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第三章 亜人の村はサワガシイ
第196話 亜人の村の日々その4
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ニ、三日で女性達は解放された。
帝国兵が亜人の村まで連れて来た。
鋭い目の女隊長がショウマに女性たちを引き渡す。
「さすが、隊長。
ここまで早く動いていただけるとはミチザネも思いませんでした」
「情報部が動いたのだ。
すぐ証拠も掴んできた。
こちらも出動しやすかった」
ミチザネが女隊長と話をつけておいてくれたらしい。
普通店に捜査の手が入っても、女性たちを亜人の村まで連れてきてくれはしない。
「自分も女性だからね。
聖者サマ。
この娘達、酷い目に合って傷ついてる。
治してあげて欲しい」
体のケガはショウマが治せる。
心の傷までは荷が重い。
村に来たのは女隊長だけではない。
情報部という男も来た。
黒い制服に星型☆を上下ひっくり返したマーク。
情報部の印らしい。
「亜人の村に聖者サマですか。
少し噂になってますよ。
無料で亜人たちに神聖魔法を使っている人間がいるとね。
今日は挨拶に寄らせて貰っただけです」
なんだかニコニコした男。
幸せそうな微笑みを浮かべている。
「あれは微笑みのキルリグル!?」
女隊長とミチザネがコソコソ話す。
「本物ですか?
何だってこんな所に情報部の有名人が」
「勿論本人だ。
店のガサ入れに同行してきた。
あの地下の惨状を見て笑ってたんだ。
他にいるモノか。
顧客リストを持っていかれたよ」
「顧客リスト。
なるほど、地下の客は金持ち、貴族連中。
その弱みを握れる機会だった訳ですな」
女隊長は思い返す。
店の地下。
ゾッとした。
女達は鎖に繋がれていた。
怪我をしている者も多い。
鎖が無い者は逃げ出せ無いようにしている。
足の腱を切っている。
パッと見では分からない。
足元を隠す服をクツを脱がせてみればすぐ分かる。
不自然な足の筋肉の形。
筋肉の筋を切り、繋がらないようズラした形で治したのだろう。
まともに歩行すら難しい。
兵士達はみんな顔をしかめていた。
泣きそうになっている者もいた。
女隊長は泣かないよう努めた。
現在は職務中、感情的になる場では無い。
泣くのは家に帰ってからでいい。
そんな中、笑っている。
一人、幸せそうに微笑んでいる。
あんな人間他にいるモノか。
女性達はまとめて生活してもらった。
イタチに攫われた女性だけではない。
帝国のアチコチから連れられて来た女性。
女性達は50人近い人数。
聖者サマ御殿の近くで生活している。
女性達が住むエリア。
彼女たちのキズが言えるまで男子は立ち入り禁止。
ショウマは例外。
いや立ち入ったりしてないよ。
恩に着せてハーレムやり放題とかしてない。
本当だって。
サツキさんやナデシコさん、村のお婆ちゃんたちが達が様子を見ている。
体のケガは全員ショウマが治した。
精神に関してはお婆ちゃん達に期待したい。
女性達は替わりばんこに御殿の雑用をしている。
掃除に洗濯、その他もろもろ。
料理だけはケロ子がすると言って断った。
後はサツキさんの薬作りの手伝い。
ナデシコさん達と革の魔法武具の作成。
比較的元気な女性は村の温泉施設、食事処の従業員だ。
アラカワさんの手伝いをしている者もいる。
全員ショウマに感謝している。
今もショウマを見かけるだけで拝んでくる娘までいるのだ。
「聖者サマ。今日もお顔を見れた」
「ワタシ達を地獄からお救い下さった天使」
「白い衣が神々しいわ」
「いやもう天使と言うよりむしろ神」
僕なにもしてないんだけどな。
「スゲエ感謝してるぜ。
どう言えばいいのか分からないくらいだ。
本当にありがとう。
聖者サマ」
キバトラはガッツリ頭を下げた。
「いや、大したことないよ」
というかホントにショウマは何もしてない。
ミチザネに任せて放置ゲーしてただけだ。
「女の人達が早く立ち直ると良いよね」
キバトラは顔を曇らせる。
「ああ、オレは心の傷もいつかは癒える。
そんな風に思ってたんだ。
だから、傷ついたヤツにはあまりかまわないで放ってた。
あれは失敗だったのかな」
誰のコトを言ってるんだろう。
「女達の回復には出来るだけ協力するぜ。
何をしたらいい?
何でもするぜ」
うわー。
顔がコワイ戦士のなんでもしますキター。
いや、要らない要らない。
気持ちは有り難いけどキバトラがうろついたら間違いなく女性たちは怯えるよ。
「アラカワさんを手伝って大工仕事をフォローしてあげて。
住む家も足りないし、お店ももっと作りたいんだよね」
帝国兵が亜人の村まで連れて来た。
鋭い目の女隊長がショウマに女性たちを引き渡す。
「さすが、隊長。
ここまで早く動いていただけるとはミチザネも思いませんでした」
「情報部が動いたのだ。
すぐ証拠も掴んできた。
こちらも出動しやすかった」
ミチザネが女隊長と話をつけておいてくれたらしい。
普通店に捜査の手が入っても、女性たちを亜人の村まで連れてきてくれはしない。
「自分も女性だからね。
聖者サマ。
この娘達、酷い目に合って傷ついてる。
治してあげて欲しい」
体のケガはショウマが治せる。
心の傷までは荷が重い。
村に来たのは女隊長だけではない。
情報部という男も来た。
黒い制服に星型☆を上下ひっくり返したマーク。
情報部の印らしい。
「亜人の村に聖者サマですか。
少し噂になってますよ。
無料で亜人たちに神聖魔法を使っている人間がいるとね。
今日は挨拶に寄らせて貰っただけです」
なんだかニコニコした男。
幸せそうな微笑みを浮かべている。
「あれは微笑みのキルリグル!?」
女隊長とミチザネがコソコソ話す。
「本物ですか?
何だってこんな所に情報部の有名人が」
「勿論本人だ。
店のガサ入れに同行してきた。
あの地下の惨状を見て笑ってたんだ。
他にいるモノか。
顧客リストを持っていかれたよ」
「顧客リスト。
なるほど、地下の客は金持ち、貴族連中。
その弱みを握れる機会だった訳ですな」
女隊長は思い返す。
店の地下。
ゾッとした。
女達は鎖に繋がれていた。
怪我をしている者も多い。
鎖が無い者は逃げ出せ無いようにしている。
足の腱を切っている。
パッと見では分からない。
足元を隠す服をクツを脱がせてみればすぐ分かる。
不自然な足の筋肉の形。
筋肉の筋を切り、繋がらないようズラした形で治したのだろう。
まともに歩行すら難しい。
兵士達はみんな顔をしかめていた。
泣きそうになっている者もいた。
女隊長は泣かないよう努めた。
現在は職務中、感情的になる場では無い。
泣くのは家に帰ってからでいい。
そんな中、笑っている。
一人、幸せそうに微笑んでいる。
あんな人間他にいるモノか。
女性達はまとめて生活してもらった。
イタチに攫われた女性だけではない。
帝国のアチコチから連れられて来た女性。
女性達は50人近い人数。
聖者サマ御殿の近くで生活している。
女性達が住むエリア。
彼女たちのキズが言えるまで男子は立ち入り禁止。
ショウマは例外。
いや立ち入ったりしてないよ。
恩に着せてハーレムやり放題とかしてない。
本当だって。
サツキさんやナデシコさん、村のお婆ちゃんたちが達が様子を見ている。
体のケガは全員ショウマが治した。
精神に関してはお婆ちゃん達に期待したい。
女性達は替わりばんこに御殿の雑用をしている。
掃除に洗濯、その他もろもろ。
料理だけはケロ子がすると言って断った。
後はサツキさんの薬作りの手伝い。
ナデシコさん達と革の魔法武具の作成。
比較的元気な女性は村の温泉施設、食事処の従業員だ。
アラカワさんの手伝いをしている者もいる。
全員ショウマに感謝している。
今もショウマを見かけるだけで拝んでくる娘までいるのだ。
「聖者サマ。今日もお顔を見れた」
「ワタシ達を地獄からお救い下さった天使」
「白い衣が神々しいわ」
「いやもう天使と言うよりむしろ神」
僕なにもしてないんだけどな。
「スゲエ感謝してるぜ。
どう言えばいいのか分からないくらいだ。
本当にありがとう。
聖者サマ」
キバトラはガッツリ頭を下げた。
「いや、大したことないよ」
というかホントにショウマは何もしてない。
ミチザネに任せて放置ゲーしてただけだ。
「女の人達が早く立ち直ると良いよね」
キバトラは顔を曇らせる。
「ああ、オレは心の傷もいつかは癒える。
そんな風に思ってたんだ。
だから、傷ついたヤツにはあまりかまわないで放ってた。
あれは失敗だったのかな」
誰のコトを言ってるんだろう。
「女達の回復には出来るだけ協力するぜ。
何をしたらいい?
何でもするぜ」
うわー。
顔がコワイ戦士のなんでもしますキター。
いや、要らない要らない。
気持ちは有り難いけどキバトラがうろついたら間違いなく女性たちは怯えるよ。
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住む家も足りないし、お店ももっと作りたいんだよね」
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