医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語

スピカナ

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131話 莉子にテニス指南

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もう大変なことになった。笑いが出ちゃうんだけど、莉子が勝負に出たよ。どうも洋子さんに挑んでいる感じだ。
もちろん、莉子はテニスなんてやったことがないし、いきなりラケットを振れるのかどうか?なんて怪しいものだ。

多分、テニスウェアを着て雰囲気を楽しんで、俺にやきもちを妬かせたいんだろうけど、ふふふ、まあ、そんなことで気が済むならいいよ。ただテニス用品一式二人分って結構高くついたけどね。

それにしても、莉子のテニスウェア姿がすごく可愛いんだよね。絶対写真に撮ってあげるよ。俺と二人でも写真を撮ろうね。莉子が写真立てに入れて、部屋に飾るって言っていた。なんだかそれも楽しみだな。

後、練習を少ししたいんだって。莉子はおよそ筋肉がないんだよね。ラケットを本当に振れるのかなあ?まずそれが疑問だ。基礎練習を少しした方が良いよね。早速にオートテニス場を捜して行った。

すると車で30分くらいの所にあった。行くなら夜だね。それまで家の中で素振り。あとはラケットを平らにして、真ん中にボールを乗せてポンポンと上に軽く弾ませる練習だね。最低限の基本だよ。

さて、本番まで詩音ちゃんと同じようには無理だと思うけど楽しめるのかなあ?最初の1週間は筋肉痛で動けないんじゃないか? 寝込むような気がするけど、にんにくのおかげか何か知らないけど、今は食欲も出てきて、大分元気になってきているんだよね。それで少しでも運動をするなら、テニスウェアなんていくらでも買ってあげるよ。

全く思わぬ展開でその結果、莉子が運動をするように誘えるんだから、フフフ、俺は笑いが止まらないよ。
これも洋子さんのおかげじゃないのか?本当に素敵なスパイスだよ。ふふふ。
おまけにすっごくうまいらしいから、莉子もさぞ平常心ではいられないだろう。本当にありがとうという気持ちだよ。

さあ、楽しみだ。夏君や裕司君も来てくれるらしいから、どんなことになるんだろう。まあ、裕司君は現役の選手で優勝経験もあるらしいから、俺たちでは全然かなわないレベルだと思うけどね。まあ、いいさ。

莉子たちの相手をしてもらうよ。良かったよ。俺たちがやっているそばで、ベンチから莉子にじとーって見られているんじゃ楽しめないもんな。本当にうまい方向へいったよ。まあ、人数的には莉子がすぐ疲れて休むから、後は洋子さんに入ってもらえば、裕司君や夏君たちとも結構楽しめるんじゃないかなあ?

で、莉子がそこで燃えて、これから必死で運動をすることになると思うよ。もう~笑いが止まらないよ。あははは。

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