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Scene.EX04 女社長七鮎川円花と俺のいない世界
第186話
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「イヤよ、マスコミには充分取り上げられたわ。
宣伝効果は充分。
コレ以上はわたしは社長業の方に専念します」
その瞬間だった。
撮影スタジオのモニターが勝手に点灯した。
「やあやあ、みなさんお揃いで。お久しぶりだね。円花ちゃん、良いじゃない。高校生にして女実業家、更に人気のモデル。しかしてその実態は元魔法少女ヒロイン、七鮎川円花。マンガになりそうじゃない。相変わらず羨ましい人生送ってるね」
「ウツ!」
「ウツじゃねーか」
「なに、どうして勝手にモニターが点くの」
「誰なんですか?」
由羅や佐緒里は彼女を知らない。
教えちゃって良いのかしら。
「一人ずつに説明するのってメンドくさいじゃない。揃ってくれるのを待ってたんだよね」
相変わらず彼女は人の話を聞いて無い。
一方的に喋る。
「これを見せたかったんだ。この間僕のところにダークエルフの女性がやってきてね。伝えたい事が有るなんて言うんだ。そのシーン、勿論録画しておいたから流すよ」
モニターがいきなり切り替わる。
現れたのは黒い肌の女性。
恐ろしく整った彫りの深い顔立ち。
男性なら誰でも夢中になりそうなスタイル。
確か、シアカテルと呼ばれていた。
魔王の四将。
「オマエに話がある。
この世界では無い、私達の世界での話だ。
我らの魔王様は人間達のとの国境近い砦で封印されていた。
卑怯な人間の兵士、聖女、勇者どもの術に囚われたのだ。
だが魔王様は体だけを残して、精神だけは逃れていた。
魂とその膨大な魔力は異世界へと旅立っていた。
ここまではオマエも知っていたハズだな」
「だが、先日魔王様の肉体に魂が戻った。
卑怯な勇者はその瞬間を狙った。
だがその瞬間、魔王様は魔力を暴走なされた。
聖女の術で動けなかった筈なのだが、さすが魔王様。
その魔力の暴走で勇者も魔王様も近くにいた人間の兵士、皆吹き飛んだ。
中心に居た魔王様や勇者は跡形も残っていない」
「少しは気になっているだろうと思ってな。
それだけ伝えに来た。
我らは本来いた世界に帰る。
我らは魔王様を亡くした。
あの方ほどの力では無いが、血の近いモノが魔王を受け継ぐことになるだろう。
我らは弱体化したが、人間どもも多くの兵と勇者を無くした。
なんとか有利な形で休戦協定を結ぶのが我らの急務になる。
もう会う事も無いだろう」
「待ってよ、シア……」
そこで映像は切れた。
モニターには再度ウツが映る。
「そんな訳でね。一応みんなにも伝えておこうと思って、タイミングを探してたんだ。全員集まってくれて丁度良かった。僕の話もオシマイ、じゃあみなさんさようなら」
「待って、ウツ」
「どうかした、円花ちゃん」
平気な顔をしているウツ。
呼び止めたわたしをキョトンとした表情で眺める。
宣伝効果は充分。
コレ以上はわたしは社長業の方に専念します」
その瞬間だった。
撮影スタジオのモニターが勝手に点灯した。
「やあやあ、みなさんお揃いで。お久しぶりだね。円花ちゃん、良いじゃない。高校生にして女実業家、更に人気のモデル。しかしてその実態は元魔法少女ヒロイン、七鮎川円花。マンガになりそうじゃない。相変わらず羨ましい人生送ってるね」
「ウツ!」
「ウツじゃねーか」
「なに、どうして勝手にモニターが点くの」
「誰なんですか?」
由羅や佐緒里は彼女を知らない。
教えちゃって良いのかしら。
「一人ずつに説明するのってメンドくさいじゃない。揃ってくれるのを待ってたんだよね」
相変わらず彼女は人の話を聞いて無い。
一方的に喋る。
「これを見せたかったんだ。この間僕のところにダークエルフの女性がやってきてね。伝えたい事が有るなんて言うんだ。そのシーン、勿論録画しておいたから流すよ」
モニターがいきなり切り替わる。
現れたのは黒い肌の女性。
恐ろしく整った彫りの深い顔立ち。
男性なら誰でも夢中になりそうなスタイル。
確か、シアカテルと呼ばれていた。
魔王の四将。
「オマエに話がある。
この世界では無い、私達の世界での話だ。
我らの魔王様は人間達のとの国境近い砦で封印されていた。
卑怯な人間の兵士、聖女、勇者どもの術に囚われたのだ。
だが魔王様は体だけを残して、精神だけは逃れていた。
魂とその膨大な魔力は異世界へと旅立っていた。
ここまではオマエも知っていたハズだな」
「だが、先日魔王様の肉体に魂が戻った。
卑怯な勇者はその瞬間を狙った。
だがその瞬間、魔王様は魔力を暴走なされた。
聖女の術で動けなかった筈なのだが、さすが魔王様。
その魔力の暴走で勇者も魔王様も近くにいた人間の兵士、皆吹き飛んだ。
中心に居た魔王様や勇者は跡形も残っていない」
「少しは気になっているだろうと思ってな。
それだけ伝えに来た。
我らは本来いた世界に帰る。
我らは魔王様を亡くした。
あの方ほどの力では無いが、血の近いモノが魔王を受け継ぐことになるだろう。
我らは弱体化したが、人間どもも多くの兵と勇者を無くした。
なんとか有利な形で休戦協定を結ぶのが我らの急務になる。
もう会う事も無いだろう」
「待ってよ、シア……」
そこで映像は切れた。
モニターには再度ウツが映る。
「そんな訳でね。一応みんなにも伝えておこうと思って、タイミングを探してたんだ。全員集まってくれて丁度良かった。僕の話もオシマイ、じゃあみなさんさようなら」
「待って、ウツ」
「どうかした、円花ちゃん」
平気な顔をしているウツ。
呼び止めたわたしをキョトンとした表情で眺める。
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