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春、と言うには早すぎるのではないかというような花冷えの今日、三日前に開花発表があり来週には満開だという桜の木にはぽつりぽつりと蕾が綻び始めている。
雲ひとつない晴天の見守る中で卒業式は滞りなく執り行われた。ブレザーの胸ポケットに薔薇のコサージュを挿した卒業生たちは談笑しながら各々の教室へと戻っていく。
式典用のブラックスーツに身を包んだ葉崎は、式を終えて最後のホームルームを受ける生徒たち一人ひとりの顔を見ながら言った。
「卒業式、お疲れ様でした。これから皆さんはそれぞれ違う道へと進んでいきますね。希望の進路に進める人も、そうでない人も、自信を持って新たな生活を迎えてください。僕はこのクラスの皆さんが頑張る姿を一年間ずっと見てきました。この学校で三年間学んだこと、夢中になったこと、共に過ごした友人の存在は必ず皆さんの力となってくれるでしょう。胸を張ってください。そして僕も……皆さんと共に卒業、ということになりますが……最後にこのクラスの担任になれて本当によかった。明るくて、優しくて、それぞれに素晴らしい個性を持っている――ここにいる全員が僕の自慢の教え子です。本当にありがとう」
目を輝かせながら葉崎をじっと見つめる者、ハンカチを握りしめながらすすり泣く者、全員の顔を見渡しながら葉崎は餞の言葉を送った。
本当に、この学校で『先生』でいられるのはこれで最後なんだ――葉崎がそう噛みしめながら熱くこみ上げるものを堪えていると、話を静かに聞いていた生徒たちがキョロキョロとアイコンタクトをし始める。すると学級委員の男女二人が立ち上がって、葉崎に言った。
「先生、今までありがとうございました!」
後ろの席の生徒が大きな紙袋を取り出して前の方へと回していく。委員長である女子生徒へ渡ると中から大きな花束が取り出された。
「これ、クラスのみんなからのお礼です」
「先生が辞めちゃうの寂しいけれど……葉崎先生が担任で本当によかったです」
二人はそう言って教壇へと進み、副委員長が机から取り出した色紙と共に葉崎へと差し出した。
受け取ったピンクの薔薇と薄紫色のスイートピーが咲き誇った花束と、色紙の中央に書かれた『葉崎先生ありがとうございました』の文字が滲んで見える。
「ありがとうございます……本当に……」
葉崎が震える声で言うと、教室が大きな拍手で包まれる。
後ろめたさ、寂しさ、未練、愛情、感謝。燻っていた感情すべてを包み込むような温かな拍手を浴びて、葉崎は泣いていた。それはかつて覚えがないほどに誇らしい涙だった。
「ねぇねぇ、みんなで集合写真撮ろう! 先生真ん中ね!」
拍手が鳴り止むと、女子生徒の一人が撮影用のスタンドにはめたスマホを教室後方の棚にセッティングしながら声を上げた。教壇に集まってきた生徒たちが黒板を背に並び始める。
「みんなもっと寄って寄ってー」
「わっ、先生めっちゃ泣いてる! 大丈夫?」
近くにいる生徒にそう心配されて、葉崎は腕に花束を抱えながら慌ててハンカチで涙を拭った。
「タイマー十秒で設定したから。行くよー!」
スマホの持ち主が急いで列の端に加わると、ほどなくしてけたたましい連射のシャッター音が鳴る。
ワッと歓声が上がり、教室は賑やかな声に包まれた。
「オッケー、ちゃんと撮れてる! 後でみんなに送るねー」
「先生、本当にありがとうございました!」
この子達の前では最後まで良い先生でいられたのだろうか。それならもう、何の未練もない。
「このクラスを受け持つことができて、とても幸せに思っています。みなさん、本当にありがとう」
葉崎はそう言って涙を拭い、笑顔で教壇を下りた。
花束の入った紙袋を手に提げ、クラスの生徒たちとの別れを惜しみながら教室を出ると、葉崎を待ち構えていたのは文芸部の三年生である女子生徒二人だった。
二人に招かれて、葉崎は咲きかけの桜並木を通りながら三号館へと向かう。慣れ親しんだ部室のドアを開けると、大きな声に迎え入れられた。
「葉崎先生、お疲れ様でしたー!」
中にいたのは、わざわざこのために来校してくれたらしい文芸部の下級生たちだった。普段は殺風景な部室内を見渡すと、『葉崎先生ありがとうございました』と書かれたカラフルなガーランドが壁に掛けられている。
「わっ、みなさん……びっくりしましたよ……!」
「先生、いままで本当にありがとうございました」
そう言って手渡されたのは、色とりどりのガーベラの咲き誇った花束と、A5サイズの小冊子だった。表紙には『拝啓 葉崎先生』と題されている。
「ありがとうございます……顧問として大したこともしていないのに、こんなに素敵なものをいただいちゃっていいんですか?」
「なに言ってるんすか、先生と部室で話すのが俺たちの癒やしだったんすよ」
「そうですよー、先生が顧問じゃなくなるとか寂しすぎます」
部員たちは次々と言う。毎週木曜日の何気ない日々を思い出して、胸がいっぱいになる。
「嬉しいです……僕も、君たちと会えて……本当に……っ」
散々泣いたあとだというのに、また目頭が熱くなってくる。なんて幸せな教師生活だったのだろう。滲む視界に映る教え子たちに囲まれて、葉崎は喜びと寂しさを噛み締めた。
その後、葉崎のために作ったという作品集(内容は葉崎に関する詩やエッセイ、小説などだった)を眺めたり思い出話に話を咲かせたりしたあと、皆で部室を後にした。
花束と作品集を抱きかかえたまましばし三号館の前で立ち話をしていたが、やがて生徒たちは葉崎にお辞儀をして大きく手を振りながら校門の方へと向かっていった。それをしばし見送って、葉崎は職員室のある一号館の方へと歩き出そうと足を踏み出す。すると、大きな声に呼び止められた。
「葉崎先生!」
聞き覚えのある低音に心臓がグラリと揺れる。驚いて振り向くと、駐輪場の方からよく見知った長身のシルエットが駆け寄ってくる。
息を切らし切なげな表情で目の前に現れた矢野を、葉崎はそっと見上げた。
進路指導室での一件以来、矢野と顔を合わせることはなかった。あの日触れてきた熱を忘れようと苦悶の日々を送ってきたが、今なら穏やかな気持ちで向き合うことができる気がする。
「矢野くん、卒業おめでとうございます」
「先生、泣いてた? 目、赤いよ」
眼鏡の奥を心配そうに覗き込んで矢野が言う。
「教え子たちに泣かされてしまいました。何度経験しても卒業式は慣れないですね」
「花束二つも、すごいね。それは……?」
矢野の視線の先には文芸部の部員たちからもらった小冊子があった。
「文芸部の子たちからの僕に宛てた作品集らしいですよ。すごいですよね。まさかこんなものまで作ってもらえるなんて思ってもみませんでした」
「いいな、文芸部や二組の生徒は……こんな風に気持ちを伝えられて……」
矢野は寂しそうな表情をしながら俯いて黙り込む。しばしの沈黙の後、思い立ったように左胸のポケットに入っていた赤い薔薇のコサージュを、白いチーフが入っている葉崎の胸ポケットへと挿し込んだ。
「あのときは、その……すみませんでした。俺、頭に血が上ってあんなこと……先生の気持ちとか全然考えずに……」
矢野はぼそりぼそりと言うと、バツの悪そうに顔を上げた。大きな体がしゅんと小さくなっている姿がいじらしくて、思わず顔が綻ぶ。
「ふふ……お花、ありがとうございます。嬉しいですよ。だからそんな顔しないでください。もう怒ったりしていないですから」
矢野の様子を見かねて葉崎が言うと、矢野は急に真剣な表情で真っ直ぐ葉崎の目を見て言った。
「だけど、俺……先生のこと好きだって気持ちは変わってないから」
葉崎は驚きに目を見開いて沈黙したが、しばしの間のあと微笑みを向けながら言った。
「困りましたね……君くらいですよ、今までの教師人生でこんなに僕の心に入り込んできた生徒は……でも、最後くらい良い教師でいさせてください。君は僕の可愛い教え子なんですから」
葉崎は紙袋を提げた腕を伸ばしてそっと矢野の頭に触れる。思いのほかさらりと指に流れた前髪を泣き出しそうな目元から払うように優しく撫でた。
「先生……」
「君の未来が明るく素晴らしいものになることを心から祈っていますよ。さようなら。お元気で」
淋しげな表情で立ち尽くす矢野にそう微笑んで、葉崎は背を向けた。振り返り際に映った自分を見つめる真っ直ぐな瞳と背後に咲いた桜の花が綺麗で、胸の奥がジンと熱くなる。
深呼吸をするように息を深く吸い込むと、抱きかかえた花束の優しい香りに包まれる。葉崎は振り返ることなく歩き出した。
雲ひとつない晴天の見守る中で卒業式は滞りなく執り行われた。ブレザーの胸ポケットに薔薇のコサージュを挿した卒業生たちは談笑しながら各々の教室へと戻っていく。
式典用のブラックスーツに身を包んだ葉崎は、式を終えて最後のホームルームを受ける生徒たち一人ひとりの顔を見ながら言った。
「卒業式、お疲れ様でした。これから皆さんはそれぞれ違う道へと進んでいきますね。希望の進路に進める人も、そうでない人も、自信を持って新たな生活を迎えてください。僕はこのクラスの皆さんが頑張る姿を一年間ずっと見てきました。この学校で三年間学んだこと、夢中になったこと、共に過ごした友人の存在は必ず皆さんの力となってくれるでしょう。胸を張ってください。そして僕も……皆さんと共に卒業、ということになりますが……最後にこのクラスの担任になれて本当によかった。明るくて、優しくて、それぞれに素晴らしい個性を持っている――ここにいる全員が僕の自慢の教え子です。本当にありがとう」
目を輝かせながら葉崎をじっと見つめる者、ハンカチを握りしめながらすすり泣く者、全員の顔を見渡しながら葉崎は餞の言葉を送った。
本当に、この学校で『先生』でいられるのはこれで最後なんだ――葉崎がそう噛みしめながら熱くこみ上げるものを堪えていると、話を静かに聞いていた生徒たちがキョロキョロとアイコンタクトをし始める。すると学級委員の男女二人が立ち上がって、葉崎に言った。
「先生、今までありがとうございました!」
後ろの席の生徒が大きな紙袋を取り出して前の方へと回していく。委員長である女子生徒へ渡ると中から大きな花束が取り出された。
「これ、クラスのみんなからのお礼です」
「先生が辞めちゃうの寂しいけれど……葉崎先生が担任で本当によかったです」
二人はそう言って教壇へと進み、副委員長が机から取り出した色紙と共に葉崎へと差し出した。
受け取ったピンクの薔薇と薄紫色のスイートピーが咲き誇った花束と、色紙の中央に書かれた『葉崎先生ありがとうございました』の文字が滲んで見える。
「ありがとうございます……本当に……」
葉崎が震える声で言うと、教室が大きな拍手で包まれる。
後ろめたさ、寂しさ、未練、愛情、感謝。燻っていた感情すべてを包み込むような温かな拍手を浴びて、葉崎は泣いていた。それはかつて覚えがないほどに誇らしい涙だった。
「ねぇねぇ、みんなで集合写真撮ろう! 先生真ん中ね!」
拍手が鳴り止むと、女子生徒の一人が撮影用のスタンドにはめたスマホを教室後方の棚にセッティングしながら声を上げた。教壇に集まってきた生徒たちが黒板を背に並び始める。
「みんなもっと寄って寄ってー」
「わっ、先生めっちゃ泣いてる! 大丈夫?」
近くにいる生徒にそう心配されて、葉崎は腕に花束を抱えながら慌ててハンカチで涙を拭った。
「タイマー十秒で設定したから。行くよー!」
スマホの持ち主が急いで列の端に加わると、ほどなくしてけたたましい連射のシャッター音が鳴る。
ワッと歓声が上がり、教室は賑やかな声に包まれた。
「オッケー、ちゃんと撮れてる! 後でみんなに送るねー」
「先生、本当にありがとうございました!」
この子達の前では最後まで良い先生でいられたのだろうか。それならもう、何の未練もない。
「このクラスを受け持つことができて、とても幸せに思っています。みなさん、本当にありがとう」
葉崎はそう言って涙を拭い、笑顔で教壇を下りた。
花束の入った紙袋を手に提げ、クラスの生徒たちとの別れを惜しみながら教室を出ると、葉崎を待ち構えていたのは文芸部の三年生である女子生徒二人だった。
二人に招かれて、葉崎は咲きかけの桜並木を通りながら三号館へと向かう。慣れ親しんだ部室のドアを開けると、大きな声に迎え入れられた。
「葉崎先生、お疲れ様でしたー!」
中にいたのは、わざわざこのために来校してくれたらしい文芸部の下級生たちだった。普段は殺風景な部室内を見渡すと、『葉崎先生ありがとうございました』と書かれたカラフルなガーランドが壁に掛けられている。
「わっ、みなさん……びっくりしましたよ……!」
「先生、いままで本当にありがとうございました」
そう言って手渡されたのは、色とりどりのガーベラの咲き誇った花束と、A5サイズの小冊子だった。表紙には『拝啓 葉崎先生』と題されている。
「ありがとうございます……顧問として大したこともしていないのに、こんなに素敵なものをいただいちゃっていいんですか?」
「なに言ってるんすか、先生と部室で話すのが俺たちの癒やしだったんすよ」
「そうですよー、先生が顧問じゃなくなるとか寂しすぎます」
部員たちは次々と言う。毎週木曜日の何気ない日々を思い出して、胸がいっぱいになる。
「嬉しいです……僕も、君たちと会えて……本当に……っ」
散々泣いたあとだというのに、また目頭が熱くなってくる。なんて幸せな教師生活だったのだろう。滲む視界に映る教え子たちに囲まれて、葉崎は喜びと寂しさを噛み締めた。
その後、葉崎のために作ったという作品集(内容は葉崎に関する詩やエッセイ、小説などだった)を眺めたり思い出話に話を咲かせたりしたあと、皆で部室を後にした。
花束と作品集を抱きかかえたまましばし三号館の前で立ち話をしていたが、やがて生徒たちは葉崎にお辞儀をして大きく手を振りながら校門の方へと向かっていった。それをしばし見送って、葉崎は職員室のある一号館の方へと歩き出そうと足を踏み出す。すると、大きな声に呼び止められた。
「葉崎先生!」
聞き覚えのある低音に心臓がグラリと揺れる。驚いて振り向くと、駐輪場の方からよく見知った長身のシルエットが駆け寄ってくる。
息を切らし切なげな表情で目の前に現れた矢野を、葉崎はそっと見上げた。
進路指導室での一件以来、矢野と顔を合わせることはなかった。あの日触れてきた熱を忘れようと苦悶の日々を送ってきたが、今なら穏やかな気持ちで向き合うことができる気がする。
「矢野くん、卒業おめでとうございます」
「先生、泣いてた? 目、赤いよ」
眼鏡の奥を心配そうに覗き込んで矢野が言う。
「教え子たちに泣かされてしまいました。何度経験しても卒業式は慣れないですね」
「花束二つも、すごいね。それは……?」
矢野の視線の先には文芸部の部員たちからもらった小冊子があった。
「文芸部の子たちからの僕に宛てた作品集らしいですよ。すごいですよね。まさかこんなものまで作ってもらえるなんて思ってもみませんでした」
「いいな、文芸部や二組の生徒は……こんな風に気持ちを伝えられて……」
矢野は寂しそうな表情をしながら俯いて黙り込む。しばしの沈黙の後、思い立ったように左胸のポケットに入っていた赤い薔薇のコサージュを、白いチーフが入っている葉崎の胸ポケットへと挿し込んだ。
「あのときは、その……すみませんでした。俺、頭に血が上ってあんなこと……先生の気持ちとか全然考えずに……」
矢野はぼそりぼそりと言うと、バツの悪そうに顔を上げた。大きな体がしゅんと小さくなっている姿がいじらしくて、思わず顔が綻ぶ。
「ふふ……お花、ありがとうございます。嬉しいですよ。だからそんな顔しないでください。もう怒ったりしていないですから」
矢野の様子を見かねて葉崎が言うと、矢野は急に真剣な表情で真っ直ぐ葉崎の目を見て言った。
「だけど、俺……先生のこと好きだって気持ちは変わってないから」
葉崎は驚きに目を見開いて沈黙したが、しばしの間のあと微笑みを向けながら言った。
「困りましたね……君くらいですよ、今までの教師人生でこんなに僕の心に入り込んできた生徒は……でも、最後くらい良い教師でいさせてください。君は僕の可愛い教え子なんですから」
葉崎は紙袋を提げた腕を伸ばしてそっと矢野の頭に触れる。思いのほかさらりと指に流れた前髪を泣き出しそうな目元から払うように優しく撫でた。
「先生……」
「君の未来が明るく素晴らしいものになることを心から祈っていますよ。さようなら。お元気で」
淋しげな表情で立ち尽くす矢野にそう微笑んで、葉崎は背を向けた。振り返り際に映った自分を見つめる真っ直ぐな瞳と背後に咲いた桜の花が綺麗で、胸の奥がジンと熱くなる。
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