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第二章 迷宮都市はオドル
第76話 聖女の塔その2
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地下迷宮に朝が来た。
昨日はステータスもドロップコインも確認せず、寝てしまったショウマだ。
疲れてたし。
疲れたら寝るよね。
と言いつつ、寝る前にハチ子と『疲れる事』をしたショウマだ。
詳しくは書けない。
でも少しだけ。
ハチ子はキレイだった。
金髪に白い肌。
引き締まった肉体。
そして積極的だった。
女性からグイグイ来られる。
そういうのもたまにならいいな。
そう思ったショウマだった。
ショウマが起きていくと既に朝食の用意がされていた。
ケロ子が調理、ハチ美が配膳を手伝ってる。
ハチ子は部屋の隅でトレーニングしている。
膝を使って屈伸。
スクワットだ。
金髪と上半身が上下に動いている。
こうしてキレイな身体が作られるんだな。
ちょっと昨夜の事を思い出してしまうショウマなのである。
ショウマがイスに座る。
とハチ美が料理を差し出してくる。
今日はスクランブルエッグにベーコン。
「どうぞ。ショウマ王」
「ああ。
ありがとねー」
ハチ美がニッコリ笑って去ってゆく。
なんかいいじゃん。
すでにみみっくちゃんはパンにかぶりついている。
んが、と荷物を口に入れる時の大口とは別。
ちっちゃいお口をモグモグさせてるのだ。
「お前、王より先に食べるな」
「ご主人様がなかなか起きて来ないのが悪いんですよー」
ハチ子とみみっくちゃんのセリフ。
ショウマと4人の従魔少女。
大分にぎやかになったな。
そんな事を思うショウマ。
さてステータス確認のお時間だ。
鏡の前に座り込んで、準備を始めるショウマ。
全員揃って、チーム編成をする。
それからステータスチェック。
まずはハチ子、ハチ美。
名前:ハチ子
種族:亜人/従魔
冒険者LV:5
体力:116
魔力:52
攻撃力:90
魔法攻撃力:20
防御力:58
魔法防御力:26
行動速度:67
職業
槍戦士 ランク2
スキル
特殊攻撃
必殺の一撃 ランク1
足払い ランク1
種族特性
飛翔
超感覚(小)
名前:ハチ美
種族:亜人/従魔
冒険者LV:5
体力:107
魔力:53
攻撃力:83
魔法攻撃力:25
防御力:54
魔法防御力:26
行動速度:71
職業
弓戦士 ランク2
スキル
特殊攻撃
一点必中 ランク1
矢の雨 ランク1
種族特性
飛翔
超感覚(中)
ショウマは二人のステータスをノートに書き留めたりなんかする。
ハチ子もハチ美も安定してるなぁ。
似たようなステータスだけど多少のズレはあるね。
2階では即戦力、二人だけでも勝てそう。
4階だとまだ二人じゃ無理。
そんな風に当たりを付ける。
二人はスキルも持ってる。
槍戦士、弓戦士のスキルだ。
ケロ子は最初、『体当たり』一つだった。
いつの間にか二つ目『空中蹴り』覚えてた。
ハチ子、ハチ美は現時点で二つずつ。
LV5くらいで覚える?
それとも職業ランク2?
何とも言えない。
ステータスに影響されるのかもしれない。
後は種族特性『超感覚』。
重要だろう。
昨日も活躍したスキルだ。
ハチ美は超感覚(中)、ハチ子は超感覚(小)この差は大きいかもしれない。
いずれ超感覚(小)から(中)へ成長したりするのだろうか。
「ハチ子
その槍、見せてくれる?」
「王ならもちろんかまわない」
考えてみたら、まともな武器を持ってる従魔少女は初めてなのだ。
ハチ子の槍は木製、刃の部分が金属。
長さはショウマの背丈と同じくらい。
てことは170cm前後?
この世界に来てから身長、図ってないや。
まぁ日本の翔馬と似たようなもんだろう。
「えーとランスって言うのかな?
スピアだっけ」
あまり武器に詳しくないショウマだ。
なんとなく知っているのはゲームによる知識。
「ランスってのは馬に乗ってる人が持ってるデカイ槍だったかな」
「そうですね。ご主人様。ご存じじゃないですか。ハチ子のはショートスピアですね」
みみっくちゃんのウンチクキター!
「地下迷宮に入る槍使いはほとんどショートスピア装備してるですよ。何故か分かりますか、ご主人様。そうです。せまい通路も有りますからね。どでかいランス持ってたらジャマでしょうがないです。
一般的に2M以下からショートスピアと呼びます。2M以上でスピアって事ですね。ランスに至っては5M越えるようなのも有るそうですよ。持つだけで一苦労ですよ。
たまにジャベリン持ってる人もいるです。手投げ槍ですよ。ただやっぱり破壊力も命中率も低いんで主装備じゃなくて、副装備ですね……」
「固有の特殊装備だったりしないのかな」
最後まで聞かないショウマだ。
「うむ、とくにその槍にコダワリは無い。
もっと良い槍が有るならいつでも交換するぞ」
ハチ子のセリフだ。
特殊装備じゃなさそう。
勇者が最初から持ってる木の棒みたいなモノかな。
「どうぞ王よ。ご覧ください」
ハチ美の弓矢も見せてもらう。
これは木製。
長さはショウマの背丈を越えてる。
サイズの割に持ってみたら軽い。
「アーチェリーより弓道の弓に見えるな」
ショウマの学校に弓道部は無かった。
テレビで見ただけの知識だ。
「はい。弓にも種類がありますですよ。ハチ美のは長弓。
冒険者が使ってるのに多いのは1Mくらいの取り回しが良いタイプです。その方が番えて射るのに時間がかからないのがメリットです。
ハチ美のは大きいだけじゃなくて左右非対称なのも特徴的ですね。これは射るのに時間はかかるけど、命中性能はおそろしく高いと言われてるタイプですよ……」
「ハチ美、ありがとねー」
「ショウマ王。こんな物で良かったらいつでもお渡しします」
もちろんウンチクを最後まで聞かないショウマ。
「矢が消耗品だし。
数に限りが有るのが問題?
あ、そっか。
たくさん買ってみみっくちゃんに飲み込んで貰えばいいんだ。
問題解決」
「イヤですよ。ご主人様はみみっくちゃんの扱いが雑だからイヤです」
だって職業:運び人だし。
昨日はステータスもドロップコインも確認せず、寝てしまったショウマだ。
疲れてたし。
疲れたら寝るよね。
と言いつつ、寝る前にハチ子と『疲れる事』をしたショウマだ。
詳しくは書けない。
でも少しだけ。
ハチ子はキレイだった。
金髪に白い肌。
引き締まった肉体。
そして積極的だった。
女性からグイグイ来られる。
そういうのもたまにならいいな。
そう思ったショウマだった。
ショウマが起きていくと既に朝食の用意がされていた。
ケロ子が調理、ハチ美が配膳を手伝ってる。
ハチ子は部屋の隅でトレーニングしている。
膝を使って屈伸。
スクワットだ。
金髪と上半身が上下に動いている。
こうしてキレイな身体が作られるんだな。
ちょっと昨夜の事を思い出してしまうショウマなのである。
ショウマがイスに座る。
とハチ美が料理を差し出してくる。
今日はスクランブルエッグにベーコン。
「どうぞ。ショウマ王」
「ああ。
ありがとねー」
ハチ美がニッコリ笑って去ってゆく。
なんかいいじゃん。
すでにみみっくちゃんはパンにかぶりついている。
んが、と荷物を口に入れる時の大口とは別。
ちっちゃいお口をモグモグさせてるのだ。
「お前、王より先に食べるな」
「ご主人様がなかなか起きて来ないのが悪いんですよー」
ハチ子とみみっくちゃんのセリフ。
ショウマと4人の従魔少女。
大分にぎやかになったな。
そんな事を思うショウマ。
さてステータス確認のお時間だ。
鏡の前に座り込んで、準備を始めるショウマ。
全員揃って、チーム編成をする。
それからステータスチェック。
まずはハチ子、ハチ美。
名前:ハチ子
種族:亜人/従魔
冒険者LV:5
体力:116
魔力:52
攻撃力:90
魔法攻撃力:20
防御力:58
魔法防御力:26
行動速度:67
職業
槍戦士 ランク2
スキル
特殊攻撃
必殺の一撃 ランク1
足払い ランク1
種族特性
飛翔
超感覚(小)
名前:ハチ美
種族:亜人/従魔
冒険者LV:5
体力:107
魔力:53
攻撃力:83
魔法攻撃力:25
防御力:54
魔法防御力:26
行動速度:71
職業
弓戦士 ランク2
スキル
特殊攻撃
一点必中 ランク1
矢の雨 ランク1
種族特性
飛翔
超感覚(中)
ショウマは二人のステータスをノートに書き留めたりなんかする。
ハチ子もハチ美も安定してるなぁ。
似たようなステータスだけど多少のズレはあるね。
2階では即戦力、二人だけでも勝てそう。
4階だとまだ二人じゃ無理。
そんな風に当たりを付ける。
二人はスキルも持ってる。
槍戦士、弓戦士のスキルだ。
ケロ子は最初、『体当たり』一つだった。
いつの間にか二つ目『空中蹴り』覚えてた。
ハチ子、ハチ美は現時点で二つずつ。
LV5くらいで覚える?
それとも職業ランク2?
何とも言えない。
ステータスに影響されるのかもしれない。
後は種族特性『超感覚』。
重要だろう。
昨日も活躍したスキルだ。
ハチ美は超感覚(中)、ハチ子は超感覚(小)この差は大きいかもしれない。
いずれ超感覚(小)から(中)へ成長したりするのだろうか。
「ハチ子
その槍、見せてくれる?」
「王ならもちろんかまわない」
考えてみたら、まともな武器を持ってる従魔少女は初めてなのだ。
ハチ子の槍は木製、刃の部分が金属。
長さはショウマの背丈と同じくらい。
てことは170cm前後?
この世界に来てから身長、図ってないや。
まぁ日本の翔馬と似たようなもんだろう。
「えーとランスって言うのかな?
スピアだっけ」
あまり武器に詳しくないショウマだ。
なんとなく知っているのはゲームによる知識。
「ランスってのは馬に乗ってる人が持ってるデカイ槍だったかな」
「そうですね。ご主人様。ご存じじゃないですか。ハチ子のはショートスピアですね」
みみっくちゃんのウンチクキター!
「地下迷宮に入る槍使いはほとんどショートスピア装備してるですよ。何故か分かりますか、ご主人様。そうです。せまい通路も有りますからね。どでかいランス持ってたらジャマでしょうがないです。
一般的に2M以下からショートスピアと呼びます。2M以上でスピアって事ですね。ランスに至っては5M越えるようなのも有るそうですよ。持つだけで一苦労ですよ。
たまにジャベリン持ってる人もいるです。手投げ槍ですよ。ただやっぱり破壊力も命中率も低いんで主装備じゃなくて、副装備ですね……」
「固有の特殊装備だったりしないのかな」
最後まで聞かないショウマだ。
「うむ、とくにその槍にコダワリは無い。
もっと良い槍が有るならいつでも交換するぞ」
ハチ子のセリフだ。
特殊装備じゃなさそう。
勇者が最初から持ってる木の棒みたいなモノかな。
「どうぞ王よ。ご覧ください」
ハチ美の弓矢も見せてもらう。
これは木製。
長さはショウマの背丈を越えてる。
サイズの割に持ってみたら軽い。
「アーチェリーより弓道の弓に見えるな」
ショウマの学校に弓道部は無かった。
テレビで見ただけの知識だ。
「はい。弓にも種類がありますですよ。ハチ美のは長弓。
冒険者が使ってるのに多いのは1Mくらいの取り回しが良いタイプです。その方が番えて射るのに時間がかからないのがメリットです。
ハチ美のは大きいだけじゃなくて左右非対称なのも特徴的ですね。これは射るのに時間はかかるけど、命中性能はおそろしく高いと言われてるタイプですよ……」
「ハチ美、ありがとねー」
「ショウマ王。こんな物で良かったらいつでもお渡しします」
もちろんウンチクを最後まで聞かないショウマ。
「矢が消耗品だし。
数に限りが有るのが問題?
あ、そっか。
たくさん買ってみみっくちゃんに飲み込んで貰えばいいんだ。
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