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Scene04 五古河逆と俺の保健室
第22話
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五古河逆、ごふるかわさからう。
ジャージのようなパンツ。
上はTシャツ。
トレーニングウェアのようだ。
冬だと言うのに寒く無いのか。
こいつ女だ。
何故分かったかと言えば。
腰から尻のライン。
間違いなく女性の物。
逆に上半身は分かりづらい。
黒いTシャツの胸部分を押し上げる物体は筋肉。
肩も腕も筋肉が付き、女性らしい丸みは薄い。
髪も短く刈り込んでいる。
前髪だけ眉に掛る程伸ばしている。
てっきり男だと思った。
先程のゾンビとの戦い。
素早い身のこなし。
怯む様子も無く凶器を頭部に突き立てる。
何かの戦闘訓練を受けてるか、格闘技でも経験している。
格闘技をしている女性だって昨今では少なくない。
これは早とちりだったな。
しかし五古河逆か。
俺は小声で円花に訊く。
「さからうって女性の名前に使うモノなのか?」
「男にだって使いませんわ」
そうか。
確かに聞いた事が無いな。
まあいいか。
「何だ、コソコソと」
五古河逆はこちらを睨む。
「何でも有りませんわ。
五古河家の方ですのね。
間違いなく私が七鮎川円花ですわ」
「まぁどぉかぁさまーーーーーー!!!」
イキナリ走ってくる。
黒いロングドレスと白いエプロン。
頭にはヘッドドレス。
凄い勢いで走り寄って来た。
俺はとりあえずバットを振っておいた。
相手は円花に向かって突っ込んでくる。
円花が危険だ。
カッキーンッ。
凄い音でバットと突っ込んで来た人物がぶつかる。
正面衝突。
メイド服で突っ込んできたのは。
背の高い人物、女性だろう。
ヘッドドレスと思ったモノは猫ミミ?
ネコミミ付ヘッドドレスなのか。
彼女は俺のバットで頭を打たれてフラフラしてる。
フラフラしながら円花に近付く。
今度は俺も攻撃しない。
円花が怯えてない。
顔見知りのようだ。
それに近くで見るとメイド服を着た人物は美人。
整った眉、高い鼻梁。
キツイ眼つきが可愛らしいヘッドドレスとイマイチ似合っていないが。
「円花お嬢様!
御無事ですか?!」
メイドは円花に抱き着いた。
「どこもケガしてませんか」
「ケガしてるのはアナタよ。
頭から血がでてるわ」
うん。
俺のバットで打たれてメイドは頭から出血してる。
あっ。
倒れた。
頭から血を流しながらメイドが倒れた。
バットを強く振り過ぎたかもしれない。
最初から美女と分かっていれば手加減したのだが。
ジャージのようなパンツ。
上はTシャツ。
トレーニングウェアのようだ。
冬だと言うのに寒く無いのか。
こいつ女だ。
何故分かったかと言えば。
腰から尻のライン。
間違いなく女性の物。
逆に上半身は分かりづらい。
黒いTシャツの胸部分を押し上げる物体は筋肉。
肩も腕も筋肉が付き、女性らしい丸みは薄い。
髪も短く刈り込んでいる。
前髪だけ眉に掛る程伸ばしている。
てっきり男だと思った。
先程のゾンビとの戦い。
素早い身のこなし。
怯む様子も無く凶器を頭部に突き立てる。
何かの戦闘訓練を受けてるか、格闘技でも経験している。
格闘技をしている女性だって昨今では少なくない。
これは早とちりだったな。
しかし五古河逆か。
俺は小声で円花に訊く。
「さからうって女性の名前に使うモノなのか?」
「男にだって使いませんわ」
そうか。
確かに聞いた事が無いな。
まあいいか。
「何だ、コソコソと」
五古河逆はこちらを睨む。
「何でも有りませんわ。
五古河家の方ですのね。
間違いなく私が七鮎川円花ですわ」
「まぁどぉかぁさまーーーーーー!!!」
イキナリ走ってくる。
黒いロングドレスと白いエプロン。
頭にはヘッドドレス。
凄い勢いで走り寄って来た。
俺はとりあえずバットを振っておいた。
相手は円花に向かって突っ込んでくる。
円花が危険だ。
カッキーンッ。
凄い音でバットと突っ込んで来た人物がぶつかる。
正面衝突。
メイド服で突っ込んできたのは。
背の高い人物、女性だろう。
ヘッドドレスと思ったモノは猫ミミ?
ネコミミ付ヘッドドレスなのか。
彼女は俺のバットで頭を打たれてフラフラしてる。
フラフラしながら円花に近付く。
今度は俺も攻撃しない。
円花が怯えてない。
顔見知りのようだ。
それに近くで見るとメイド服を着た人物は美人。
整った眉、高い鼻梁。
キツイ眼つきが可愛らしいヘッドドレスとイマイチ似合っていないが。
「円花お嬢様!
御無事ですか?!」
メイドは円花に抱き着いた。
「どこもケガしてませんか」
「ケガしてるのはアナタよ。
頭から血がでてるわ」
うん。
俺のバットで打たれてメイドは頭から出血してる。
あっ。
倒れた。
頭から血を流しながらメイドが倒れた。
バットを強く振り過ぎたかもしれない。
最初から美女と分かっていれば手加減したのだが。
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