154 / 191
Scene27 魔術研究家シアカテルと俺の茶屋
第154話
しおりを挟む
サイツォンがぐったりとしている。
「おいおい、もう勘弁してくれ」
別にカビの生えたホットサンドで腹を壊した訳では無い。
すでに『ワイルドビーティング』を何度も使っているのだ。
呪われた湖の水。
それを汲んで来たカップに普通に『ワイルドビーティング』を使ってみる。
シアカテルが協力し効能を調整して使ってみる。
ミクトランテクゥトの魔術と合わせて試してみる。
その度に魔力を使い果たすサイツォン。
「ワガママを言うな。
俺が回復してやってるだろう」
「魔力は回復して貰ってるがな。
やはり集中力ってのがいる。
精神的な疲労は抜けねえんだよ」
「ならしばらく私が変わりましょう」
シアカテルが言う。
黒い肌の魔法使い。
申し訳程度の鎧で肉体の要所を隠す。
魅力的なバストの大部分は見せながら俺に近づく。
「『ワイルドビーティング』の魔法式は大体掴めました。
私でも似たモノが使えます」
「ただし、この技はサイツォン自身の生命力、野獣の野生のエネルギーが根幹にあってこそ。
サイツォンが使う程の効力は私には発揮できません」
そんなものか。
まぁサイツォンの野獣のパワーには誰もかなわんだろうな。
なにせ、八人の妻を毎日満足させていると言うのだ。
「誰もそんなコト言ってねぇ。
毎日一人ずつ交替だよ。
幾ら俺でも一晩じゃ四人までだな」
やはり猛獣だな。
俺は近づく半裸の美女の両肩に手を置く。
シアカテルの身体に漲るナニカ。
「ありがとうございます」
俺に頭を下げ、シアカテルは研究に戻る。
「ねえ、それって何なの?」
キャンディーが訊く。
すでにこの女はスペース刑事のスーツを脱いでる。
ミニスカサンタルックに戻ってホットサンドをパクついてるのだ。
茶店のイスに生足を組んでる姿はなかなか魅力的。
ヘルメット付きのスーツじゃサンドは食べられないからな。
「今の女の肩に手を置くヤツ。
アナタ、さっきもそこのライオンマスクにしてたじゃない。
何の儀式なの?」
サイツォンが勝手に答える。
「魔族でも特殊な一族の特技だよ、
恐ろしいまでの魔力を体内で発生させそれを蓄えて置ける。
普通の魔族、いや優秀な魔術師とでも比べ物にならねえ。
それこそ普通の魔術師、千人分クラスの魔力を発生させ貯めておく事が出来るのさ。
多分、現在のコイツはそこまでは出来ねえと思うがな。
こっちの人間の身体じゃついていかねえだろう。
それでも俺やシアカテルに魔力を分けるくらいは造作も無いようだな」
「おいおい、もう勘弁してくれ」
別にカビの生えたホットサンドで腹を壊した訳では無い。
すでに『ワイルドビーティング』を何度も使っているのだ。
呪われた湖の水。
それを汲んで来たカップに普通に『ワイルドビーティング』を使ってみる。
シアカテルが協力し効能を調整して使ってみる。
ミクトランテクゥトの魔術と合わせて試してみる。
その度に魔力を使い果たすサイツォン。
「ワガママを言うな。
俺が回復してやってるだろう」
「魔力は回復して貰ってるがな。
やはり集中力ってのがいる。
精神的な疲労は抜けねえんだよ」
「ならしばらく私が変わりましょう」
シアカテルが言う。
黒い肌の魔法使い。
申し訳程度の鎧で肉体の要所を隠す。
魅力的なバストの大部分は見せながら俺に近づく。
「『ワイルドビーティング』の魔法式は大体掴めました。
私でも似たモノが使えます」
「ただし、この技はサイツォン自身の生命力、野獣の野生のエネルギーが根幹にあってこそ。
サイツォンが使う程の効力は私には発揮できません」
そんなものか。
まぁサイツォンの野獣のパワーには誰もかなわんだろうな。
なにせ、八人の妻を毎日満足させていると言うのだ。
「誰もそんなコト言ってねぇ。
毎日一人ずつ交替だよ。
幾ら俺でも一晩じゃ四人までだな」
やはり猛獣だな。
俺は近づく半裸の美女の両肩に手を置く。
シアカテルの身体に漲るナニカ。
「ありがとうございます」
俺に頭を下げ、シアカテルは研究に戻る。
「ねえ、それって何なの?」
キャンディーが訊く。
すでにこの女はスペース刑事のスーツを脱いでる。
ミニスカサンタルックに戻ってホットサンドをパクついてるのだ。
茶店のイスに生足を組んでる姿はなかなか魅力的。
ヘルメット付きのスーツじゃサンドは食べられないからな。
「今の女の肩に手を置くヤツ。
アナタ、さっきもそこのライオンマスクにしてたじゃない。
何の儀式なの?」
サイツォンが勝手に答える。
「魔族でも特殊な一族の特技だよ、
恐ろしいまでの魔力を体内で発生させそれを蓄えて置ける。
普通の魔族、いや優秀な魔術師とでも比べ物にならねえ。
それこそ普通の魔術師、千人分クラスの魔力を発生させ貯めておく事が出来るのさ。
多分、現在のコイツはそこまでは出来ねえと思うがな。
こっちの人間の身体じゃついていかねえだろう。
それでも俺やシアカテルに魔力を分けるくらいは造作も無いようだな」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……


イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる