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第四章 地底大迷宮と暴走する英雄と竜の塔と鋼鉄の魔窟と

第212話 200話突破記念サービス回 コノハ編

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ええーっ?!
……なんで……どういうこと……

母親の後をつけて来たコノハ。

何故か母は聖者サマ御殿に入って行く。
なにかの用事。
石化していた後遺症を見てもらうとか。

コノハにも分かってる。
こんな夜中にそんなハズはない。

何故か前よりキレイになった母親。
家に他の人達もやってくるようになったからお化粧してるのかもと思った。
けど多分違うんだ。
誰か男性の事を気にしたお化粧。
男の人を意識してキレイになった。
この御殿に住んでる男性は一人しかいない。

コノハは御殿の前で立ち尽くしている。
頭の中はワヤクチャ。
色んな事が飛び交っている。


「コノハ、ショウマのとこに行くのか?」

話しかけて来た人がいる。
毛皮を着た白い髪の女性。
お姉さん。
夢で見ただけかと思ったけど違った。
ホントウにいたんだ。

何故この人はコノハの名前を知ってるの。
ショウマさんの名前まで知ってる。

「今日はタマモの番じゃないけど、
 見に行くくらいならいいかな」

さっと聖者サマ御殿の扉を開ける。
女性がコノハの手を取って中に入って行く。

御殿の中は暗いけど、彼女は何処に何があるか全部分かってるみたい。
コノハを連れてサッサと歩いていく。

「待って、お姉さん。
 ショウマさんを知ってるの」
「え?アタリマエだよ、コノハ。
 ショウマはタマモのご主人だよ。
 ああっ、そうか。
 コノハにはまだ言っちゃダメだったのかな」

「でも安心して、コノハの事も主人だと思ってる。
 ホントは今の主人はショウマだけど。
 タマモとコノハの仲だし。
 コノハの事も守るよ、オレ」

……主人!
主人て……えーと……奥さんと主人。

ご夫婦!
ショウマさんの奥さん?
え、でもアタシの事も主人と思ってる!
どういう意味?


2階から3階へ上がっていく。

3階の居間にはコノハも来たことが有る。
お母さんを治してくれたお礼に来た。
ケロコさんやみんなとご飯を食べたりもしたのだ。
でも今お姉さんが行こうとしてる部屋は入った事が無い。
多分ショウマさんの私室。



 

ショウマは翻弄されるまま。
相手は二人とも年上の女性。
ハダカのショウマに二人の大人の女性が絡みついているのだ

ついばむようなバードキス。
唇を甘噛みするキス。
口内を舐め合うディープキス。
頬にまぶたにするキス。
耳たぶを舐め、首筋に吸い付くキス。
おでこにする天使のキス。
舌を伸ばして口は付けない、舌だけで舐め合うキス。
舌を吸い上げるスロートキス。

ショウマが冷静なら、
3P?
いやこれ 僕が大人の女性にもてあそばれてるだけジャナイ?
とか言うトコロ。
でもそんな余裕は無い。

女性のカラダってなんでこんなに柔らかいんだろう。
絡みついてくる二つのカラダに意識は捕らわれているのだ。
寝室の扉が開いたのにも気付かない。





コノハは腰が抜けてしまった。
足に力が入らない。
下半身が無くなったみたい。
ペタンと座り込んで立てない。
目の前では三人のハダカが絡み合っている。

「うわー、
 サツキえっちだ。
 タマモも勉強しなきゃ」

お姉さんが何か言ってるけど耳に入らない。

「あれ?
 コノハちゃん」
「……な、なんで?!」

お母さんが何か言ってる。
こっちを見てる。
コノハは座り込んだまま動け無い。




ショウマはやっと気づいた。
寝室に美少女スタイルのタマモとコノハさんが入ってきたのだ。

ショウマはスッパダカ。
ハダカのサツキさんとナデシコさんと一緒。
言い訳のしようもない。


「タマモ、どうしたの?」
「コノハが気づいたんだ。
 サツキがショウマのとこ行くのに。
 だから連れて来ちゃった」

いや、それでなんで連れて来るのさ。


ナデシコさんがコノハさんに近付く。

「おーい、コノハちゃん」

コノハさんの顔の前で手を振る。
反応が無い。
コノハさんはへたり込んで放心状態。

お母さんの不倫現場見てしまったんだものなー。

いや、お父さんは無くなってる。
サツキさんは未亡人。
不倫じゃない。

でも、ダメか。
母親のベッドシーン。
しかも3P。
ショックだよね。



サツキさんが歩き出す。
コノハさんに寄り添う。
手に手を取ってコノハさんを立ち上げる。
そのまま放心状態のコノハさんを何故かショウマの方へ連れて来る。


「……聖者サマ。
 この娘を、コノハを抱いてあげてください」

ええっ!
なに言ってるのこの人。

「私はこの子の母だから分かります。
 コノハは聖者サマが好きです」

ええっ?!
最近はむしろ避けられてるカンジだけど。


「コノハは聖者サマが家に来るとそっぽを向いてる。
 だけど、アナタが行ってしまうとずっとそっちの方を見てるんです」

「いつも聖者サマの事ばかり考えてるんです。
 聖者サマの名前を出すと面白いくらい動揺する」

「聖者サマ。
 この子が嫌いじゃ無かったら、抱いてあげて」


「コノハ、ショウマに会うと好きと言う臭いを出してる。
 間違いない」

「えーっ、少女のせつない純情。
 分かるわー。
 聖者サマ、ここでやらなきゃ男じゃないわ」

サツキさんに続いてタマモ、ナデシコさんまで言ってくる。

抵抗しないコノハさんから3人の女性が服を脱がせる。
あっという間にショウマのベッドに裸の少女が置かれるのだ。

コノハさんはうつむいてる。
伏せた顔の下にはメリハリの有る身体。
ショウマは思わず咽喉をゴクリとならす。


「……あの……コノハさん。
 ホントウにいいの」

コノハは潤んだ瞳を伏せるだけ。

いいの?
やっぱりマズイんじゃない。
コノハさん多分ハジメテだし。
ショウマはさっきまでその母親とイチャイチャしてたのだ。


ショウマは視線を泳がせる。

サツキさんはショウマに拝むようなポーズ。
タマモはやれーっと腕を上げる、ゴーサイン。
ナデシコさんは下品な手つき。
人差し指と中指の間から親指を突き出して上下させる。
うわ、この人サイテー。
三人とも行けーと言ってる。


ショウマはコノハの肩を抱く。
コノハさんとさん付けするのはもうやめ。

ショウマの下半身は元気。
さっきまで二人の年上女性に弄ばれていたのもあるけど。
今、目の前にいるコノハは魅力的な女性。
ショウマだってガマンできないのだ。
すぐ後ろにその母親が見守ってるのがプレッシャーだけど。


「コノハ、力を抜いて楽にして」
「あっ」

ショウマはコノハをベッドに横たえる。



コノハは目の前の男性しか見えない。
ショウマさん。
ショウマさんの顔が近付いてくる。
唇が触れ合う。

キスしてしまった。
初めてのキス。

ショウマさんの手がコノハの身体に触れる。

なんでこんなコトになったんだろう。
全てがおかしい気がする。

コノハのハジメテ。
初体験がお母さんとお隣の女性、知らないお姉さんに見られながら。
村で崇められてる、聖者サマと呼ばれる人に抱かれる。
こんなことあり得るの。

何もかもがおかしい。
変だ。
変だけど、抗えない。


コノハはハジメテを夢見てた。

ハジメテは本当に好きな人と。
奇麗なベッドの上で、優しく包まれるように抱かれたい。


ショウマさんのベッドは奇麗。
優しく抱きしめてくれた。
コノハの夢は全て叶ったのかもしれない。

















どーも。
くろねこ教授です。
拙作をいつも読んでくださる方、ありがとうございます。
200話突破。
多謝!!
でございます。

という事でサービス回でした。
おいらの拙い筆力と妄想力でサービスになってるのか。
好き勝手に書いたので不安。
結果的に他の作家さん達と一味違った風にはなった気がします。
これはこれでいいのかな。
ご意見、感想などいただけると作者が嬉しさで歌い叫びます。
文句やリクエストなども。
☆評価も是非。
お待ちしています。
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