ゾンビと魔法少女と外宇宙邪神と変身ヒーローと弩級ハッカー、あと俺。

Scene06 猫屋敷三毛寝子と俺のトイレ

第41話

「どうだ。
　わたしの身体にキサマの欲望をぶつけて良いのだぞ」　
「そうか、分かった」

俺は即座にネコ耳メイドのスキャンティを下ろす。
と同時に便座に手を付かせ、腰を上げた体勢にさせる。

「な、なななな。
　キサマ何をする？！」
「言われた通りだ」

欲望をぶつけさせて貰う。

「素早すぎる！
　何がなんだか分からんうちに、体勢が変わってるじゃないか」

俺は準備完了してる自分のモノを取り出して、メイドのスカートを撒くり上げる。

「キサマ。
　いやっ、ちょっと待って。
　あああああああああああああああああああああああああああああああああああ！」


俺とネコがトイレの個室から出たのはしばらくしてからだ。
　
「キサマと言うヤツは。
　幾ら獣の様な10代の男と言っても、何回する気なんだ。
　いったい何を考えているんだ」

自分だってノリノリだったじゃないか。

「誰がキサマ等と」

ネコはトイレの鏡を見て身支度を整えている。
色々したのだ。
メイド服を脱いだり、また着せて見たり。

「いや、ネコが凄く可愛かったからだ。
　特に便器に手を付きながら。
　『駄目です、ご主人様。
　　お手洗いの掃除が出来ません』
　あのセリフは良かった」

メイドはそっぽを向いてる。
だがメイク直ししてる指は震えてる。
顔はメイクで隠しきれないほど赤く染まってる。

「あれも素晴らしかったな。
　メイド服を脱いだ後、ネコ耳だけは着けて。
　『ご主人様～。
　　ネコはネコは気持ちいいにゃー。
　　もっと気持ちよくして欲しいにゃー』
　手を丸めて、顔を洗うような動作までしてたじゃないか」

「どわーわーわーわー。
　忘れろ、忘れろ、忘れろー！　
　キサマが言えと言ったのだろうが」

俺はせっかくメイド服を着てるんだ。
メイド風にしてみてくれと言っただけだ。
セリフもポーズもアドリブでこの女が考えたのだ。
口調も声色も変えていた。
女はみんな女優だと言うが、本当だな。

「とにかく急いで戻るぞ。
　時間がかかってしまった。
　お嬢様が怪しんでいるかもしれん」
「便秘気味だったとでも言えばいいさ」

「お嬢様に言えるか！」

しかし。
俺とネコがモニターのある部屋に戻ると、そこに円花はいなかった。