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76話 莉子の手術
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莉子の手術は朝一でやる予定だ。両親たちも来てくれた。
手術時間は2~3時間くらいの予定だけど、癒着の程度によってはもっとかかるかもしれない。
莉子の病室に行って両親たちが励ましていた。莉子はなんとか頑張っていたが、両親の顔を見たらまた泣いていた。よく泣くな~.....しかし文句は言えない。
ところで心配していた生理が入院した夜中から始まっていた。痛みをすぐ訴え始めていたから、点滴の中に痛み止めを処方してくれたようだ。しかし21時から下剤を飲まないといけないので、その腹痛と合わさって、トイレで動けなくなってしまったらしい。当たり前だ。ああ~胸が痛い。
で、昨日は魔の二日目だから、痛み止めもあまり効かないところへ、21時からまた下剤を服用したから、今度は痛みで立てなかったそうだ。それで、手術当日に入れるバルーンを昨日から入れて、ベッドから起きないで済むようにしてくれたようだ。こういう事態を一番心配していたんだよな。
昨日は休めるはずが急遽病院の診療が入ってしまったんだ。だから莉子に会ったのは、早朝と昼休みと夜になってしまった。莉子はぐったりしていて、しゃべる気力もない感じだった。本当にもどかしいよ。
自宅にいる時だって、初日からバルーンを入れるんだ。そもそもが起きれないからね。生理の時に下剤を飲むなんて莉子の場合は無理なんだよ。ああ~悔しい。
何のために俺がお湯で浣腸していると思っているんだよ。二重の苦痛を味あわせたくないからだよ。......といっても病院じゃ無理か......。
手術を受ける人は、みんな二日連続で下剤を飲むんだよな。病院の手術前後の日程は決まっているんだ。
でも莉子は普通の身体じゃないからな。それでも手術時の前処置の必要性はわかっているから何も言えない。
万が一、腸などに傷をつけた場合は、中がきれいになっていないと、感染のリスクが大きいんだ。
人に任せた以上は病院のスケジュールで動くしかない。疼痛管理といってもどの程度できるのか?
痛みは当人が言わないと伝わらないからな。莉子はすごく我慢する奴なんだ。それで余計に俺は悔しいんだ。
とにかく、手術室近くの家族用待合室に両親たちと移動した。それからすぐに手術室の入り口前に、莉子が運ばれてくるのを待った。
やがて莉子のベッドがやってきた。お母さんが手を握って励ましていた。俺はちょっと遠慮して目を見つめて頷いただけだった。
莉子の手術は4時間近くかかった。癒着を剥がすのに時間がかかったそうだ。
摘出した卵巣を見せられた。黒っぽくなっていて、おそらくチョコレート嚢腫だろうと言うことだったが、組織検査に回すから、正式にはそれから報告しますとのことだった。
とにかく終わったんだ。あとは術後の痛みと生理の痛みのコントロールだな。本当に神頼みって感じだよ。
莉子は頑張ったよ。今すぐ抱きしめたいくらいだけど、術後の莉子は本当に痛々しくて涙が出そうだった。
手術時間は2~3時間くらいの予定だけど、癒着の程度によってはもっとかかるかもしれない。
莉子の病室に行って両親たちが励ましていた。莉子はなんとか頑張っていたが、両親の顔を見たらまた泣いていた。よく泣くな~.....しかし文句は言えない。
ところで心配していた生理が入院した夜中から始まっていた。痛みをすぐ訴え始めていたから、点滴の中に痛み止めを処方してくれたようだ。しかし21時から下剤を飲まないといけないので、その腹痛と合わさって、トイレで動けなくなってしまったらしい。当たり前だ。ああ~胸が痛い。
で、昨日は魔の二日目だから、痛み止めもあまり効かないところへ、21時からまた下剤を服用したから、今度は痛みで立てなかったそうだ。それで、手術当日に入れるバルーンを昨日から入れて、ベッドから起きないで済むようにしてくれたようだ。こういう事態を一番心配していたんだよな。
昨日は休めるはずが急遽病院の診療が入ってしまったんだ。だから莉子に会ったのは、早朝と昼休みと夜になってしまった。莉子はぐったりしていて、しゃべる気力もない感じだった。本当にもどかしいよ。
自宅にいる時だって、初日からバルーンを入れるんだ。そもそもが起きれないからね。生理の時に下剤を飲むなんて莉子の場合は無理なんだよ。ああ~悔しい。
何のために俺がお湯で浣腸していると思っているんだよ。二重の苦痛を味あわせたくないからだよ。......といっても病院じゃ無理か......。
手術を受ける人は、みんな二日連続で下剤を飲むんだよな。病院の手術前後の日程は決まっているんだ。
でも莉子は普通の身体じゃないからな。それでも手術時の前処置の必要性はわかっているから何も言えない。
万が一、腸などに傷をつけた場合は、中がきれいになっていないと、感染のリスクが大きいんだ。
人に任せた以上は病院のスケジュールで動くしかない。疼痛管理といってもどの程度できるのか?
痛みは当人が言わないと伝わらないからな。莉子はすごく我慢する奴なんだ。それで余計に俺は悔しいんだ。
とにかく、手術室近くの家族用待合室に両親たちと移動した。それからすぐに手術室の入り口前に、莉子が運ばれてくるのを待った。
やがて莉子のベッドがやってきた。お母さんが手を握って励ましていた。俺はちょっと遠慮して目を見つめて頷いただけだった。
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摘出した卵巣を見せられた。黒っぽくなっていて、おそらくチョコレート嚢腫だろうと言うことだったが、組織検査に回すから、正式にはそれから報告しますとのことだった。
とにかく終わったんだ。あとは術後の痛みと生理の痛みのコントロールだな。本当に神頼みって感じだよ。
莉子は頑張ったよ。今すぐ抱きしめたいくらいだけど、術後の莉子は本当に痛々しくて涙が出そうだった。
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