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153話 莉子・行方不明4
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もう5時を過ぎた。警察官が画像のコピーを持って、駅の監視カメラで調べているようだ。
画材屋を出た時間から考えて、駅に着く時間はだいたい絞られる。だからわかりやすいのではないかと俺は思ったんだけど、それが中々帰ってこないんだよ。
五時半になった。夏君がやってきた。もう外は真っ暗だ。すまないね。いろいろ頼んでしまって、ありがとうね。
そこへ駅の監視カメラを調べに行った警察官から連絡があって、見つからないと言うんだよね。
駅には来ていないんじゃないかと言うんだよ。
はあ??どういうことなんだろうか? じゃあ、莉子はどこに消えたんだ?
商店街の監視カメラを調べた方が良いと言うんだよね。でもこの時間だとみんなが帰ってしまっていないと思うから、調べられないかもしれないそうだ。ええ???。どうしよう、俺は頭を抱えた。
そこに警察に電話がかかってきた。「あのう、若いお嬢さんをお探しでしたよね?今住人の人からの連絡で、知らないお嬢さんが家にいるけど、名前が分からないからどうしようと言って電話が入ったんですよ。なんか携帯の充電が切れているみたいで連絡が出来なかったそうです」
ええ?莉子かもしれない。すぐ行って確認したいです。住所とお名前をお願いします。「じゃあパトカーで行きますから、一緒に乗ってください」
「はい、すぐ行きますので少々お待ちください」と向こうの電話で言っていた。
それは画材屋さんから1キロほど離れた入り組んだ住宅地にある一軒の家だった。
警察官が先に行くと、住人の年配の女性が出て来た。
「ああ、わざわざすみません。さっき私が仕事から帰ったら、うちのおばあさんと若い女の子が家にいてね、びっくりしたんですよ。でも女の子の具合が悪いみたいであまり話せなくて、なんか朦朧とした感じなんですよ。
でね、携帯を捜したんだけど、電池切れだったし、他の荷物を見せてもらったんだけど、名前が分からなくてね。大学はわかったんだけど、電話しても誰も出なくてね。
しょうがないから警察に電話したんですよ。おばあさんが認知症で徘徊するから、もしかしたら送ってくれたのかもしれないです」
「とにかく中へどうぞ」と言われて中へ入ると、
莉子がいた!! 俺はわっと泣き出してしまった。
莉子、無事でよかったよといいながら、抱きしめてもう涙が止まらなかった。
画材屋を出た時間から考えて、駅に着く時間はだいたい絞られる。だからわかりやすいのではないかと俺は思ったんだけど、それが中々帰ってこないんだよ。
五時半になった。夏君がやってきた。もう外は真っ暗だ。すまないね。いろいろ頼んでしまって、ありがとうね。
そこへ駅の監視カメラを調べに行った警察官から連絡があって、見つからないと言うんだよね。
駅には来ていないんじゃないかと言うんだよ。
はあ??どういうことなんだろうか? じゃあ、莉子はどこに消えたんだ?
商店街の監視カメラを調べた方が良いと言うんだよね。でもこの時間だとみんなが帰ってしまっていないと思うから、調べられないかもしれないそうだ。ええ???。どうしよう、俺は頭を抱えた。
そこに警察に電話がかかってきた。「あのう、若いお嬢さんをお探しでしたよね?今住人の人からの連絡で、知らないお嬢さんが家にいるけど、名前が分からないからどうしようと言って電話が入ったんですよ。なんか携帯の充電が切れているみたいで連絡が出来なかったそうです」
ええ?莉子かもしれない。すぐ行って確認したいです。住所とお名前をお願いします。「じゃあパトカーで行きますから、一緒に乗ってください」
「はい、すぐ行きますので少々お待ちください」と向こうの電話で言っていた。
それは画材屋さんから1キロほど離れた入り組んだ住宅地にある一軒の家だった。
警察官が先に行くと、住人の年配の女性が出て来た。
「ああ、わざわざすみません。さっき私が仕事から帰ったら、うちのおばあさんと若い女の子が家にいてね、びっくりしたんですよ。でも女の子の具合が悪いみたいであまり話せなくて、なんか朦朧とした感じなんですよ。
でね、携帯を捜したんだけど、電池切れだったし、他の荷物を見せてもらったんだけど、名前が分からなくてね。大学はわかったんだけど、電話しても誰も出なくてね。
しょうがないから警察に電話したんですよ。おばあさんが認知症で徘徊するから、もしかしたら送ってくれたのかもしれないです」
「とにかく中へどうぞ」と言われて中へ入ると、
莉子がいた!! 俺はわっと泣き出してしまった。
莉子、無事でよかったよといいながら、抱きしめてもう涙が止まらなかった。
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