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手術台の上で布を被せられた少女が居た。
羽には包帯が巻かれており、痛々しかった。
本当ならば羽があってボリュームを感じるだろうに。
今は小さく、不可思議さが減ってる。
人間に近い雰囲気を持ってしまってる。
恰好が少し気になる。
布が被せられてるだけで、服は着てなさそうだ。
この奥が裸体なのかと思うと変な気分になる。
「・・・」
彼女は焦点が合ってないのだろうか。
何処か、ぼんやりしてるように見えた。
「えっと、初めまして・・・名前は?」
彼女は起きてるらしい。
とりあえず話を聞こう。
「リタリニス」
身長は155cm。
体重は48kg。
おっぱいはBカップぐらいだろう。
そんな風に見えた。
「リタリニスね、覚えた」
「ここは?」
「ウィンという男の家だ。
君の命を救ってくれた恩人の家」
「恩人?」
「あぁ、そうだ。君は傷だらけで倒れていた。
それを俺が見つけて、ここに居るウィンという男が治療してくれた・・・という訳なんだ」
「それは・・・その・・・ありがとうございます」
天使はぺこりと頭を下げる。
「それで、どうして怪我をしてるんだ?」
「えっと」
「誰かに襲われた?それとも何か事故に巻き込まれた?」
「わーわは・・・」
私は。
という一人称が崩れてわーわになったのだろうか?
「続きを」
「わーわは、何も分からない」
「分からない?」
「わーわの名前がリタリニスという事以外、何も分からない・・・どうしてここにいるのか、どうして怪我してるのか分からない・・・分からない」
「どういうことだ、ウィン」
近くにいた彼に俺は話しかける。
「どうもこうも、記憶喪失ってやつさ」
「記憶喪失・・・」
「これだけの大けがを負ったんだ、無理もない」
「命に別状はないんじゃないのか?」
「命が助かったんだ、儲けものだろう」
「それはそうかもしれないが、
これでは日常生活が困るだろう」
「打開策が無いわけではない」
「本当か?」
「あぁ、今まで通りパーツを集めるんだ。
今のままでは未完成のまま、だったら完成させればいい。そうは思わないか?」
「確かに」
「青菜、お前は命を救ってはい終わりって、
投げ出すのか?」
「・・・」
「ここまで救っておいて?それはあまりにも中途半端だろう・・・それなら最後までやるのが筋ってもんじゃないのか?」
「偉そうに言うな・・・だが、まぁ、そうだな。
あの時、見捨てるのではなく関わることを選んだのだから、最後まで付き合うさ。面倒ではあるがな」
「その言葉が聞きたかった」
ウィンはにやっと笑う。
「今まで通りでいいんだろ?」
「あぁ、パーツを探してこい。
吾人(ごじん)はこの子の面倒を見てる。
一人にしておけんだろ」
「分かってるよ・・・それでどこ行けばいい?」
「エコの店なら何かあるかもな」
「前に無いと言っていたが?」
「店の商品は常に変わってる、毎日でも行ってみるといいさ。どうせ手掛かりは無いんだろ、小さいことでもいいからしらみつぶしにやってみるといい」
「面倒だが、そうかもな」
昭和の警察は足で情報を探してたって話だ。
ネットが無いこの世界、自分の足で探すのが
一番手っ取り早いかもしれない。
「外にいる大きい姉さんにも話をしておけ」
「言われなくても」
俺は立ち上がり、外に出て行った。
羽には包帯が巻かれており、痛々しかった。
本当ならば羽があってボリュームを感じるだろうに。
今は小さく、不可思議さが減ってる。
人間に近い雰囲気を持ってしまってる。
恰好が少し気になる。
布が被せられてるだけで、服は着てなさそうだ。
この奥が裸体なのかと思うと変な気分になる。
「・・・」
彼女は焦点が合ってないのだろうか。
何処か、ぼんやりしてるように見えた。
「えっと、初めまして・・・名前は?」
彼女は起きてるらしい。
とりあえず話を聞こう。
「リタリニス」
身長は155cm。
体重は48kg。
おっぱいはBカップぐらいだろう。
そんな風に見えた。
「リタリニスね、覚えた」
「ここは?」
「ウィンという男の家だ。
君の命を救ってくれた恩人の家」
「恩人?」
「あぁ、そうだ。君は傷だらけで倒れていた。
それを俺が見つけて、ここに居るウィンという男が治療してくれた・・・という訳なんだ」
「それは・・・その・・・ありがとうございます」
天使はぺこりと頭を下げる。
「それで、どうして怪我をしてるんだ?」
「えっと」
「誰かに襲われた?それとも何か事故に巻き込まれた?」
「わーわは・・・」
私は。
という一人称が崩れてわーわになったのだろうか?
「続きを」
「わーわは、何も分からない」
「分からない?」
「わーわの名前がリタリニスという事以外、何も分からない・・・どうしてここにいるのか、どうして怪我してるのか分からない・・・分からない」
「どういうことだ、ウィン」
近くにいた彼に俺は話しかける。
「どうもこうも、記憶喪失ってやつさ」
「記憶喪失・・・」
「これだけの大けがを負ったんだ、無理もない」
「命に別状はないんじゃないのか?」
「命が助かったんだ、儲けものだろう」
「それはそうかもしれないが、
これでは日常生活が困るだろう」
「打開策が無いわけではない」
「本当か?」
「あぁ、今まで通りパーツを集めるんだ。
今のままでは未完成のまま、だったら完成させればいい。そうは思わないか?」
「確かに」
「青菜、お前は命を救ってはい終わりって、
投げ出すのか?」
「・・・」
「ここまで救っておいて?それはあまりにも中途半端だろう・・・それなら最後までやるのが筋ってもんじゃないのか?」
「偉そうに言うな・・・だが、まぁ、そうだな。
あの時、見捨てるのではなく関わることを選んだのだから、最後まで付き合うさ。面倒ではあるがな」
「その言葉が聞きたかった」
ウィンはにやっと笑う。
「今まで通りでいいんだろ?」
「あぁ、パーツを探してこい。
吾人(ごじん)はこの子の面倒を見てる。
一人にしておけんだろ」
「分かってるよ・・・それでどこ行けばいい?」
「エコの店なら何かあるかもな」
「前に無いと言っていたが?」
「店の商品は常に変わってる、毎日でも行ってみるといいさ。どうせ手掛かりは無いんだろ、小さいことでもいいからしらみつぶしにやってみるといい」
「面倒だが、そうかもな」
昭和の警察は足で情報を探してたって話だ。
ネットが無いこの世界、自分の足で探すのが
一番手っ取り早いかもしれない。
「外にいる大きい姉さんにも話をしておけ」
「言われなくても」
俺は立ち上がり、外に出て行った。
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