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37話 生理痛再び・1
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夜中に莉子の声が聞こえて来た。うんうんと苦しんでいるみたいだ。
莉子、どうした?? 「おなかが痛くて我慢できない。腰も痛い」
そろそろ生理か、朝の診察の時は兆候がなかったんだけど、そろそろあってもおかしくない。よしよし、すぐ楽にしてあげるからね。
俺は診療道具一式を持ってきた。
布団をめくると出血が滲み出ている。幸いなことにシーツの下は念のために防水シーツを敷いておいたから、シーツだけをあとで取り替えればいい。
スタンドライトをそばに寄せて、光の向きを調整する。
莉子、まぶしいだろうからちょっとタオルを顔にかけておくよ。
おしっこは出るか? 「おなかが痛くて出せない」
じゃあ、導尿をしよう。導尿のセットを出す。ついでに尿路感染のチェックもしておこう。
先に下にシートを敷いてパジャマを脱がせる。
初日なのに出血が多いな。とりあえずナプキンで押さえておこう。
おむつを広げて半分たたみ、莉子のおしりの下に押し込んでおく。
莉子、足を開いて。導尿をするからねと声を掛けて、陰部を消毒してからそっと管を入れていく。
管が入っていくと、「うわっ気持ち悪い......」と莉子が声をあげる。
おしっこは結構な量が出て来た。動けなくて我慢していたのか。かわいそうに。
あとで細菌や尿たんぱくの検査もしておこう。こういう時は尿路感染が起きやすい。
その間も莉子は涙を流しながら、手を握り締めて苦しそうに唸っている。
おむつをつけるよと声を掛けてから、壁側を向かせておむつの縦半分を敷いて、
また仰向けにしてこっち側に向きを変えさせる。
壁側の方から半分たたんでおいた分を引っ張って、マジックテープで止めた。
ナプキンも厚めにしておいた。
最後に大き目のバスタオルを下半身にかけてから、お布団をかけた。
大学に休みの連絡しないといけないな。それと診断書をメールで送っておこう。
そうだ、詩音ちゃんにもメールをした方がいいな。
多分、莉子はご飯を食べるのが無理だろうから、点滴と痛み止めも一緒に入れよう。
俺は注射道具を持ってきた。点滴台に繋ぎ、点滴に痛み止めを入れた。
「莉子、痛み止めを入れた点滴をするから、ちょっとチクッとするよ、我慢な」と声をかけた。
腕の静脈も注射のあとだらけで血管が固くなっている。かわいそうだ。
俺は腕を固定台で動かないように留めた。あと冷えないように腕にタオルを掛けた。
あとは、腰が痛いと言っているから、腰を温めてやろう。
貼るタイプのカイロを二枚腹巻につけて、低温やけどをしないようにタオルも一緒に固定してあげた。
それから雑炊を作った。
いつも同じになるんだけど、莉子が好きだから食べられる時に食べて欲しい。
それにしても大学病院の再診の日が近い。生理が終ればなんとかなるけど、どうかな?タイミングが悪いな。
婦人科の診察は、基本生理中であってもできるんだけど、莉子のように痛みで動けない場合は無理だよな。
まあ、今日はネット診療の日だから助かった。合間に莉子の世話ができるから何とかなるさ。
莉子、どうした?? 「おなかが痛くて我慢できない。腰も痛い」
そろそろ生理か、朝の診察の時は兆候がなかったんだけど、そろそろあってもおかしくない。よしよし、すぐ楽にしてあげるからね。
俺は診療道具一式を持ってきた。
布団をめくると出血が滲み出ている。幸いなことにシーツの下は念のために防水シーツを敷いておいたから、シーツだけをあとで取り替えればいい。
スタンドライトをそばに寄せて、光の向きを調整する。
莉子、まぶしいだろうからちょっとタオルを顔にかけておくよ。
おしっこは出るか? 「おなかが痛くて出せない」
じゃあ、導尿をしよう。導尿のセットを出す。ついでに尿路感染のチェックもしておこう。
先に下にシートを敷いてパジャマを脱がせる。
初日なのに出血が多いな。とりあえずナプキンで押さえておこう。
おむつを広げて半分たたみ、莉子のおしりの下に押し込んでおく。
莉子、足を開いて。導尿をするからねと声を掛けて、陰部を消毒してからそっと管を入れていく。
管が入っていくと、「うわっ気持ち悪い......」と莉子が声をあげる。
おしっこは結構な量が出て来た。動けなくて我慢していたのか。かわいそうに。
あとで細菌や尿たんぱくの検査もしておこう。こういう時は尿路感染が起きやすい。
その間も莉子は涙を流しながら、手を握り締めて苦しそうに唸っている。
おむつをつけるよと声を掛けてから、壁側を向かせておむつの縦半分を敷いて、
また仰向けにしてこっち側に向きを変えさせる。
壁側の方から半分たたんでおいた分を引っ張って、マジックテープで止めた。
ナプキンも厚めにしておいた。
最後に大き目のバスタオルを下半身にかけてから、お布団をかけた。
大学に休みの連絡しないといけないな。それと診断書をメールで送っておこう。
そうだ、詩音ちゃんにもメールをした方がいいな。
多分、莉子はご飯を食べるのが無理だろうから、点滴と痛み止めも一緒に入れよう。
俺は注射道具を持ってきた。点滴台に繋ぎ、点滴に痛み止めを入れた。
「莉子、痛み止めを入れた点滴をするから、ちょっとチクッとするよ、我慢な」と声をかけた。
腕の静脈も注射のあとだらけで血管が固くなっている。かわいそうだ。
俺は腕を固定台で動かないように留めた。あと冷えないように腕にタオルを掛けた。
あとは、腰が痛いと言っているから、腰を温めてやろう。
貼るタイプのカイロを二枚腹巻につけて、低温やけどをしないようにタオルも一緒に固定してあげた。
それから雑炊を作った。
いつも同じになるんだけど、莉子が好きだから食べられる時に食べて欲しい。
それにしても大学病院の再診の日が近い。生理が終ればなんとかなるけど、どうかな?タイミングが悪いな。
婦人科の診察は、基本生理中であってもできるんだけど、莉子のように痛みで動けない場合は無理だよな。
まあ、今日はネット診療の日だから助かった。合間に莉子の世話ができるから何とかなるさ。
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