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第三章 亜人の村はサワガシイ
第119話 『野獣の森』の冒険者その3
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「……うーん。緑が多いのに、生命溢れるといった雰囲気が無いですねー」
みみっくちゃんが森を見ながら言う。
確かに木々の間は陽光も差し込まず暗い。
ショウマが見ても不気味な雰囲気が漂っているのだ。
『野獣の森』からは魔獣が溢れてくるんだっけ?
じゃあ、横からいつ襲われてもおかしくないってコト?
「……ハチ子、ハチ美。
森から魔獣の気配って感じられるの?」
「王よ、迷宮を越えてまで感じる事は出来ない」
「迷宮を越えてまでは感じ取る事は出来ません」
そういうモノなんだー。
ショウマが歩いてるのは街道のような舗装された道では無い。
湖のほとりから森までの間の平らな場所。
地面が踏み固められており、人は通っているようだ。
横には森が広がっている。
木々が密集してはいるものの壁が有るわけではない。
ショウマから見るとその辺から強引に入っていけそうだ。
もちろん、木の枝が引っかかったりはするだろうが。
森に居る動物や魔獣だって同じだ。
通りやすいワケではないが、強引に出てくる事は出来るだろう。
「出入口は二ヶ所あります。
先ほどのベオグレイド付近の物と村の近くです。
それ以外のところから魔獣が出て来たって話は聞かないです」
コノハさんのセリフだ。
地元の人間が言うのならそうなんだろう。
見えない壁が有るってヤツ?
深く考えても意味無さそう。
とりあえず横から襲われないコトが分かればいーや。
「大きい湖だねっ。
迷宮のより大きいかなっ」
「ケロ子お姉さま、これはアーリベ湖って呼ばれてる湖です。地下迷宮の湖は人口の物だと思いますが、これは昔からある湖です。街道沿いに広く続いてるので、この湖よりこっち側が帝国というように国境の合図みたいに言われることも有るようですよ」
「……なんか少しブキミな雰囲気だねっ」
ケロ子まで言う。
森と湖の間の小道を歩いていく。
なんて言ったら、如何にもキレイな風景を思い浮かべるだろう。
絵ハガキになりそう。
だけどどうもそんなカンジがしない。
湖そのものは煌めいてるし、魚なんかも見える。
水面にうす暗い森が反射して暗く見えるのだ。
やはり森が暗いせいだな。
コノハとタマモが先導して、その後ろをケロ子とみみっくちゃん。
ショウマが続いて後ろをハチ子、ハチ美が警戒しながら歩いていく。
ショウマは考え出す。
向かっているのは『野獣の森』。
待望のケモ耳ケモ尻尾の従魔少女は居るのかな。
森の動物と言ったら何?
栗鼠、リス少女。
尻尾が大きい、モフモフしてそう。
猿、サル少女。
どんなんだろう?
昔のマンガ、サ〇ケみたいな
ボロっぽい服着て、木と木の間を飛び回る?
蛇、ヘビ少女。
うーん。
髪の毛がヘビで目を見たら石になる。
それはメドゥーサか。
いやでも、ヘビ女と言うと……
〇図かずお先生。
あのキャァーという恐怖の顔。
アレを先に思い出してしまうね。
お気楽な妄想に浸るショウマである。
一行は既に高速馬車を降りたところから1時間以上歩いてる。
案の定ショウマが音を上げた。
「……コノハさん、今どのくらい?
そろそろゴール?」
「まだ半分も来てないです」
「ご主人様、タマモちゃんに乗せてもらえばいいじゃないですか。
モフモフー。快適ですよー」
そういうみみっくちゃんはタマモに乗っているのだ。
コノハがタマモに乗せてもらう事が有ると聞いて、みみっくちゃんもやりたがったのである。
コノハとみみっくちゃんが交互にタマモに乗って移動している。
……うーん。
ショウマは“妖狐”タマモを見る。
体長が2Mは有るデカイ動物だ。
ケモノなのだ。
身体はコノハさんが洗ってるのかキレイだけど。
全身白い毛と茶色が入り混じってる。
身体の表面が茶色、内側が白い“妖狐”。
図体が大きいため、カワイイ感は少ない。
毛並みはフサフサしており、歩く姿はしなやかで優美だ。
……でもなー。
歩いてる足元には爪が見えてるのだ。
鋭く、キラッと光る凶器である。
せり出した鼻筋、口は大きい。
ときどき口を開けると見えるのだ。
牙、犬歯。
歯が全部尖ってるのだ。
ギザギザ三角である。
狐って肉食だよね。
正確には狐は雑食だ。
でもショウマの認識も間違ってはいない。
よく狐と狸と言われる相棒。
狸はほとんど獲物を捕りはしない。
死んだ動物の肉などが有れば食べると言う。
後は虫くらいで木の実や野菜、人の食べ残しまで何でも食べる。
それに比べると狐は狩猟性が高い。
狩りをするのだ。
野鼠や兎、山鳥などをみごとに仕留める。
肉食性の強い雑食などと言われてるのだ。
「王よ、相手は魔獣です。
そんな魔獣に乗るくらいなら私が抱いてお運びします」
「姉様、ズルイです。
王は私が抱いてお運びします」
ハチ子とハチ美だ。
ハチ子はまだ拘ってたみたい。
たまにはハチ子にも運んでもらうか。
この道なら障害物も少ない。
どこかにぶつけられる事もないだろう。
ハチ子とハチ美に交替で抱えてもらって移動するショウマである。
しかしここで問題が発生する。
ハチ子とハチ美はショウマを抱いて飛んだら遅かったのだ。
普通に歩くのより明らかに遅い。
今まで歩くのが難しい場所で飛んでもらってたからイマイチ分かってなかった。
ショウマを抱かずに一人で飛ぶ分には歩くより早い。
でもこれも若干程度だ。
ハチ子が全速力で飛ぶのも、ケロ子が全速力で走るのも変わらない。
むしろケロ子の方が少し早いみたい。
ケロ子の身体能力が高いせいも有るかも。
あの技を使えばハチ子の方が早そう。
足で走りながら、羽の力でさらに速度を上げる。
でもあれはイザという時の技だし、使うと疲れるだろう。
「うーむ、不甲斐ない。王よ、申し訳ない」
「王、申し訳ないのです」
「ハチ美、やはり鍛錬しよう。
筋トレして戦闘してLVも上げるのだ」
「姉様。LV上げには賛成ですけど、それで何とかなる気がしないのですが……」
「別に急がないからいーよ。
夜までに村に着けばいいんじゃない」
ショウマはのんきだ。
しかし。
ハチ美の頭の毛が反応してる。
タマモが喉の奥で唸り声をあげる。
「王よ、魔獣の気配です!」
みみっくちゃんが森を見ながら言う。
確かに木々の間は陽光も差し込まず暗い。
ショウマが見ても不気味な雰囲気が漂っているのだ。
『野獣の森』からは魔獣が溢れてくるんだっけ?
じゃあ、横からいつ襲われてもおかしくないってコト?
「……ハチ子、ハチ美。
森から魔獣の気配って感じられるの?」
「王よ、迷宮を越えてまで感じる事は出来ない」
「迷宮を越えてまでは感じ取る事は出来ません」
そういうモノなんだー。
ショウマが歩いてるのは街道のような舗装された道では無い。
湖のほとりから森までの間の平らな場所。
地面が踏み固められており、人は通っているようだ。
横には森が広がっている。
木々が密集してはいるものの壁が有るわけではない。
ショウマから見るとその辺から強引に入っていけそうだ。
もちろん、木の枝が引っかかったりはするだろうが。
森に居る動物や魔獣だって同じだ。
通りやすいワケではないが、強引に出てくる事は出来るだろう。
「出入口は二ヶ所あります。
先ほどのベオグレイド付近の物と村の近くです。
それ以外のところから魔獣が出て来たって話は聞かないです」
コノハさんのセリフだ。
地元の人間が言うのならそうなんだろう。
見えない壁が有るってヤツ?
深く考えても意味無さそう。
とりあえず横から襲われないコトが分かればいーや。
「大きい湖だねっ。
迷宮のより大きいかなっ」
「ケロ子お姉さま、これはアーリベ湖って呼ばれてる湖です。地下迷宮の湖は人口の物だと思いますが、これは昔からある湖です。街道沿いに広く続いてるので、この湖よりこっち側が帝国というように国境の合図みたいに言われることも有るようですよ」
「……なんか少しブキミな雰囲気だねっ」
ケロ子まで言う。
森と湖の間の小道を歩いていく。
なんて言ったら、如何にもキレイな風景を思い浮かべるだろう。
絵ハガキになりそう。
だけどどうもそんなカンジがしない。
湖そのものは煌めいてるし、魚なんかも見える。
水面にうす暗い森が反射して暗く見えるのだ。
やはり森が暗いせいだな。
コノハとタマモが先導して、その後ろをケロ子とみみっくちゃん。
ショウマが続いて後ろをハチ子、ハチ美が警戒しながら歩いていく。
ショウマは考え出す。
向かっているのは『野獣の森』。
待望のケモ耳ケモ尻尾の従魔少女は居るのかな。
森の動物と言ったら何?
栗鼠、リス少女。
尻尾が大きい、モフモフしてそう。
猿、サル少女。
どんなんだろう?
昔のマンガ、サ〇ケみたいな
ボロっぽい服着て、木と木の間を飛び回る?
蛇、ヘビ少女。
うーん。
髪の毛がヘビで目を見たら石になる。
それはメドゥーサか。
いやでも、ヘビ女と言うと……
〇図かずお先生。
あのキャァーという恐怖の顔。
アレを先に思い出してしまうね。
お気楽な妄想に浸るショウマである。
一行は既に高速馬車を降りたところから1時間以上歩いてる。
案の定ショウマが音を上げた。
「……コノハさん、今どのくらい?
そろそろゴール?」
「まだ半分も来てないです」
「ご主人様、タマモちゃんに乗せてもらえばいいじゃないですか。
モフモフー。快適ですよー」
そういうみみっくちゃんはタマモに乗っているのだ。
コノハがタマモに乗せてもらう事が有ると聞いて、みみっくちゃんもやりたがったのである。
コノハとみみっくちゃんが交互にタマモに乗って移動している。
……うーん。
ショウマは“妖狐”タマモを見る。
体長が2Mは有るデカイ動物だ。
ケモノなのだ。
身体はコノハさんが洗ってるのかキレイだけど。
全身白い毛と茶色が入り混じってる。
身体の表面が茶色、内側が白い“妖狐”。
図体が大きいため、カワイイ感は少ない。
毛並みはフサフサしており、歩く姿はしなやかで優美だ。
……でもなー。
歩いてる足元には爪が見えてるのだ。
鋭く、キラッと光る凶器である。
せり出した鼻筋、口は大きい。
ときどき口を開けると見えるのだ。
牙、犬歯。
歯が全部尖ってるのだ。
ギザギザ三角である。
狐って肉食だよね。
正確には狐は雑食だ。
でもショウマの認識も間違ってはいない。
よく狐と狸と言われる相棒。
狸はほとんど獲物を捕りはしない。
死んだ動物の肉などが有れば食べると言う。
後は虫くらいで木の実や野菜、人の食べ残しまで何でも食べる。
それに比べると狐は狩猟性が高い。
狩りをするのだ。
野鼠や兎、山鳥などをみごとに仕留める。
肉食性の強い雑食などと言われてるのだ。
「王よ、相手は魔獣です。
そんな魔獣に乗るくらいなら私が抱いてお運びします」
「姉様、ズルイです。
王は私が抱いてお運びします」
ハチ子とハチ美だ。
ハチ子はまだ拘ってたみたい。
たまにはハチ子にも運んでもらうか。
この道なら障害物も少ない。
どこかにぶつけられる事もないだろう。
ハチ子とハチ美に交替で抱えてもらって移動するショウマである。
しかしここで問題が発生する。
ハチ子とハチ美はショウマを抱いて飛んだら遅かったのだ。
普通に歩くのより明らかに遅い。
今まで歩くのが難しい場所で飛んでもらってたからイマイチ分かってなかった。
ショウマを抱かずに一人で飛ぶ分には歩くより早い。
でもこれも若干程度だ。
ハチ子が全速力で飛ぶのも、ケロ子が全速力で走るのも変わらない。
むしろケロ子の方が少し早いみたい。
ケロ子の身体能力が高いせいも有るかも。
あの技を使えばハチ子の方が早そう。
足で走りながら、羽の力でさらに速度を上げる。
でもあれはイザという時の技だし、使うと疲れるだろう。
「うーむ、不甲斐ない。王よ、申し訳ない」
「王、申し訳ないのです」
「ハチ美、やはり鍛錬しよう。
筋トレして戦闘してLVも上げるのだ」
「姉様。LV上げには賛成ですけど、それで何とかなる気がしないのですが……」
「別に急がないからいーよ。
夜までに村に着けばいいんじゃない」
ショウマはのんきだ。
しかし。
ハチ美の頭の毛が反応してる。
タマモが喉の奥で唸り声をあげる。
「王よ、魔獣の気配です!」
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