙を溜めてる。
そうだ。
迷宮都市の冒険者組合はホントウに大変だったのだ。
聞いたコト無いようなコトがたくさん起きて。
相談しようにも責任者の支店長は不在のまま。
キキョウさんが全部何とかしたのだ。
「あ、あれキキョウちゃん。
どうしたの、泣かないで」
マリー支店長が困ってる。
アヤメに目で助けを求めて来る。
知らない。
どう考えても支店長が悪い。
マリーさんに合図。
キキョウさんを指さす。
ちゃあんと受け止めて。
謝ってあげて。
マリー支店長はキキョウさんの肩を抱いた。
「ゴメン、ゴメンね。
キキョウちゃん、大変だったのよね」
「支店長~」
二人が抱き合う。
おおー!!
何故か拍手が鳴り響く。
いつの間にか周りの冒険者さん達もこっちを見てる。
すいません。
騒がしくして。
「キキョウちゃん。
出来る子だから、
つい、頼っちゃうの。
あたしはあたしで、やらなきゃいけない事も有ったし」
「支店長……」
キキョウさんとマリー支店長は二人だけの世界。
周りに気付いてない。
周囲の人たちの注目の的になってるのも感じてない。
「いいよ。
ドラマチックで面白いもの」
そうアヤメに言ったのは窓口で叫んでた女の人。
何でこの人仮面被ってるんだろ。
「キキョウちゃんがいてくれれば、
迷宮都市の組合は何とかしてくれる。
そう信じてたわ」
「支店長……」
キキョウさん、苦労が報われたのね。
見てるアタシも涙が出そう。
周りの人達も固唾を飲んで見守る。
「支店長……」
「な~に?」
「……やらなきゃいけない事って何ですか?」
「えっ……やーねぇ。
それは……いろいろよ、いろいろ」
あ、あれ。
さっきまで泣いてたキキョウさんの顔に。
ピキピキと怒りのシワ。
目は逆三角。
鬼の顔になってる。
マリー支店長の顔色は青くなってる。
逃げ出そうとする支店長。
だけどキキョウ主任は許さない。
「誤魔化そうたって駄目です。
正直におっしゃい」
「ホント、ホントに仕事よ。
信じてキキョウちゃん」
「じゃあ何してたか言いなさい」
「母なる海の女神教団への出張よ~。
キキョウちゃんも知ってるじゃない」
それはあたしも知ってる。
マリー支店長は母なる海の女神教団のエライ人と昔からの知り合い。
その縁で良く女神教団の聖都テイラーサへ出かける。
冒険者が本職じゃない教団の戦士達への手ほどきやら何やら。
半年に一度、期間は一ヶ月くらい。
その分、女神教団からは迷宮都市に腕利きの神官が派遣されてる。
治療院に神官が多い。
大怪我する冒険者さんが助かるのだ。
「ええ、知ってますよ。
教団への出張予定は一ヶ月でしたよね。
支店長、迷宮都市を出てどの位経ってるか分かってますか?」
「あれ~、どの位だったかしら。
ほんのちょっと長くなっちゃったかなー」
あはははーとマリー支店長は誤魔化そうとする。
またキキョウさんの額に怒りのマークが増える。
ピキピキと怒りシワだらけ。
「三ヶ月ですっ!
もう三ヶ月以上帰ってきてません」
「いやーその。
いろいろよ、いろいろ」
マリーゴールドはキキョウに頭を下げる。
本当に言う訳にはいかないのだ。
ここには他の人間も多い。
大教皇からの頼み事。
聖者と言う人物を調べて欲しい。
マリーも教団の儀式でのウワサは聞いていた。
儀式の最中、女神様が降臨したと言う。
女神様が聖者と認める人物について言及した。
亜人の村に居ると言う聖者。
会いに行くつもりの教徒が大勢いる。
なにせ女神様直々の御言葉なのだ。
聖者に力を貸せと。
そして聖女エンジュ。
エンジュも聖者に逢いに行くと言う。
女神がエンジュの体に降臨した。
本人はその事は覚えてないらしい。
意識の無い中自分が語った聖者と言う人物。
どうしても一目逢いたいと言う。
普段は大教皇に逆らうような娘では無いのだけど。
今回だけは大教皇が諫めても駄目。
一目で良いから逢いに行く。
教徒とエンジュが亜人の村に向かう。
その前に先回りして、聖者と言う人物を調べてくれ。
それが大教皇からの頼み事。
「頼まれたのよ。
エライ人に。
お仕事よ、お仕事」
「じゃあどんな仕事なんです」
「いやだから、それはね」
「ほら、やっぱり出まかせだわ」
だってこの町には聖者サマを崇めてる人間も多いのだ。
こんな人の多い場所で言う訳にいかないじゃない。
キキョウちゃんの顔が恐くなってる。
許して、ねっ。
本当に仕事なの。
「マリーさん。
言ってたよ。
亜人の村の新築祝いに来たって。
新築祝いなんだからお酒の一杯呑むくらい誰も文句は言わないって」
ザクロちゃん!!
それはこの場で言っちゃ駄目。
表向きの嘘よ。
ジョーダンってヤツよ。
「支店長~」
うわー。
キキョウちゃんが怒りに震えてる。
せっかくの美人さんが大魔神みたいなお顔に。
「ゴメンナサイ。
ゴメンナサイ。
ゴメンナサイ~」
アヤメの前でマリー支店長が土下座するまでキキョウさんは怒りを解かなかった。
うーん。
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そう思うアヤメだ。
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