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俺はバザールの中を意味もなく歩いていた。
「しかし、どうしたものかな」
盗んだ財布ってのは見つかるものだろうか。
仮に見つかったとしても中身を抜き取られてる可能性が高い。
「目撃者を探してみては?」
イリンクスに提案される。
「そうするか」
何か怪しい人物を見たという人が居るかもしれない。
そう思って聞き込みを開始する。
「あー、知らん」
「興味ない」
「誰そいつ?」
ここに居る住人達は他人に関心は無いみたいだ。
怪しい奴が居るとか居ないとか、どうでもいいらしい。
「くそ、手掛かりが無い」
「・・・」
何を頼りに財布を探していいのや。
何も思いつかない。
俺の居た世界ならば、警察に相談すればいいの。
しかし、天使がその代わりを果たしてるようだが、
この国には居ない。
いや、まったく居ないという訳ではないが、
今現在は記憶を失ってる。
無政府状態ってのはこういう時困るな。
全部、自己責任。
ある意味気楽な世界ではあるが、
その分の責任は自分に降りかかってくる。
「どーしたものかな」
俺が考えてると、イリンクスが俺の服を引っ張る。
「管理者」
「どうした?」
「足跡はどうでしょう?」
「なるほど」
雪が積もってる所為で歩くたびに足跡がつく。
これが犯人だと特定できるものではないが、
少なくとも今は数少ない情報源だろう。
財布が盗まれたのは少なくとも昨日の深夜から、
今の時間帯の間だ。
昨日は盗まれたと騒いでいなかった。
騒いでいたのは今日だからな。
積雪のスピードにもよるが、足跡が無くなってはないと思う。
いや、思いたい。
でなければ、本当に手掛かりが他に思いつかない。
今はこれにすがるほかなかった。
「いかがします、管理者?」
「よし、足跡を探してみるか」
「はい」
俺は足元に注意を向ける。
森の中に木を隠すというコトワザを思い出す。
足跡の中に足跡を隠す。
向こうにそういう意図があるかは断言できないが、
そんな風にされてるような気分になる。
当然だが、犯人以外の人間の足跡だってあるのだ。
この中から犯人を見つけるというのは途方もない作業だ。
「あんたが犯人か?」
「え?」
「いいから見せろ!」
「あっ、ちょっと!」
俺は足跡を辿って見つけた男のポケットを強引に漁る。
しかし出てくるのはカスばかりで、金は無い。
「違うか」
「強盗しても金は持ってねぇぞ」
「違う、財布を盗んだやつを探してるだけだ」
「知らねぇよ!」
男は俺たちから逃げるように去る。
「あいつも違うか」
「見つかりませんね」
「うーん」
足跡を辿るというだけでは、
あまりにも幅が広すぎるかもしれない。
出来れば、もう少し情報を絞れないものか。
「1人づつ殺せば誰かは出すのでは?」
「発想が怖いわ!」
しかも何だよ、そのドラ〇エ方式。
人を倒しても金は出てこないっつーの。
「困りました」
「ん?」
俺はあることを閃く。
「管理者?」
「もし、財布を盗んだとしたらイリンクスはどうする?」
「盗んだことが無いので分かりません」
「まぁ、あくまでも仮定の話さ」
「盗んだと分かったのならば、持ち主に返すのが筋と判断します」
「だーっ、そういうことじゃない」
イリンクスは少し天然かもしれない。
感情を殺してる弊害だろうか?
「では、どういうことでしょう?」
「俺ならそうだな、盗んだことは罪だ。
悪いことだ、そう考える」
「そうですね、処女もそう判断します」
「気持ち的に焦るのが心理ってものじゃないか?」
「そうかもしれません」
「そう考えるとだ、歩幅が少しだけ空くと思うんだ」
「なるほど、急いで安心できる場所に向かいたくなる。
という事ですね」
「そうだ、歩幅が空いてるやつを優先して探そう」
「分かりました」
俺たちは足元に注意する。
すると一個気になる足跡を見つける。
「これだ、行ってみよう」
「はい」
俺たちは足跡を頼りに移動する。
そして、1人の人物に行きつく。
「な、何の用です?」
目の泳いでる怪しい人物を見つける。
「俺たちは財布を盗んだ男を探してる。
知らないか?」
「し、知らない。自分はこの町に来たばかりで何のことやら」
「ポケットを探させてくれるだけでいいんだ。
協力してくれるな?」
俺は手を伸ばそうとする。
「い、いきなり人のポケットに触ろうだなんて。
失礼じゃないか、君」
さっと相手は避ける。
その動作が余計に俺の心を刺激する。
「いいから見せろ!」
「ダメだ!」
「何故だ」
「とにかくダメなんだ!」
男は背を向ける。
「あ、おい!」
そして、男は走り出した。
「何も知らないんだ!」
「怪しいにもほどがある!」
「怪しくない、怪しいって言うなら君の仮面の方が怪しいじゃないか!」
「今はいいだろ、そんなこと!」
「ひーっ!」
男は走る。
中々の脚力ではあるが、こっちには神具がある。
「アルトラズ」
俺は手の平をぐっと握りしめて、力を込める。
すると、手の中に何かが入ったような感触がある。
そして、手を開きパーにすると、中には手錠があった。
俺はその手錠を男の元へ投げる。
すると物理法則を無視して、
男の足元へと手錠が向かっていった。
「ぎゃっ!」
男は転ぶ。
それもそのはずだ、
俺が飛ばした手錠に足がかかったんだからな。
「悪いが捕まえさせてもらった」
「なんで足に手錠が」
「ポケットの中身はっと」
俺はポケットを漁ると、財布が出てくる。
しかも分かりやすく、エコの名前が書いてある。
「そ、それは」
「これがあるってのは言い逃れできないな?」
「うぐっ」
男は何も言い返せず黙る。
「さてと、中身は」
中を確認すると、それはガラクタだった。
「・・・」
「おい、こいつは」
そこら辺で拾ってきたゴミばかりだった。
「・・・」
「中身はどうした」
「それは」
「知らないって訳ないだろ!」
「使ったんだ、ギャンブルに」
「何だと・・・?」
「遊びで使っちまったのさ!」
「・・・」
せっかく財布を見つけたのにこれじゃ意味が無い。
俺は落胆した気持ちでいっぱいになった。
でも財布を見つけたことに変わりはない。
このことを知らせにエコの元へ戻ろう。
俺はこの場所を離れた。
「しかし、どうしたものかな」
盗んだ財布ってのは見つかるものだろうか。
仮に見つかったとしても中身を抜き取られてる可能性が高い。
「目撃者を探してみては?」
イリンクスに提案される。
「そうするか」
何か怪しい人物を見たという人が居るかもしれない。
そう思って聞き込みを開始する。
「あー、知らん」
「興味ない」
「誰そいつ?」
ここに居る住人達は他人に関心は無いみたいだ。
怪しい奴が居るとか居ないとか、どうでもいいらしい。
「くそ、手掛かりが無い」
「・・・」
何を頼りに財布を探していいのや。
何も思いつかない。
俺の居た世界ならば、警察に相談すればいいの。
しかし、天使がその代わりを果たしてるようだが、
この国には居ない。
いや、まったく居ないという訳ではないが、
今現在は記憶を失ってる。
無政府状態ってのはこういう時困るな。
全部、自己責任。
ある意味気楽な世界ではあるが、
その分の責任は自分に降りかかってくる。
「どーしたものかな」
俺が考えてると、イリンクスが俺の服を引っ張る。
「管理者」
「どうした?」
「足跡はどうでしょう?」
「なるほど」
雪が積もってる所為で歩くたびに足跡がつく。
これが犯人だと特定できるものではないが、
少なくとも今は数少ない情報源だろう。
財布が盗まれたのは少なくとも昨日の深夜から、
今の時間帯の間だ。
昨日は盗まれたと騒いでいなかった。
騒いでいたのは今日だからな。
積雪のスピードにもよるが、足跡が無くなってはないと思う。
いや、思いたい。
でなければ、本当に手掛かりが他に思いつかない。
今はこれにすがるほかなかった。
「いかがします、管理者?」
「よし、足跡を探してみるか」
「はい」
俺は足元に注意を向ける。
森の中に木を隠すというコトワザを思い出す。
足跡の中に足跡を隠す。
向こうにそういう意図があるかは断言できないが、
そんな風にされてるような気分になる。
当然だが、犯人以外の人間の足跡だってあるのだ。
この中から犯人を見つけるというのは途方もない作業だ。
「あんたが犯人か?」
「え?」
「いいから見せろ!」
「あっ、ちょっと!」
俺は足跡を辿って見つけた男のポケットを強引に漁る。
しかし出てくるのはカスばかりで、金は無い。
「違うか」
「強盗しても金は持ってねぇぞ」
「違う、財布を盗んだやつを探してるだけだ」
「知らねぇよ!」
男は俺たちから逃げるように去る。
「あいつも違うか」
「見つかりませんね」
「うーん」
足跡を辿るというだけでは、
あまりにも幅が広すぎるかもしれない。
出来れば、もう少し情報を絞れないものか。
「1人づつ殺せば誰かは出すのでは?」
「発想が怖いわ!」
しかも何だよ、そのドラ〇エ方式。
人を倒しても金は出てこないっつーの。
「困りました」
「ん?」
俺はあることを閃く。
「管理者?」
「もし、財布を盗んだとしたらイリンクスはどうする?」
「盗んだことが無いので分かりません」
「まぁ、あくまでも仮定の話さ」
「盗んだと分かったのならば、持ち主に返すのが筋と判断します」
「だーっ、そういうことじゃない」
イリンクスは少し天然かもしれない。
感情を殺してる弊害だろうか?
「では、どういうことでしょう?」
「俺ならそうだな、盗んだことは罪だ。
悪いことだ、そう考える」
「そうですね、処女もそう判断します」
「気持ち的に焦るのが心理ってものじゃないか?」
「そうかもしれません」
「そう考えるとだ、歩幅が少しだけ空くと思うんだ」
「なるほど、急いで安心できる場所に向かいたくなる。
という事ですね」
「そうだ、歩幅が空いてるやつを優先して探そう」
「分かりました」
俺たちは足元に注意する。
すると一個気になる足跡を見つける。
「これだ、行ってみよう」
「はい」
俺たちは足跡を頼りに移動する。
そして、1人の人物に行きつく。
「な、何の用です?」
目の泳いでる怪しい人物を見つける。
「俺たちは財布を盗んだ男を探してる。
知らないか?」
「し、知らない。自分はこの町に来たばかりで何のことやら」
「ポケットを探させてくれるだけでいいんだ。
協力してくれるな?」
俺は手を伸ばそうとする。
「い、いきなり人のポケットに触ろうだなんて。
失礼じゃないか、君」
さっと相手は避ける。
その動作が余計に俺の心を刺激する。
「いいから見せろ!」
「ダメだ!」
「何故だ」
「とにかくダメなんだ!」
男は背を向ける。
「あ、おい!」
そして、男は走り出した。
「何も知らないんだ!」
「怪しいにもほどがある!」
「怪しくない、怪しいって言うなら君の仮面の方が怪しいじゃないか!」
「今はいいだろ、そんなこと!」
「ひーっ!」
男は走る。
中々の脚力ではあるが、こっちには神具がある。
「アルトラズ」
俺は手の平をぐっと握りしめて、力を込める。
すると、手の中に何かが入ったような感触がある。
そして、手を開きパーにすると、中には手錠があった。
俺はその手錠を男の元へ投げる。
すると物理法則を無視して、
男の足元へと手錠が向かっていった。
「ぎゃっ!」
男は転ぶ。
それもそのはずだ、
俺が飛ばした手錠に足がかかったんだからな。
「悪いが捕まえさせてもらった」
「なんで足に手錠が」
「ポケットの中身はっと」
俺はポケットを漁ると、財布が出てくる。
しかも分かりやすく、エコの名前が書いてある。
「そ、それは」
「これがあるってのは言い逃れできないな?」
「うぐっ」
男は何も言い返せず黙る。
「さてと、中身は」
中を確認すると、それはガラクタだった。
「・・・」
「おい、こいつは」
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「・・・」
「中身はどうした」
「それは」
「知らないって訳ないだろ!」
「使ったんだ、ギャンブルに」
「何だと・・・?」
「遊びで使っちまったのさ!」
「・・・」
せっかく財布を見つけたのにこれじゃ意味が無い。
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