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第二章 迷宮都市はオドル
第81話 みんなでお出かけその2
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ドロップコインも確認する。
全てみみっくちゃんに飲み込んで貰っていた。
小銭多いのだ。
ジャマじゃん。
驚くなかれ。
金貨が21枚も有った。
さらに銀貨、銅貨が数えきれない。
えーと、えーと。
金貨だけで210000G。
日本円換算で、2100万円。
さらに銀貨、銅貨で20000Gくらい?
日本円で2300万円?!
ここまでくるとショウマには現実感が無い。
だって16歳なのだ。
とりあえず老後は安心な金額?
それくらいしか思い浮かばない。
この世界ではまともにお金使ってこなかった。
先日、防具でおよそ200万使ったのが人生で最も大きな買い物だ。
落ち着いて、考えると色々必要な物は多い。
魔道具欲しいのだ。
冷蔵庫大きいの買い替えたい。
ハチ子、ハチ美が増え食材も増えるだろう。
お風呂はお湯を注ぐタイプのだ。
追い炊き出来ない。
3人だったらそれでもいいけど、5人は厳しいだろう。
エアコンも欲しい。
居間には暖炉が有る。
魔道暖炉はまだ使ってない。
今は秋だ。
もう少し寒くなったら試すつもりである。
夏場になったら冷房が必要。
必要ったら必要だ。
これはでもけっこう先の話だ。
武器屋街、デパートみたいな大きい商店では見かけなかった。
珍しいのかな。
そうすると値段も張るかも。
お次はドロップ品。
『魂のローブ』
『石巨人の魔道核』
『石像の魔道核』×2
『ハチの針』×9
『アリの外骨殻』×8
『アリのキバ』×36
『汚れた剣』×3
『汚れた槍』×1
『汚れた弓』×1
気になるのは魔道核だ。
欲しいなと思ってる魔道具。
これには触って魔力を込める水晶みたいな部分が付いてる。
それの材料なんじゃないの。
ショウマが見るとそんな気がする。
魔道核はゴツゴツした岩みたいなの。
その中心にキラリとしたキレイなトコロが見える。
魔道具は帝国の技術。
帝国以外ではあまり手に入らないらしい。
帝国に行かないと分からないのかな。
メンドクさいな。
ハチとかアリのはたくさんある。
今度組合行ったら売ってしまおう。
『魂のローブ』
装備品だろう。
『迷う霊魂』が残していった物。
ケロ子の手甲みたく、特殊効果有るかも。
しかし幽霊みたいなのが持ってたヤツだ。
着て呪われるとか有ったら嫌だな。
ちょっと置いておこう。
しばらくみみっくちゃんに持っててもらえばいーや。
「はー、
疲れた。
今日は頑張った」
ステータス見るだけでいっぱいいっぱい。
今日は昼寝でもしようかな。
そんな気分のショウマだ。
「ショウマさまっ、街には何時出かけますかっ」
「えー、
出かけるの?」
「迷宮に行くのと街に行くと一日交替ですると
ショウマさま言ってましたっ」
うーん。
ハチ子、ハチ美のルームウェアも必要だな。
冒険者組合に『毒消し』の材料も渡さなきゃ。
組合か。
ハチ子、ハチ美の登録もするべき?
うわー。
めんどくさいな。
ケロ子とみみっくちゃんに任せて全部やってもらう?
いや。
ハチ子、ハチ美の服選びは行きたい。
組合も材料渡すだけならいいけど。
クラスアップの交渉も要る。
ハチ子、ハチ美もクラスアップしたい。
そう言ったらアヤメは絶対ダメと言い出す。
キキョウ主任に言うのが早そう。
「しょうがない。行くか」
ケロ子は歩いてる。
湖から街への道。
もう何度も歩いてる道。
でもなんか違う。
明るい。
よく考えたらショウマさまが『明かり』を使ってない。
なのに歩けてる。
ショウマさまを振り返る。
ケロ子は前列だ。
ケロ子とハチ子ちゃんが前列。
真ん中にみみっくちゃん。
後列がショウマさまとハチ美ちゃん。
戦闘の事を考えた、正しい隊列。
だけど……
ショウマさまとハチ美ちゃん。
距離が近くない?
ショウマは歩く。
何度も歩いてる道だ。
相変わらず道が悪い。
岩場がコケで湿ってる。
滑るのだ。
サンダルから革靴に替えて少しマシになった。
けど滑りそうになる。
「王。危ない」
バランスを崩したショウマをハチ美が支える。
「ショウマ王。足元が悪いようです。
私が抱えて飛翔しましょうか?」
「ありがと、ありがと。
抱えてもらうのはいいよ。
本当に通れない道ではよろしくね」
昨日はさんざん抱えてもらって移動したショウマ。
いつも通ってる道で抱えてもらうのはやり過ぎ?
1階では他の冒険者に出くわす可能性も高い。
女性に抱えられて移動する様を知らない人に見られる。
さすがに避けたいシチュエーションである。
ケロ子はムムムと後ろを気にしながら歩く。
そんなこんなで進んでいく一行だ。
「キィ キュイ キィ」
「おっ。経験値」
「王よ、あれは野生の蝙蝠だな」
「野生の蝙蝠です」
「魔獣じゃないの?」
「はい。天然の普通の蝙蝠だ」
「天然の普通の蝙蝠です」
「?」
今まで“吸血蝙蝠”だけだと思ってたけど。
実は中に普通のコウモリも混じってた?
「ハチ子、ハチ美
魔獣の気配は?」
「一切無いな」
「全くしません」
「?」
全てみみっくちゃんに飲み込んで貰っていた。
小銭多いのだ。
ジャマじゃん。
驚くなかれ。
金貨が21枚も有った。
さらに銀貨、銅貨が数えきれない。
えーと、えーと。
金貨だけで210000G。
日本円換算で、2100万円。
さらに銀貨、銅貨で20000Gくらい?
日本円で2300万円?!
ここまでくるとショウマには現実感が無い。
だって16歳なのだ。
とりあえず老後は安心な金額?
それくらいしか思い浮かばない。
この世界ではまともにお金使ってこなかった。
先日、防具でおよそ200万使ったのが人生で最も大きな買い物だ。
落ち着いて、考えると色々必要な物は多い。
魔道具欲しいのだ。
冷蔵庫大きいの買い替えたい。
ハチ子、ハチ美が増え食材も増えるだろう。
お風呂はお湯を注ぐタイプのだ。
追い炊き出来ない。
3人だったらそれでもいいけど、5人は厳しいだろう。
エアコンも欲しい。
居間には暖炉が有る。
魔道暖炉はまだ使ってない。
今は秋だ。
もう少し寒くなったら試すつもりである。
夏場になったら冷房が必要。
必要ったら必要だ。
これはでもけっこう先の話だ。
武器屋街、デパートみたいな大きい商店では見かけなかった。
珍しいのかな。
そうすると値段も張るかも。
お次はドロップ品。
『魂のローブ』
『石巨人の魔道核』
『石像の魔道核』×2
『ハチの針』×9
『アリの外骨殻』×8
『アリのキバ』×36
『汚れた剣』×3
『汚れた槍』×1
『汚れた弓』×1
気になるのは魔道核だ。
欲しいなと思ってる魔道具。
これには触って魔力を込める水晶みたいな部分が付いてる。
それの材料なんじゃないの。
ショウマが見るとそんな気がする。
魔道核はゴツゴツした岩みたいなの。
その中心にキラリとしたキレイなトコロが見える。
魔道具は帝国の技術。
帝国以外ではあまり手に入らないらしい。
帝国に行かないと分からないのかな。
メンドクさいな。
ハチとかアリのはたくさんある。
今度組合行ったら売ってしまおう。
『魂のローブ』
装備品だろう。
『迷う霊魂』が残していった物。
ケロ子の手甲みたく、特殊効果有るかも。
しかし幽霊みたいなのが持ってたヤツだ。
着て呪われるとか有ったら嫌だな。
ちょっと置いておこう。
しばらくみみっくちゃんに持っててもらえばいーや。
「はー、
疲れた。
今日は頑張った」
ステータス見るだけでいっぱいいっぱい。
今日は昼寝でもしようかな。
そんな気分のショウマだ。
「ショウマさまっ、街には何時出かけますかっ」
「えー、
出かけるの?」
「迷宮に行くのと街に行くと一日交替ですると
ショウマさま言ってましたっ」
うーん。
ハチ子、ハチ美のルームウェアも必要だな。
冒険者組合に『毒消し』の材料も渡さなきゃ。
組合か。
ハチ子、ハチ美の登録もするべき?
うわー。
めんどくさいな。
ケロ子とみみっくちゃんに任せて全部やってもらう?
いや。
ハチ子、ハチ美の服選びは行きたい。
組合も材料渡すだけならいいけど。
クラスアップの交渉も要る。
ハチ子、ハチ美もクラスアップしたい。
そう言ったらアヤメは絶対ダメと言い出す。
キキョウ主任に言うのが早そう。
「しょうがない。行くか」
ケロ子は歩いてる。
湖から街への道。
もう何度も歩いてる道。
でもなんか違う。
明るい。
よく考えたらショウマさまが『明かり』を使ってない。
なのに歩けてる。
ショウマさまを振り返る。
ケロ子は前列だ。
ケロ子とハチ子ちゃんが前列。
真ん中にみみっくちゃん。
後列がショウマさまとハチ美ちゃん。
戦闘の事を考えた、正しい隊列。
だけど……
ショウマさまとハチ美ちゃん。
距離が近くない?
ショウマは歩く。
何度も歩いてる道だ。
相変わらず道が悪い。
岩場がコケで湿ってる。
滑るのだ。
サンダルから革靴に替えて少しマシになった。
けど滑りそうになる。
「王。危ない」
バランスを崩したショウマをハチ美が支える。
「ショウマ王。足元が悪いようです。
私が抱えて飛翔しましょうか?」
「ありがと、ありがと。
抱えてもらうのはいいよ。
本当に通れない道ではよろしくね」
昨日はさんざん抱えてもらって移動したショウマ。
いつも通ってる道で抱えてもらうのはやり過ぎ?
1階では他の冒険者に出くわす可能性も高い。
女性に抱えられて移動する様を知らない人に見られる。
さすがに避けたいシチュエーションである。
ケロ子はムムムと後ろを気にしながら歩く。
そんなこんなで進んでいく一行だ。
「キィ キュイ キィ」
「おっ。経験値」
「王よ、あれは野生の蝙蝠だな」
「野生の蝙蝠です」
「魔獣じゃないの?」
「はい。天然の普通の蝙蝠だ」
「天然の普通の蝙蝠です」
「?」
今まで“吸血蝙蝠”だけだと思ってたけど。
実は中に普通のコウモリも混じってた?
「ハチ子、ハチ美
魔獣の気配は?」
「一切無いな」
「全くしません」
「?」
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