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146話 記念写真*

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 岩城の披露宴からそっと抜けだした。川瀬には莉子がちょっと不調だと伝えて失礼した。他の人に聞かれたらそう言って欲しいと言ったから、すぐにバレたと思うけど、笑ってOKしてくれた。

抜けだしたら車に莉子を乗せて、目当ての写真館に行った。
そこはメイクから着付けから全部トータルでやってくれるところで、良さそうだなと思っていたんだよね。
専属のスタイリストがいるらしいんだ。入り口に入ると、早速にスタッフの人が迎えてくれた。

「二人の写真を撮って欲しんですけど」というと、すぐ「はい承知いたしました。こちらへどうぞ」と案内してくれた。バックの色を選べるらしいんだけど、俺は全部お任せすることにした。下手に素人が言うよりもプロに任せた方が良いかなと思ったんだ。

あと、莉子一人の写真も頼んだ。髪がかわいいから、それも写真に入れて欲しいと言ったんだ。かわいい莉子の写真は大写しでお願いした。二人の写真は大きめの写真立てに入るくらいで良いよね。

撮影は30分くらいで終わった。スタイリストの人が写す方向を、いろいろ試していたよ。
で、何枚かの撮影したショットの中からこちらが選んでいいらしい。どれも良かったが、莉子を二種類と二人で撮ったものを一種類を選んだ。で、写真は後日受け取りに行くことになった。
親にも送るから、各2枚でお願いした。楽しみだよね。特に莉子の写真が楽しみだ。

さあ、莉子、疲れていないか? うちに帰ろう。一緒にお風呂に入ろうよ。そう言うと、「うん」と頷いた。
でもうちに帰るまでずっと助手席で眠っていた。やっぱり疲れてるな。風呂をやめて寝かせておいた方が良いのかな?ちょっと迷うところだな。

やがてマンションに着いた。莉子、着いたよと声を掛けると起きた。大丈夫か? 「うん」と言うんだけど、なんか変だな。なんだろう、ちょっと違う気がするな。そういえば披露宴でも元気がなかったんだよ。慣れない場所だからかなと思っていたんだけどね。帰って診察しよう。

帰宅して着替えて寝かせた。すぐ診察するからね。いつもの手順で診察をすると、微熱があるんだよね。なんでだ?
食事は披露宴で半分くらいは食べていたから、おなかは空いていないと思うけどね。

触診した。どこか痛いところはある?と聞くと「ない」と言うんだよね。トイレにいく?「うん、行ってくる」
トイレまでついて行った。じっと待っているとそのうちに出て来た。
莉子、出血していないか? 「ちょっとしていた」と言うから、ナプキンは変えたの?「変えた」じゃあ、後で様子を見るよ。
う~ん、なんだか釈然としないな。奇妙な予感だけがするよ。
とりあえず、ベッドで水を飲ませてから寝かせた。結い上げたかわいい髪も外してあげた。心配だ。

俺も着替えて、莉子と一緒にベッドに入った。莉子、おいでと腕枕をした。

すると、莉子が俺の胸に縋りついてきた。ああ~困ったな。すぐに抱きたくなってしまうよ。そっとキスをした。すると莉子の方からもっとキスを欲しがった。

頬に手を当てて、もっと深いキスを何回もした。舌を入れて上顎を舌先でなで、また舌を絡めて吸う。

それが莉子も舌の動きに応えるんだよ。しても良いのかな?

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