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Scene24 地下室探偵高天原宇宙と俺の教会の部屋
第138話
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「ウツ、貴方の話は面白いと思うけど。
さすがに初心者のわたし達には付いて行けないのよ」
円花が言葉を濁してツッコム。
単純に。
チリガミ女、余計な話は止めろ。
そう言えば良いだけなんだがな。
俺はウツの話より、シアカテルとの思念会話に気を取られてる。
「魔導書が多数有るのは分かったわ。
現在問題なのはその中で『Glaaki』を呼び出せるモノが何処に有るかって事ね」
「ああ、そう言う話だったのか。
オレ何話してんのか、サッパリ分かって無かったぜ」
「アタシも、アタシも。
翻訳機能が壊れたかと思ったわ」
円花は上手く方向修正。
逆とキャンディーはついていけてない。
「『Glaaki』だね。『グラーキの黙示録』そのものズバリ魔導書の書名だね。全11巻構成なんだけど、存在しない筈の12巻目が有る。12巻目を読んでしまうと邪神イゴーロナクに乗っ取られるなんてオマケ逸話付き」
「それよ、その存在場所が知りたいの」
「そんなの分かる訳無いじゃない。日本ミスカトニック大学なら有るかな。はたまたアーカム財団日本支部」
「何処なの、聞いた事の無い大学名ね」
「円花、ホンキにするな。
ウツの言う事だ。
アニメかコミックのネタだ」
俺はヒトコト応援してやる。
精神はシアカテルとの会話中心だ。
「大事にならないならいいかとミクトランテクゥトを自由にしていましたが。
マズかったですか」
「マズい!
いや、シアカテルが悪いんじゃない。
悪いのはミクトランテクゥトだ」
あのバカ死霊術師。
脳細胞をネズミに齧られたカラッポ頭。
あのバカが魔導書をかき集めたのだ。
その中に『グラーキの黙示録』だか何か知らないが。
『Glaaki』を呼び出すモノや、Deep Onesを呼び出すモノが有ったのだ。
この騒動はだいたいあのバカの仕業。
俺は頭が痛くなってくる。
「ミクトランテクゥトを処分しましょうか」
「今さらだが、そうだな。
あいつが集めた魔導書、全て燃やしてやれ。
この世界に来てから手に入れた物、一冊残らず火にかけろ。
残しちまったら、何が起こるか分からん。
イチゴーロクだか、なんかそんなのに乗っ取られるらしいぞ。
ただでさえ迷惑なアンデッド死霊術師なのに、更に邪神と合体とかされてみろ。
ほとんど公害だ」
「はい、魔導書を燃やされるのがアイツも一番ダメージを受ける。
少しは反省するコトでしょう」
さすがに初心者のわたし達には付いて行けないのよ」
円花が言葉を濁してツッコム。
単純に。
チリガミ女、余計な話は止めろ。
そう言えば良いだけなんだがな。
俺はウツの話より、シアカテルとの思念会話に気を取られてる。
「魔導書が多数有るのは分かったわ。
現在問題なのはその中で『Glaaki』を呼び出せるモノが何処に有るかって事ね」
「ああ、そう言う話だったのか。
オレ何話してんのか、サッパリ分かって無かったぜ」
「アタシも、アタシも。
翻訳機能が壊れたかと思ったわ」
円花は上手く方向修正。
逆とキャンディーはついていけてない。
「『Glaaki』だね。『グラーキの黙示録』そのものズバリ魔導書の書名だね。全11巻構成なんだけど、存在しない筈の12巻目が有る。12巻目を読んでしまうと邪神イゴーロナクに乗っ取られるなんてオマケ逸話付き」
「それよ、その存在場所が知りたいの」
「そんなの分かる訳無いじゃない。日本ミスカトニック大学なら有るかな。はたまたアーカム財団日本支部」
「何処なの、聞いた事の無い大学名ね」
「円花、ホンキにするな。
ウツの言う事だ。
アニメかコミックのネタだ」
俺はヒトコト応援してやる。
精神はシアカテルとの会話中心だ。
「大事にならないならいいかとミクトランテクゥトを自由にしていましたが。
マズかったですか」
「マズい!
いや、シアカテルが悪いんじゃない。
悪いのはミクトランテクゥトだ」
あのバカ死霊術師。
脳細胞をネズミに齧られたカラッポ頭。
あのバカが魔導書をかき集めたのだ。
その中に『グラーキの黙示録』だか何か知らないが。
『Glaaki』を呼び出すモノや、Deep Onesを呼び出すモノが有ったのだ。
この騒動はだいたいあのバカの仕業。
俺は頭が痛くなってくる。
「ミクトランテクゥトを処分しましょうか」
「今さらだが、そうだな。
あいつが集めた魔導書、全て燃やしてやれ。
この世界に来てから手に入れた物、一冊残らず火にかけろ。
残しちまったら、何が起こるか分からん。
イチゴーロクだか、なんかそんなのに乗っ取られるらしいぞ。
ただでさえ迷惑なアンデッド死霊術師なのに、更に邪神と合体とかされてみろ。
ほとんど公害だ」
「はい、魔導書を燃やされるのがアイツも一番ダメージを受ける。
少しは反省するコトでしょう」
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