RINDA

リンダ

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第二章

危険人物 2

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バキッ!!!!





連れの男「……えっ?」


ニシキ「がっ…!!」


ズザッ…


『はぁ…!はぁ…!はぁ…!』




執拗以上にジュン君に蹴りを入れていた馳ニシキは
よろけた後すぐに口を拭った。




ニシキ「おい、女…てめぇ今殴ったな?」


『…子供相手にどこまでしたら気が済むの!?気失ってるじゃんっ』


ニシキ「てめぇにカンケーねぇだろ」


『あるっ!!!この子は私の友達の弟だから!!』


ニシキ「ダチ…?」


そう言って、馳ニシキはハッと鼻で笑った




ニシキ「くだらねぇ…。ダチとかウケるわ」


『ーーは?』


ニシキ「くだらねぇっつってんだよクソが」


『くだらなくない!!』


かなり冷たい目をしてる人だなーーーー
一体何があったのかは知らないけど
あそこまで子供を痛めつけれるなんて
おかしいよこの人ーーーーー。


『ねぇ!あなたこの人の友達なんでしょ?なんでそんな所で傍観してんの?』


連れの男「お、俺は…」


私の後ろ、ちょっと離れたところに
馳ニシキの連れの男に話を振る。


『友達なら止めなよ!!!』


何もしない傍観してるだけのその男に苛立つ。


連れの男「………っ」



ニシキ「そいつに何言っても無駄だぜ?俺の言うことしか聞かねぇからな。おめぇの話なんか聞くかよ」


連れの黒髪の男は私と目が合うと
慌ててパッと目をそらす


友達じゃないの…ーーー?
遠くから見た時二人並んでたじゃない
二人の間に力関係でもあるの?


『どうしてこの子達に暴行したの?理由を教えてよ』


ニシキ「お前なんも知らねーんだな」


『そうよ。だってこないだ来たばかりだもの』


ニシキ「本屋でぶつかってきた時に余所者だって分かってたけどな」


余所者って言い方もっと他にないの?


ニシキ「知ってるか?ここの人間は、俺を見たら逃げるか無視するか、その2択なんだ。だからお前みたいにぶつかってきたとしても謝ることはしないんだよ」


『どうして?』


ニシキ「謝ってもやられるって分かってるからさ。目が合えば終わりなんだよ。」


『ただのチンピラじゃない』



ニシキ「こいつらは、俺を見て笑った。笑ったのはこの金髪のガキだが、このガキも連れなら同罪だ。だから、殴ってきたお前はこれ以上に痛い目にあってもらわねーとな?」



ザリ…



『……』


馳ニシキが徐々に距離を詰めてくるーーーー


ここは逃げる訳にはいかないな、
なんせジュン君達がいるものーーーー


やり合う以外解決方法はないのかなーーー
距離がもうすぐ近い


ニシキ「はっwビビってんな。肩が震えてるぞ?ようやく自分のした事の重大さがわかったか?」


『私は間違ったことはしてないと思ってるよ、間違ってるのはあなたの方だ』


ニシキ「綺麗事は聞きたくないんだよ。とっとと、くたばれーーーーーーーーー!!!!!!!」



『!!!』





ブンッ!!!


『うっ……!!』


チッ

殴りかかってきた馳ニシキの腕が私の頬をかする!
拳の重圧がある!!
これは食らったらやばいっ!!!


ニシキ「へー、避けたか。すげーじゃん」


ザザッ…!!


間一髪で拳を回避して
ある程度の距離をとるーーーー


『はぁ…はぁ…』



ザッザッザッザッ


早歩きで私に詰め寄ろうとする馳ニシキ。
完全に逃がすつもりはないみたいねーーーー


ニシキ「どこまで粘れるかな」


ブン!!!ブン!!!ブオンッ!!!


『うっ!くっ!!』


風圧がっーーー!
腕の筋肉、浮き出てる血管が
食らった時の威力の重圧さを想像させる!


ニシキ「ふっ!」



『うあっ!!ぐっ!!』


ニシキ「長ぇ髪は、こうされるからまとめておいた方がいいぞ??」


『痛っ!!!』


ブチッ…ブチブチ…


(髪がっーーー!!!)

2つに結ってる髪の片方を鷲掴みされ
グググッと上へ頭が持ち上げられそうになる


(離せよっーーーー!!こうなったら…!!)


ジャリ…




バッ!!!




ニシキ「っ…!!てめぇ!!!!」


(いたたたたっ…!!!助かった…!)


地面が土で良かった。
咄嗟に砂を握りしめて思い切り顔にかけた
しばらく目が痛くて開けないだろうーーー
これが地面がコンクリートだったら万事休すだったかもね


キョロキョロ…
ほんと皆、逃げたんだね
周りホント誰もいないーーーー
店の人は窓から私達の様子を見てる人もいるけど
出てこようとはしてないな…
いい大人が…見て見ぬふりですか?


がしっ!!

ぶんっ!!!!ズザッーー!!!


周りに気を取られてると
首根っこを掴まれて後ろに思い切り投げ飛ばされたっーーー!!



『ゲホッゲホッ!!ゴホッ!!』


ニシキ「余裕かよ!!」


ーー!!
砂かけるの甘かったか!!
片目が開いてる!!


バキッ!!!


『ぶっ!!』


バキッ!ゴッ!!


咄嗟に顔を腕でガードするっーーーー
腕が痛い!!!頭と顔守らなきゃ!!



連れの男「ーーーっ…!!」


ゴッ!!ガッ!!


(まずいっ!痛い!!このままじゃっーーーー!!!)




ダッ!!!!




???「先輩っ!!!!!!」




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