医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語

スピカナ

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46話 大学の学園祭準備・2(莉子サイド)

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私は週末、どこも行かないで私の部屋で必死に春ちゃんの肖像画を描いていた。

春ちゃんは見たがっていたけど、絶対内緒だよ。当日のお楽しみなんだから。
当然、部屋は立ち入り禁止。出来上がったら、さっさと部室に持って行った。
でないと、こっそり春ちゃんに見られちゃうもんね。へへへ

悩むのはタイトルなんだよね。なんてタイトルにしようかなあ??
「私のお兄ちゃん」にしちゃおうかなあ? ふふふ。お兄ちゃん自慢丸出しだな。

「私のダンナ様」? ぷっ。無い無い。
それとも、大人っぽく「兄」だけにする?? ふふふ。当分、これだけで遊べる気がするわ。楽しみ。

そもそもどんなに頑張って描いても、絶対本人のリアルな顔の方がいいんだから、なんだか不公平。
なんでそんなにきれいに生まれたの??

そもそも生んでくれたお母さんが凄い美人だったんだって。
お母さんに似たんだね。 悔しい~。

その週はとにかくすごーく頑張って、何とか絵を仕上げて部室に運んだ。

大きいと書くのに時間がかかるから、A3くらいの大きさにした。

本当は、春ちゃんがよくやってくれる、
私を後ろから抱きしめてくれている絵を書きたかったんだけど、
大学でもイケメンだって評判らしいから、モテモテを邪魔したくないしねえ。

夢を見てもらうのは自由だから、いいかなあ? ふふふ。私、嫌な女になっているみたい。

詩音ちゃんも春ちゃんが来るのをすごく楽しみにしていた。
そこにいるだけで、爽やかな風が吹き抜けるらしい。あん??

春ちゃんには絶対内緒だな。癖になるから。

そうこうしているうちに、部員全体の頑張りで何とか前夜までに体裁が整った。

*************************

さて、学園祭の当日になった。

お父さんとお母さんは11時頃に着くという話だった。
お父さんたちの車はうちのマンションに置いてきて、
春ちゃんの車で一緒に来て、絵画部の展示を見に来るんだって。

この日は親が来る特別な日だからと言って、ちゃんと私はかわいい恰好をしてきた。
春ちゃんもノーチェックで自由にさせてくれた。
そうよねえ、地味な格好だとお母さんがなんと言うかわからないもんねえ。へへへ。

展示会場の案内や留守番は交代制で、ちゃんとその時間はパスさせてもらっていた。

大学は正門前でブラスバンドが派手に演奏してお客さんを出迎えていた。

盛り上がるねえ~。あとは呼び込みの声が凄いよ~。大学も広いしなあ。

楽しみ。そろそろ時間だよ~。早く春ちゃんに来て欲しいなあ。

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