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第二章 迷宮都市はオドル
第106話 高速馬車にてその4
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ショウマ達は夕方には寝てしまった。
酔っぱらったショウマとハチ子、ハチ美の事だ。
ケロ子はそれ以前に幸せそうにショウマの横で寝ている。
みんな飲み食いした挙句、正体を無くしてた。
みみっくちゃんはいつもと変わらない態度でキューピーと夕食を食べていた。
コノハはちゃんと起きていた。
夜になると街道が見えなくなる。
馬車はその前に野営に入る。
“八本脚馬”は寝ずに走れると言う伝説も有るが、御者はそうもいかない。
停車して睡眠を取っても、旅人が十日間かかる道のりを二日で行けるのだ。
充分な性能である。
高速馬車は毎回同じルートを通っている。
決まった場所が有るのだろう。
森の間の街道を抜け、平野に4台の馬車がまとまって停車する。
馬車の荷台に乗っていた護衛役が降りてくる。
野営の準備をするのだ。
火を起こし、テントを張る。
火は暖を取るだけじゃない。
野生の動物避けにもなる。
御者は夕食を取ったら睡眠。
護衛役が夜の見張り役を務める。
“八本脚馬”は轡を外され自由だ。
普通の馬なら自由には出来ない。
従魔なので放し飼いにしても逃げる心配が無いのだ。
護衛としての戦力にもなる。
ナカナカ便利なのである。
コノハも外で食事を取る。
キューピーという紳士には用意していた食事を勧められた。
一口、二口いただいたが、贅沢過ぎる。
明らかに専門のレストランから取り寄せたような食べ物だ。
コノハが奢ってもらう謂れが無い。
ミミックチャンさんはパクパク食べてた。
ショウマさんやケロコさんが酔っぱらってる寝てる中、彼女だけ素面だ。
何も変わった様子が無い。
干し肉とパンを齧る。
馬車の一行が火を起こしていたので、肉を焙らせてもらう。
カチカチの干し肉も軽く焼くと油が溶けだしご馳走になる。
タマモにも食べさせる。
クレマチスさんがスープを分けてくれる。
「ありがとうございます」
護衛の冒険者も交互に食べているようだ。
本当にコノハも夜の見張りに加わらなくていいのだろうか。
迷宮都市に来るときは夜の見張りをずっと務めていたコノハなのである。
クレマチスさんは言う。
「何、気にしてるのさ。
馬車に豪勢なソファー持ち込んでんだろ。
ゆっくり寝なよ。
こっちは通常料金より大分高い金貰ってるんだ。
お客様サマサマだよ」
通常料金より高い額!
高速馬車1台貸し切りの通常料金。
コノハには想像もつかない金額。
だって馬車一台に100個は荷物が載せられる。
その分の料金は通常だと幾ら?
「で、どういう関係?
アッチの中年男のお妾さんになるとかいうんじゃないでしょね。
止めといた方がいーよ。
アレは人の好さそうな顔してるけど、絶対食わせもんだー」
「違いますっ!」
「んじゃ、あの細い子の方。
まだ子供っぽい顔してんのに、女の子4人も連れちゃって。
アレなに、貴族のボンボン?
コノハは第5婦人?」
「そんな訳無いですっ!」
「あれコノハ。
顔が赤くなってるー。
そうか、細い子の方に気が有るんだー」
「違いますったら
止めてくださいっ」
「でもあの子は大変そうだよー。
4人もタイプ違う女の子連れて」
これ以上話しても、クレマチスさんの玩具になるだけだ。
コノハは答えない。
「もう寝ますっ」
馬車の荷台に乗り込む。
下にはカーペットが敷き詰められてるし、壁には飾り布。
馬車は小さいランプだけ点いてる。
光は抑えられ暗いけど見えないほどじゃない。
もうみんな寝たみたいだ。
飾り布や装飾の施されたソファーが薄明りに照らされ雰囲気が有る。
コノハは泊った事が無いけれど、上等な宿とはこんな風だろうか。
空いてる前方の方のソファで横になる。
置いてあった毛布を使わせてもらう。
寝心地は冒険者組合の簡易寝台より遥かにいい。
酔っぱらったショウマさん達はデタラメな寝方。
キューピーさんも寝ている。
まあいい。
夜の見張り役は別にいる。
今日は素直に寝かせてもらおう。
“妖狐”タマモがくっついてくる。
タマモの首筋を撫でながらコノハは眠りに着く。
寝ながら少しコノハが思い浮かべるのはケロコさん。
ショウマさんの腕に抱き着いて眠ってた。
何の警戒心も無い安心しきった寝顔。
羨ましい。
羨ましいと思ったのは、安心しきった表情にだ。
ショウマさんにくっついていた事では無い。
キューピーは目を開ける。
寝息のみが聞こえる馬車の中で立ち上がる。
ショウマという少年に近付く。
ケロコという少女とくっついて寝てる。
ソファーで横になって、酔っただらしない格好だ。
のんきな寝顔。
警戒心が無さ過ぎるだろう。
だが、どうやら本物だ。
葡萄酒でアッサリ酔っぱらった時にはハズレを引いたかと思った。
しかし酔わせた彼から出てきた言葉の数々。
フライドチキンくらいはいい。
揚げた鳥だ。
油さえ手に入ればどこでも作れる料理だ。
しかし。
ご希望の品が有れば何でもご用意しますよ。
キューピーは酔ったショウマにそう言って要望を聞いていた。
チョコレートと言っていた。
おそらく彼が言っていたのはカカオの実から作った菓子。
別の大陸から入ってきた珍味として試しに食べたことが有る。
まだ流通はしていない。
今は帝国で栽培できないか実験中だ。
コーラ。
炭酸飲料と言っていた。
聞いた事が有る。
昔の王族の嗜好品。
伝説の品だ。
真珠を葡萄酒に入れると何故か固い真珠が葡萄酒には溶けるのだ。
それはシュワシュワとガスを発生させるという。
若返りの秘薬として伝わっているのだ。
本気で試した者はないだろう。
他にもキューピーにすら分からない商品知識。
そして迷宮の話。
迷宮を造った何者か。
魔獣を造った意図。
それは『失われた技術』の話か。
それとも更なる古代。
何を知っているのか、この少年は。
酔っぱらったショウマとハチ子、ハチ美の事だ。
ケロ子はそれ以前に幸せそうにショウマの横で寝ている。
みんな飲み食いした挙句、正体を無くしてた。
みみっくちゃんはいつもと変わらない態度でキューピーと夕食を食べていた。
コノハはちゃんと起きていた。
夜になると街道が見えなくなる。
馬車はその前に野営に入る。
“八本脚馬”は寝ずに走れると言う伝説も有るが、御者はそうもいかない。
停車して睡眠を取っても、旅人が十日間かかる道のりを二日で行けるのだ。
充分な性能である。
高速馬車は毎回同じルートを通っている。
決まった場所が有るのだろう。
森の間の街道を抜け、平野に4台の馬車がまとまって停車する。
馬車の荷台に乗っていた護衛役が降りてくる。
野営の準備をするのだ。
火を起こし、テントを張る。
火は暖を取るだけじゃない。
野生の動物避けにもなる。
御者は夕食を取ったら睡眠。
護衛役が夜の見張り役を務める。
“八本脚馬”は轡を外され自由だ。
普通の馬なら自由には出来ない。
従魔なので放し飼いにしても逃げる心配が無いのだ。
護衛としての戦力にもなる。
ナカナカ便利なのである。
コノハも外で食事を取る。
キューピーという紳士には用意していた食事を勧められた。
一口、二口いただいたが、贅沢過ぎる。
明らかに専門のレストランから取り寄せたような食べ物だ。
コノハが奢ってもらう謂れが無い。
ミミックチャンさんはパクパク食べてた。
ショウマさんやケロコさんが酔っぱらってる寝てる中、彼女だけ素面だ。
何も変わった様子が無い。
干し肉とパンを齧る。
馬車の一行が火を起こしていたので、肉を焙らせてもらう。
カチカチの干し肉も軽く焼くと油が溶けだしご馳走になる。
タマモにも食べさせる。
クレマチスさんがスープを分けてくれる。
「ありがとうございます」
護衛の冒険者も交互に食べているようだ。
本当にコノハも夜の見張りに加わらなくていいのだろうか。
迷宮都市に来るときは夜の見張りをずっと務めていたコノハなのである。
クレマチスさんは言う。
「何、気にしてるのさ。
馬車に豪勢なソファー持ち込んでんだろ。
ゆっくり寝なよ。
こっちは通常料金より大分高い金貰ってるんだ。
お客様サマサマだよ」
通常料金より高い額!
高速馬車1台貸し切りの通常料金。
コノハには想像もつかない金額。
だって馬車一台に100個は荷物が載せられる。
その分の料金は通常だと幾ら?
「で、どういう関係?
アッチの中年男のお妾さんになるとかいうんじゃないでしょね。
止めといた方がいーよ。
アレは人の好さそうな顔してるけど、絶対食わせもんだー」
「違いますっ!」
「んじゃ、あの細い子の方。
まだ子供っぽい顔してんのに、女の子4人も連れちゃって。
アレなに、貴族のボンボン?
コノハは第5婦人?」
「そんな訳無いですっ!」
「あれコノハ。
顔が赤くなってるー。
そうか、細い子の方に気が有るんだー」
「違いますったら
止めてくださいっ」
「でもあの子は大変そうだよー。
4人もタイプ違う女の子連れて」
これ以上話しても、クレマチスさんの玩具になるだけだ。
コノハは答えない。
「もう寝ますっ」
馬車の荷台に乗り込む。
下にはカーペットが敷き詰められてるし、壁には飾り布。
馬車は小さいランプだけ点いてる。
光は抑えられ暗いけど見えないほどじゃない。
もうみんな寝たみたいだ。
飾り布や装飾の施されたソファーが薄明りに照らされ雰囲気が有る。
コノハは泊った事が無いけれど、上等な宿とはこんな風だろうか。
空いてる前方の方のソファで横になる。
置いてあった毛布を使わせてもらう。
寝心地は冒険者組合の簡易寝台より遥かにいい。
酔っぱらったショウマさん達はデタラメな寝方。
キューピーさんも寝ている。
まあいい。
夜の見張り役は別にいる。
今日は素直に寝かせてもらおう。
“妖狐”タマモがくっついてくる。
タマモの首筋を撫でながらコノハは眠りに着く。
寝ながら少しコノハが思い浮かべるのはケロコさん。
ショウマさんの腕に抱き着いて眠ってた。
何の警戒心も無い安心しきった寝顔。
羨ましい。
羨ましいと思ったのは、安心しきった表情にだ。
ショウマさんにくっついていた事では無い。
キューピーは目を開ける。
寝息のみが聞こえる馬車の中で立ち上がる。
ショウマという少年に近付く。
ケロコという少女とくっついて寝てる。
ソファーで横になって、酔っただらしない格好だ。
のんきな寝顔。
警戒心が無さ過ぎるだろう。
だが、どうやら本物だ。
葡萄酒でアッサリ酔っぱらった時にはハズレを引いたかと思った。
しかし酔わせた彼から出てきた言葉の数々。
フライドチキンくらいはいい。
揚げた鳥だ。
油さえ手に入ればどこでも作れる料理だ。
しかし。
ご希望の品が有れば何でもご用意しますよ。
キューピーは酔ったショウマにそう言って要望を聞いていた。
チョコレートと言っていた。
おそらく彼が言っていたのはカカオの実から作った菓子。
別の大陸から入ってきた珍味として試しに食べたことが有る。
まだ流通はしていない。
今は帝国で栽培できないか実験中だ。
コーラ。
炭酸飲料と言っていた。
聞いた事が有る。
昔の王族の嗜好品。
伝説の品だ。
真珠を葡萄酒に入れると何故か固い真珠が葡萄酒には溶けるのだ。
それはシュワシュワとガスを発生させるという。
若返りの秘薬として伝わっているのだ。
本気で試した者はないだろう。
他にもキューピーにすら分からない商品知識。
そして迷宮の話。
迷宮を造った何者か。
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