上 下
123 / 268

122話 告白されて(仲間の打ち明け話)

しおりを挟む
@莉子を守る会メンバーリスト
1・浅田夏輝 2・友井 涼介 3・坂間 翔  4・羽田 陽人 5・三輪 暖 他、
特別参加(送迎外)1・沢田詩音 2・木下裕司
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
莉子と莉子兄が帰って行った。

三輪 暖「はあ~、俺の衝撃ったらなかったよ。もうショックでショックで・・・・言葉が出ないよ」
友井涼介「全くだよ。どうしていいのかわからないよ。がっくりしすぎてさ」
木下裕司「ここまでダメージを受けるともう立ち直れないっす」
坂間 翔「なんだか力尽きたよ。なんだろうなあ~」
羽田陽人「やっぱり俺たちは最初からお呼びじゃないんだよ、きっとさ」

詩音「ちょっと~あんた達なんなのよ~。莉子の幸せを祈れないの??なんだったのよ。
そんなに莉子狙いだったわけ?誰が一番なの?よし、あみだくじを作ってやろうか?
結局、純粋な応援じゃなくて、邪心だらけの男の会になってんじゃん。
だいたい、あの莉子兄に勝てると皆マジで思っているわけ?? 私だってショックだわよ。
憧れのイケメン医者の莉子兄なんだよ、もう恋に破れたんだから、皆と大して変わらないけどさ」

フフフ、と夏君が笑っている。
「全くさ、お前たちもいい加減にしろよ。あのイケメン医者の莉子兄だぞ。お前たちがライバルになれると思ってんのか??全く・・動機が不純なんだよ」

まあ、そういう俺だってさ、莉子のことは前から気になっていたさ。でも莉子がトイレで倒れた時に莉子兄が表れて、診察して注射までしてさ、抱いて駐車場まで行ったんだよ。誰にそんなことが出来るって言うんだよ。

誰か一人でもいるか?? おまけにさ、最初に俺が莉子を送って行った時さ、めちゃめちゃ立派なマンションでさ、
莉子兄の部屋には医療器具がずらーっと並んでいるしさ、それはほとんど莉子のためにある器具だったんだよ。

もう俺は圧倒されたぜ。おまけにさ、莉子の治療を手伝ってって言われてさ、これから先のことを考えて、色々プライベートなことまで詳しく話してくれたんだよ。それは全部、莉子の為なんだよ。分かるか?

莉子兄の深~い愛情で莉子はいつも包まれているんだよ。見てればわかるだろう。
むしろさ、莉子兄が、莉子に好きな人が出来たら手放すって莉子に言ったんだぜ。そっちの方が俺は衝撃的だったさ。

そこまで莉子を愛しているのか!って驚いたよ、俺には絶対出来ない事だよ。信じられないよ。お前たちだったら同じことが出来るか?誰もいないだろう。

おまけにあの莉子の泣きはらした目を見ただろう?どんだけ莉子兄を思っているかってことだよ。手放すって言葉一つであれだけ取り乱すんだぜ。入る隙間なんてどこにもないんだよ。なのに、なんで横恋慕が出来ると思ってんだよ? みんな100年早いぜ。ここまで言うと、皆、しゅ~んとしてしまった。

そこで詩音ちゃんが言った。
「皆さ、莉子兄の誠意を前向きに考えた方がいいよ。もし知らないままに進んでいったら、莉子の取り合いになったんじゃないの?で、どんどん勝手に恋しちゃってさ、傷ついたり、けん制し合ったり、時間と労力と精神の無駄使いをするところだったんだよ。それを莉子兄が心配して事前に止めてくれたんだよ。本当に愛情のある人で大人なんだよ。みんなのそういう姿が見えたから、先に教えてくれたんだよ。だから感謝するべきなんだよ。
みんな勝手に暴走しようとしてたんじゃないの?  私には見えてるぞ===っ!」

そこで夏君が言った「本当にその通りだな。莉子兄にはかなわないよな。勉強させてもらったよ。みんなもいいな。余計な邪心を捨てて、莉子を守る会の初心を忘れないこと。よし、エイエイオーで気勢をあげようぜ。それで一件落着にしよう」

皆集まって!、片手上げていいか?せーの!「エイエイオー!!」 よし、解散だ。みんな、お疲れさんでした。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

鳴宮鶉子
恋愛
辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

冷徹義兄の密やかな熱愛

橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。 普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。 ※王道ヒーローではありません

義姉の不倫をバラしたら

ほったげな
恋愛
兄と結婚したのにも関わらず、兄の側近と不倫している義姉。彼らの不倫は王宮でも噂になっていた。だから、私は兄に義姉の不倫を告げた……。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

処理中です...