医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語

スピカナ

文字の大きさ
上 下
55 / 455

54話 うちで仲間とタコパ

しおりを挟む
あれからなんとか無事に莉子は大学に通っている。
実はどういう話でそうなったのか?はわからないが、莉子の絵画部の仲良しが集まって、たこ焼きパーティーをうちでしたいって言うんだ。ふ~ん。

それは構わないが、俺が病院に行っている間にするそうだ。いいなあ~大学は休みがいっぱいあるんだな。うらやましいよ。とりあえず、タコ焼き器をネットで注文したら、翌日にはもう届いた。

で、早速材料も買ってきて、一度うちでシュミレーションをすることになった。面白そうだね。でも莉子は目玉焼きしか作れないからなあ~。大丈夫か?

「大丈夫。詩音ちゃんや部長と裕司君も作れるって。作れないのは私だけだったよ」はっはーなるほどね。
ドリンクは何か買っておこうか? ううん。いいの。みんなが持ってくるんだってさ。

じゃあ、莉子は未成年だから酒なんか飲むなよ。分かってるか??
うん、大丈夫だよ。大人は部長だけだから。

早速たこ焼きを使ってみた。
「これは生地や具にバリエーションを出すとおいしくて面白いらしいよ。デザートも最後に作るんだって」
ふ~ん。早速ネットで調べて、いくつかのレシピを調べた。

とりあえず、オーソドックスなやり方をやってみる。
中身の具は、小麦粉、タコ、キャベツ、揚げ玉、紅ショウガ、ネギ、青のり、ソースにマヨネーズ、卵、鰹節。あと、とろけるチーズも良いらしい。
デザートはホットケーキミックスでいいか?デザートの中身は、チョコレートやジャム、あんこもあるよ。

材料を全部揃えて、ネットを見ながら二人で作ってみた。
おもしろ~い!。莉子が大喜びだった。作り方は動画で調べた。デザートもうまくできた。
良し、これなら本番も大丈夫そうだね。俺も楽しかったよ。

さて、タコパの日がやってきた!

部長の車で、詩音ちゃんと裕司君も一緒に乗ってやってきた。
ドリンクや材料も持ってきてくれた。
ヤッホー楽しそうだねえ!!  

春ちゃんは仕事に行ってる。
「ごめんね。私たちだけ楽しくて。なんか余分に作って取っておくね!」そんなことを莉子が言っていた。(笑)

ワイワイと材料を切ったり揃えたり、ダイニングテーブルがいっぱいになった。
それを部長がどんどん焼いていく。みんなもそれぞれに好きな具材を入れて作るみたい。
私はやっぱりオーソドックスなヤツがいいなあ。

ひっくり返すのは部長や詩音ちゃんがうまかった。器用だねえ。

やっぱり私が一番下手だった。フフフ。いつも春ちゃんがやってくれるからねえ~。
苦労知らずだもん。自覚しているよ。

そういうわけで、いつの間にか私は食べる専門になっていた。
「おいしいよ~!。めちゃくちゃおいしくて楽しいよ~最高」

皆も作りながら食べて喋りまくっていた。なんでこんなに楽しいの?? あははは。
「かんぱーい!」何回乾杯したかわからないね。ふふふ。

部長が「それにしても良いマンションだねえ。エントランスは豪華だし、リビングはゆったりして広いし、おまけにベランダまでも広いし、さらに個室は2つあるの?」

莉子「はい、そうです。奥が私の部屋で、リビングの横がお兄ちゃんの部屋。ネット診療もそこでやっているから、ちょっと広い部屋になっているんですよ。他に医療器材のキャビネットや、酸素ボンベに点滴台もあるし、ベッドもダブルだから場所を取ってますけど」

「ダブル?」はい、お兄ちゃんは身体が大きいからね。

「それに私の具合が悪い時は、お兄ちゃんの部屋に医療器具がいっぱい置いてあるから、私がそこで寝かされている時もあるんですよ」

「ふ~ん。お兄さんも大変だねえ」と詩音ちゃんが言った。

部長が「それにしてもお兄さんがお医者さんって助かるねえ。だってわざわざ病院に行かなくてもいいんだもんね」

裕司君「そうそう、凄いよなあ~。なんだか莉子がうらやましいなあ~。だって専属のお医者さん付きの生活だよ。最高だろ?」

莉子「へへへ、その通りです。8歳の時からこういう環境だったから、不思議にも思わなかったよ。
お母さんの再婚した相手が内科医院の先生だから、普通にそんなもんだと思っていたかも。その時はお兄ちゃんはもう医大の4年生だったしね。
私も小さな子供だったし、すごく病弱だったんだよね。で、毎日お兄ちゃんが診察してくれていたし、
お父さんと一緒に治療してくれていたんだよね」

」と三人が声をそろえて言う。

「莉子はそんな恵まれた環境にいて、今更他の奴と結婚なんてできないだろう?」と部長が言った。

一瞬頭が真っ白になって言葉に詰まった莉子。
「ううううう~んと.....ええ~っと、どうだろうねえ?わかんないなあ~」

部長が「だって今更、他の奴と一緒になっても、何の役にも立てないんじゃないのかなあ?」

裕司君「えええ? そうですかねえ。駄目ですか?」

詩音ちゃん「無理、無理、勝負にならないから諦めなよ」裕司君はなんだかガクッとしてうなだれた。

詩音ちゃん「さあさ、今度はデザートを作るよ! みんな何が良いの?」

それからまたワイワイとにぎやかに作り始めて盛り上がった!

私は春ちゃんの分もちゃんと作ったよ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

処理中です...