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Scene11 シアカテルと俺の夜の保健室
第63話
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宙に浮かぶ黒い炎が複数俺達目掛けて飛んでくる。
『ウォーターシールド』
清き水よ、我らを守り給え!
俺達の前に碧い光を放つ壁が出現する。
黒い炎と水の壁はぶつかり合い、爆発音を残して消えた。
魔法少女スタイルとなった円花が荒い息を吐いている。
あの防御魔法は当然彼女が使ったのだろう。
間に合ってくれた。
「良くやった、円花」
「いいえ、先輩のおかげです」
彼女は俺の方を振り返らない。
視線の先には杖を構えた女。
黒い肌に白い髪の毛。
身体を申し訳程度に覆う衣装。
恐ろしく露出度は高い。
素晴らしいプロポーションが露わになっている。
うむ、良い衣装を選んだものだ。
「何処を見てるんですか。
草薙先輩」
円花がヒトコトずつ区切るみたいに強い口調で言う。
お前、俺が何処を見てるかなんて振り返って見てないだろ。
「見なくても分かりますわ」
「あれってばダークエルフじゃないの。黒い肌の魔法使い。闇の妖精。
最近じゃダークエルフって言葉使い古されてる感が有るね。デックアールブとか呼ぶべきかな。闇エルフ、ドラウ・エルフとか。シャドウエルフって言っちゃうと黒い肌のエルフよりアルビノっぽいエルフの方を指すのかな」
俺の胸元のスマホではウツが騒ぎ立てる。
もう実況必要無いし、切っておくか。
「ほほう、防いで見せたか。
やるではないか」
ウツの言うダークエルフの女性が言う。
「だらしないぞ、ミクトランテクゥト」
「そう言うな、シアカテル」
「しくじったのだ。
ここは一度退散と行こう」
ダークエルフの女性・シアカテルは引き上げるつもりの様だ。
「ジージーマイン帰るぞ。
我とこの男も連れて行け」
「了解した、シアカテル」
幾何学的模様と象形文字が宙に浮かぶ。
どうやらゴーレムが起こしている。
「人をいきなり攻撃しておいて、勝手な事を。
貴方に礼儀と言う物は有りませんの」
「我らには我らの礼が有る。
勇者の眷属に捧げる礼は無い」
円花がシアカテルに言うが、ダークエルフの女性は軽く流す。
円花が攻撃しようとする。
ウォーターエクスプロージョンでも使うつもりだろうか。
俺は彼女を止める。
「止めよう、円花。
引き上げてくれるなら、無駄な争いをする事は無い」
ダークエルフの女性・シアカテル、黒いフードの死霊術師ミクトランテクゥト。
彼等はゴーレム・ジージーマインと共に消えていった。
宙に浮かぶ幾何学的模様と象形文字も消えていく。
消える寸前、ダークエルフの女性が俺に目線を投げた気がする。
『ウォーターシールド』
清き水よ、我らを守り給え!
俺達の前に碧い光を放つ壁が出現する。
黒い炎と水の壁はぶつかり合い、爆発音を残して消えた。
魔法少女スタイルとなった円花が荒い息を吐いている。
あの防御魔法は当然彼女が使ったのだろう。
間に合ってくれた。
「良くやった、円花」
「いいえ、先輩のおかげです」
彼女は俺の方を振り返らない。
視線の先には杖を構えた女。
黒い肌に白い髪の毛。
身体を申し訳程度に覆う衣装。
恐ろしく露出度は高い。
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うむ、良い衣装を選んだものだ。
「何処を見てるんですか。
草薙先輩」
円花がヒトコトずつ区切るみたいに強い口調で言う。
お前、俺が何処を見てるかなんて振り返って見てないだろ。
「見なくても分かりますわ」
「あれってばダークエルフじゃないの。黒い肌の魔法使い。闇の妖精。
最近じゃダークエルフって言葉使い古されてる感が有るね。デックアールブとか呼ぶべきかな。闇エルフ、ドラウ・エルフとか。シャドウエルフって言っちゃうと黒い肌のエルフよりアルビノっぽいエルフの方を指すのかな」
俺の胸元のスマホではウツが騒ぎ立てる。
もう実況必要無いし、切っておくか。
「ほほう、防いで見せたか。
やるではないか」
ウツの言うダークエルフの女性が言う。
「だらしないぞ、ミクトランテクゥト」
「そう言うな、シアカテル」
「しくじったのだ。
ここは一度退散と行こう」
ダークエルフの女性・シアカテルは引き上げるつもりの様だ。
「ジージーマイン帰るぞ。
我とこの男も連れて行け」
「了解した、シアカテル」
幾何学的模様と象形文字が宙に浮かぶ。
どうやらゴーレムが起こしている。
「人をいきなり攻撃しておいて、勝手な事を。
貴方に礼儀と言う物は有りませんの」
「我らには我らの礼が有る。
勇者の眷属に捧げる礼は無い」
円花がシアカテルに言うが、ダークエルフの女性は軽く流す。
円花が攻撃しようとする。
ウォーターエクスプロージョンでも使うつもりだろうか。
俺は彼女を止める。
「止めよう、円花。
引き上げてくれるなら、無駄な争いをする事は無い」
ダークエルフの女性・シアカテル、黒いフードの死霊術師ミクトランテクゥト。
彼等はゴーレム・ジージーマインと共に消えていった。
宙に浮かぶ幾何学的模様と象形文字も消えていく。
消える寸前、ダークエルフの女性が俺に目線を投げた気がする。
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