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Scene.EX01 華沢香奈と俺のいない夜の屋上
第32話
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EX EPISODE 03
屋上にはガラの悪い男が五、六人。
さっきまでしゃがんでいた大人しそうな少女。
さらに女生徒が二人いた。
頭を茶髪にした女子。
「ねえ、見た事忘れてよ」
「ただのバイトなの」
「この娘がお金欲しいって言うから~」
「ウチらが紹介してあげたのよ~」
「三十分お口を動かして三千円」
「ねっ、いいバイトでしょ」
茶髪の女子は口々に言ってる。
大人しそうな娘は下を見て俯いてる。
これは……。
唯の不純異性交遊よりももっとダメな状況じゃ無いの。
「良く言うぜ」
「二千円はお前らが持ってくんだろ」
「紹介料よ、紹介料」
不良と女達は軽い口調でジョーダンの様に笑う。
僕には笑える話に聞こえない。
「お前らズボンを脱げよ。
下半身丸出しにするんだ」
柔道男が僕らに言ってくる。
「俺達はお前らに見られたくない所を見られた。
弱みを握られたんだ。
お前らの見られたくないシーンも俺達に見せな。
それでアイコだ」
「それいいわね」
「とっとと脱いでよ、パンツもよ~」
「デブはアレも太いのか」
「俺達が確認してやるよ」
不良が囃し立てる。
下半身を丸出しにって。
ここには僕とミリオタ、部長だけじゃない。
華沢香奈さんもいる。
僕たちの後ろに回った金髪は香奈さんの足を見てる。
腰から足をジロジロと見詰めてるんだ。
「本当にそれどころじゃないんだよ」
僕は言う。
言うけど、さっきのような大声じゃない。
僕の喉から出たのは独り言のような小さな音。
金髪が香奈さんに近付く。
スカートを乱暴に引っ張る。
「オラァ、早くしろよ」
「キャァッ!!」
香奈さんのスカートが捲り上げられ、白いモノが見える。
香奈さんは屋上の鉄扉の方へ。
逃げ出そうとするけど、二人の女子が回り込んでる。
「手間かけさせんじゃねーよ」
「脱ぐだけだろ」
香奈さんのスカートが下に落ちる。
乱暴に扱われ、壊れたらしい。
下半身が丸見え、お尻の丸みが僕の目に焼き付く。
こんな時だと言うのに、僕の目線は香奈さんの下半身に吸い付いて離れない。
その時、鉄扉が開く。
入ってきたのは。
蒼黒い肌、ノロノロした足取り。
「何だ、お前」
「チッ、扉閉めとけよ」
「そいつら変だよ……」
「チ、血が血が流れてるよ」
茶髪女が血相を変える。
屋上に数体のゾンビが雪崩れ込んできたんだ。
屋上にはガラの悪い男が五、六人。
さっきまでしゃがんでいた大人しそうな少女。
さらに女生徒が二人いた。
頭を茶髪にした女子。
「ねえ、見た事忘れてよ」
「ただのバイトなの」
「この娘がお金欲しいって言うから~」
「ウチらが紹介してあげたのよ~」
「三十分お口を動かして三千円」
「ねっ、いいバイトでしょ」
茶髪の女子は口々に言ってる。
大人しそうな娘は下を見て俯いてる。
これは……。
唯の不純異性交遊よりももっとダメな状況じゃ無いの。
「良く言うぜ」
「二千円はお前らが持ってくんだろ」
「紹介料よ、紹介料」
不良と女達は軽い口調でジョーダンの様に笑う。
僕には笑える話に聞こえない。
「お前らズボンを脱げよ。
下半身丸出しにするんだ」
柔道男が僕らに言ってくる。
「俺達はお前らに見られたくない所を見られた。
弱みを握られたんだ。
お前らの見られたくないシーンも俺達に見せな。
それでアイコだ」
「それいいわね」
「とっとと脱いでよ、パンツもよ~」
「デブはアレも太いのか」
「俺達が確認してやるよ」
不良が囃し立てる。
下半身を丸出しにって。
ここには僕とミリオタ、部長だけじゃない。
華沢香奈さんもいる。
僕たちの後ろに回った金髪は香奈さんの足を見てる。
腰から足をジロジロと見詰めてるんだ。
「本当にそれどころじゃないんだよ」
僕は言う。
言うけど、さっきのような大声じゃない。
僕の喉から出たのは独り言のような小さな音。
金髪が香奈さんに近付く。
スカートを乱暴に引っ張る。
「オラァ、早くしろよ」
「キャァッ!!」
香奈さんのスカートが捲り上げられ、白いモノが見える。
香奈さんは屋上の鉄扉の方へ。
逃げ出そうとするけど、二人の女子が回り込んでる。
「手間かけさせんじゃねーよ」
「脱ぐだけだろ」
香奈さんのスカートが下に落ちる。
乱暴に扱われ、壊れたらしい。
下半身が丸見え、お尻の丸みが僕の目に焼き付く。
こんな時だと言うのに、僕の目線は香奈さんの下半身に吸い付いて離れない。
その時、鉄扉が開く。
入ってきたのは。
蒼黒い肌、ノロノロした足取り。
「何だ、お前」
「チッ、扉閉めとけよ」
「そいつら変だよ……」
「チ、血が血が流れてるよ」
茶髪女が血相を変える。
屋上に数体のゾンビが雪崩れ込んできたんだ。
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