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39話 生理痛再び・3
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その後、莉子は痛みがやや楽になったようで、水分補給や雑炊を少し食べられた。
莉子、大丈夫か?
「うん、春ちゃん、ごめんね、世話ばっかりしてもらって、私は恥ずかしいよ」
瞳をうるうるさせて言う。 俺は黙って莉子を抱きしめた。
莉子は何も悪くないよ。病気が悪いんだ。恥ずかしくなんかないさ。俺は医者だ。病人は見慣れているからさ。
それより、今度元気になったら、どこかに行こうよ。莉子の髪をなでながら言った。
今度こそ水族館に行くか? 海辺も散歩したいよね?それと、海が見えるカフェに入っておいしいものを食べようよ。そう言うと、「うん......」とうなずきながらまた眠ってしまった。
今日は点滴を2本したから、少し休憩させよう。痛み止めの注射は1日に何回も出来ないしね。
俺は仕事の合間にキッチンに行き、夕飯を作った。
莉子にはなべ焼きうどんだ。具は少な目だ。多分あまり食べられないだろうから。
俺も同じものにしよう。
夜になって風呂を沸かした。莉子が次に起きたら身体を拭いてやろう。痛みに闘うと汗をかくんだよね。
夕飯の時に見に行ったら起きていた。莉子、ちょっと体を拭いてあげたいんだけどいい?
「うん、春ちゃんごめんね。お願いします。ちょっと首や背中が汗で気持ちが悪いの」
洗面器に熱めのお湯とタオルを何本か持ってきて、莉子の身体を少し起こす。
お湯の熱さを手で確かめながら、顔や首、肩、背中を拭いていく。拭いたところは乾いたタオルを掛けておく。
胸やおなかもそっと拭いていく。両腕もだね。かわいい莉子の乳房に思わずキスをしてしまった。
「もう春ちゃん!」 ふふふ、ごめん、かわいくて我慢できなかった。
莉子はまな板の上の鯉になっていた。
終ったら、パジャマの上着だけを着せておく。
お布団をめくって、今度は足だ。足も熱めのタオルで拭いていく。
終ったら、やはり乾いたタオルで拭く。おむつをしているので。バスタオルを下半身にかけてから、
お布団をかけた。
昨日の導尿のあとに、タイミングを見て膀胱にバルーンを入れていた。
簡単には回復できなさそうだし、夜中のことを考えると、下手に起き上がっても困る。
転倒事故は避けたいからね。
さあ終わったし、さっぱりしたところで、鍋焼きうどん、食べられるか?と聞くと「うん、食べる」という。
ベッドにトレーを持って行った。うどんはよく煮込んであるから、そんなに胃の負担にはならないだろう。
包丁である程度短く切ってあるからフォークで食べる感じだ。
取っ手のあるブイヨンスープカップに食べやすく切ったうどんを入れると、少しずつフォークで食べていた。
俺は莉子が食べるのをずっと見つめていた。食べられるってだけでこんなにうれしいものなんだな。
だが、それは夜中に起こった。
莉子、大丈夫か?
「うん、春ちゃん、ごめんね、世話ばっかりしてもらって、私は恥ずかしいよ」
瞳をうるうるさせて言う。 俺は黙って莉子を抱きしめた。
莉子は何も悪くないよ。病気が悪いんだ。恥ずかしくなんかないさ。俺は医者だ。病人は見慣れているからさ。
それより、今度元気になったら、どこかに行こうよ。莉子の髪をなでながら言った。
今度こそ水族館に行くか? 海辺も散歩したいよね?それと、海が見えるカフェに入っておいしいものを食べようよ。そう言うと、「うん......」とうなずきながらまた眠ってしまった。
今日は点滴を2本したから、少し休憩させよう。痛み止めの注射は1日に何回も出来ないしね。
俺は仕事の合間にキッチンに行き、夕飯を作った。
莉子にはなべ焼きうどんだ。具は少な目だ。多分あまり食べられないだろうから。
俺も同じものにしよう。
夜になって風呂を沸かした。莉子が次に起きたら身体を拭いてやろう。痛みに闘うと汗をかくんだよね。
夕飯の時に見に行ったら起きていた。莉子、ちょっと体を拭いてあげたいんだけどいい?
「うん、春ちゃんごめんね。お願いします。ちょっと首や背中が汗で気持ちが悪いの」
洗面器に熱めのお湯とタオルを何本か持ってきて、莉子の身体を少し起こす。
お湯の熱さを手で確かめながら、顔や首、肩、背中を拭いていく。拭いたところは乾いたタオルを掛けておく。
胸やおなかもそっと拭いていく。両腕もだね。かわいい莉子の乳房に思わずキスをしてしまった。
「もう春ちゃん!」 ふふふ、ごめん、かわいくて我慢できなかった。
莉子はまな板の上の鯉になっていた。
終ったら、パジャマの上着だけを着せておく。
お布団をめくって、今度は足だ。足も熱めのタオルで拭いていく。
終ったら、やはり乾いたタオルで拭く。おむつをしているので。バスタオルを下半身にかけてから、
お布団をかけた。
昨日の導尿のあとに、タイミングを見て膀胱にバルーンを入れていた。
簡単には回復できなさそうだし、夜中のことを考えると、下手に起き上がっても困る。
転倒事故は避けたいからね。
さあ終わったし、さっぱりしたところで、鍋焼きうどん、食べられるか?と聞くと「うん、食べる」という。
ベッドにトレーを持って行った。うどんはよく煮込んであるから、そんなに胃の負担にはならないだろう。
包丁である程度短く切ってあるからフォークで食べる感じだ。
取っ手のあるブイヨンスープカップに食べやすく切ったうどんを入れると、少しずつフォークで食べていた。
俺は莉子が食べるのをずっと見つめていた。食べられるってだけでこんなにうれしいものなんだな。
だが、それは夜中に起こった。
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