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125話 やきもち
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連日の勉強で莉子は疲れているようだ。体力がないから無理もない。
そんな莉子をいじらないのが俺の最高にがんばっている応援だ。(理解されるのは一生無理)
今日は日曜だから、莉子も午後から先生が来て勉強する予定だ。
俺は朝は当然元気だから、カフェに行ってパンでも買ってくるか。で、昼食はパンにしよう。莉子は誘ったんだけど寝るそうだ。まあ、寝かせてやるのも愛情だよな。(愛情も辛い)
俺は部屋で着替えて出かけようとドアを開けたら? ん??どした? 着替えた莉子が目の前にいた。
「カフェに行くなら見張ってないといけないから行く!」 あはははと笑い転げた。もう止まらないよ。あははは。よしよし、いいよ、一緒に行こうなと抱きしめた!!フフフ。全く莉子め。小悪魔だよ。
また洋子さんを意識しているのか?なんて素敵なスパイスなんだ!
でも、そんなにかわいいカッコで行くの?? ピンクのセーターに白いレースの大きな襟が付いている。スカートもなんだか裾にレースのラインがあるワイン色のギャザースカートだ。これなんていうの?少女マンガ風??おまけに縁にレースまで付いているワイン色のケープまで着て来た。凄いねえ~。もう内心笑いが止まらないよ。
まあ、いいや。気合を入れたんだろう、笑えちゃうけどいいよ。
さあ、行こう、やさしいお兄さんがエスコートしてあげるよ。
「春ちゃん、なんか忘れていない??」 ン?何?。「指輪!」 あっそうだった。ふふふ、指輪ね。分かった。
「うん。春ちゃんは私の物なんだからね。春ちゃんと歩くと皆が見るからしっかり指輪を見せないと」ふふふ。はいはい。楽しいなあ~。
それから、カフェの方向に行こうとしたら、「あっ、花束が欲しくなった!」と莉子が言った。もうダメ。笑い転げてしまう。よしよし、花束を買って莉子にささげるからね。(こういう楽しさは最高)
花屋に行くと洋子さんがいた。「あらまあ~莉子ちゃん、なんてかわいいの!!」「こんにちは」莉子はにっこりしながらも俺の手を握って離さない。俺もニヤけたままで、こんにちはと言った。
俺が花はどれが良いの?と聞くと「う~ん、やっぱり赤いバラかな」もう吹き出しそうになったが、洋子さんはとっくに察してくれているようだ。俺と目がぱちんと合ってくすくす笑っていた。俺もへへへと笑うしかないんだよね。
じゃあ。赤バラを18本下さい。花束にしてもらえますか? 「はいわかりました」ふふふ。
ふふ~んと莉子は満足げだ。全く。小悪魔莉子だ。
さすがに、洋子さんだよ、最大限にかわいい、ピンクの濃淡の紙で周りを囲んでローズピンクのリボンがかかっている。素敵なラッピングをしてくれた。
はい、どうぞと俺にくれた。すみません、お手数をおかけしました。
「どういたしまして、またいつでもいらしてくださいね」と、もうお互いに笑いっぱなしだよ。
あっ、そうだ、この前は素敵なレストランを紹介してくださったと中村から聞きました。ありがとうございました。本当に良かったです。素敵なところで喜ばれました。
「うわ~それは良かったです。またいつでもどうぞ」と洋子さんが言ってくれた。
あれ?なんだか後ろから冷たい視線を感じるぞ。じゃあ、どうもありがとうございましたとお礼を言って後にした。
はい、どうぞと莉子に花束を差し出した。あれ?横を向いているね。またか。要らないならゴミ箱に捨てるよ~。「いるうう!」と俺から取り上げた。ふふふ。素直になれよ。全く女は大変だよ。
それからカフェに行った。 花束を持った莉子を見て、中村がニヤけたまま目を丸くしていた。ふふふと俺もテレ笑いをするしかない。
莉子、好きなパンを選んでおいで。その間は俺が花束を持っているから。
おい、察しろよ。お前は鋭いんだからさ、と中村に言った。あはははと二人で笑った。
はあ~、パンをいっぱい選んだ莉子。当分パンが続くな。
そんな莉子をいじらないのが俺の最高にがんばっている応援だ。(理解されるのは一生無理)
今日は日曜だから、莉子も午後から先生が来て勉強する予定だ。
俺は朝は当然元気だから、カフェに行ってパンでも買ってくるか。で、昼食はパンにしよう。莉子は誘ったんだけど寝るそうだ。まあ、寝かせてやるのも愛情だよな。(愛情も辛い)
俺は部屋で着替えて出かけようとドアを開けたら? ん??どした? 着替えた莉子が目の前にいた。
「カフェに行くなら見張ってないといけないから行く!」 あはははと笑い転げた。もう止まらないよ。あははは。よしよし、いいよ、一緒に行こうなと抱きしめた!!フフフ。全く莉子め。小悪魔だよ。
また洋子さんを意識しているのか?なんて素敵なスパイスなんだ!
でも、そんなにかわいいカッコで行くの?? ピンクのセーターに白いレースの大きな襟が付いている。スカートもなんだか裾にレースのラインがあるワイン色のギャザースカートだ。これなんていうの?少女マンガ風??おまけに縁にレースまで付いているワイン色のケープまで着て来た。凄いねえ~。もう内心笑いが止まらないよ。
まあ、いいや。気合を入れたんだろう、笑えちゃうけどいいよ。
さあ、行こう、やさしいお兄さんがエスコートしてあげるよ。
「春ちゃん、なんか忘れていない??」 ン?何?。「指輪!」 あっそうだった。ふふふ、指輪ね。分かった。
「うん。春ちゃんは私の物なんだからね。春ちゃんと歩くと皆が見るからしっかり指輪を見せないと」ふふふ。はいはい。楽しいなあ~。
それから、カフェの方向に行こうとしたら、「あっ、花束が欲しくなった!」と莉子が言った。もうダメ。笑い転げてしまう。よしよし、花束を買って莉子にささげるからね。(こういう楽しさは最高)
花屋に行くと洋子さんがいた。「あらまあ~莉子ちゃん、なんてかわいいの!!」「こんにちは」莉子はにっこりしながらも俺の手を握って離さない。俺もニヤけたままで、こんにちはと言った。
俺が花はどれが良いの?と聞くと「う~ん、やっぱり赤いバラかな」もう吹き出しそうになったが、洋子さんはとっくに察してくれているようだ。俺と目がぱちんと合ってくすくす笑っていた。俺もへへへと笑うしかないんだよね。
じゃあ。赤バラを18本下さい。花束にしてもらえますか? 「はいわかりました」ふふふ。
ふふ~んと莉子は満足げだ。全く。小悪魔莉子だ。
さすがに、洋子さんだよ、最大限にかわいい、ピンクの濃淡の紙で周りを囲んでローズピンクのリボンがかかっている。素敵なラッピングをしてくれた。
はい、どうぞと俺にくれた。すみません、お手数をおかけしました。
「どういたしまして、またいつでもいらしてくださいね」と、もうお互いに笑いっぱなしだよ。
あっ、そうだ、この前は素敵なレストランを紹介してくださったと中村から聞きました。ありがとうございました。本当に良かったです。素敵なところで喜ばれました。
「うわ~それは良かったです。またいつでもどうぞ」と洋子さんが言ってくれた。
あれ?なんだか後ろから冷たい視線を感じるぞ。じゃあ、どうもありがとうございましたとお礼を言って後にした。
はい、どうぞと莉子に花束を差し出した。あれ?横を向いているね。またか。要らないならゴミ箱に捨てるよ~。「いるうう!」と俺から取り上げた。ふふふ。素直になれよ。全く女は大変だよ。
それからカフェに行った。 花束を持った莉子を見て、中村がニヤけたまま目を丸くしていた。ふふふと俺もテレ笑いをするしかない。
莉子、好きなパンを選んでおいで。その間は俺が花束を持っているから。
おい、察しろよ。お前は鋭いんだからさ、と中村に言った。あはははと二人で笑った。
はあ~、パンをいっぱい選んだ莉子。当分パンが続くな。
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