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30話 結婚・10 カフェにて
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莉子と結婚してから、毎晩のように莉子を抱いている。
もう俺の抑えが利かない。無理をさせては駄目だと分かってはいるのだが、
莉子がかわいすぎて、俺の方が無理なんだ。医者失格だ。(苦笑)
莉子は最近調子が良くて、大学にも順調に通えるようになっている。楽しく過ごしているようだ。
ただ結婚したことは誰にも言っていないそうだ。言うと面倒だよね?(笑)
俺はどちらでもいいんだけどね。成り行きに任せようと思う。
ところで、結婚を報告しないといけない人が4人いる。
まず、両親だ。これは簡単に済ませて悪いんだけど、この前に会った時に背中を押されたくらいだから、
メールで報告することにした。
次に産婦人科医の川瀬とカフェの中村だ。
中村にはこの前莉子のことを相談したところ、まるで救世主のように良い助言をくれて、本当に助かった。
中村には報告とお礼を言わないと駄目だな。
そういえば、あそこはサンルームが素敵だったから、莉子を連れて行ってやろうと思った。
早速、週末の午後にお茶しに行こうと莉子を誘ったら、大喜びでルンルンだった。
天気も良いし、風が爽やかな午後だった。
カフェに行くと中村がいた。
「いらっしゃい、よく来てくれたね」と言って莉子を見ながらウィンクしてきた。
「莉子ちゃん、久しぶりだねえ。元気で何よりだ」
「こんにちは。兄がいつもお世話になっています。今日はお茶しに来ました」
サンルームに案内されると、莉子が感嘆の声を上げた。
「すご~い、なんて素敵なところなの?!」と大喜びだった。
俺はコーヒー。莉子は紅茶とケーキを注文していた。
早速に中村がコーヒーを運んで来てくれた。
「実はねえ、俺たち結婚したんだよ。まだ籍は入れていないんだけどね」と言うと、
「えええーーー????」と目を丸くして驚いていた。
俺はちょっと照れくさくて、今度は俺がウインクした。(笑)
「そうなんだ。莉子ちゃん、結婚おめでとう! 北原もおめでとう!」と言ってくれた。
莉子は恥ずかしそうに「ありがとうございます」と言って、俺の顔を見ながら照れていた。
「おい、早業だなあ~」とこっそり俺の耳元で言った。
俺はニコッと笑って「お陰様で、本当にありがとう。一応報告に来たんだよ」とお礼を言った。
そこへ中村の妹の洋子さんが裏庭に入ってきた。花の手入れに来たようだ。
花の苗をいっぱい抱えている。
こんにちはと声を掛けると、笑顔でそばに来てくれた。
「こんにちは。あら~莉子ちゃんも来てくれたの?ありがとう。ケーキをいっぱい食べていってね」
「はい、ありがとうございます。今から花を植えるんですか?少し見学させていただいても良いですか?」と聞くと、「どうぞ」と言ってくれた。
お兄ちゃん少し時間はあるかなあ?と聞いてきたから、お邪魔しないように、少しだけならいいよと言うと、
早速に莉子はサンルームの外のベンチに移動した。
そこへ中村がすかさずやって来て、「おい、どうなっているんだよ?気長に待つって言っていなかったか?」
「そうなんだよねえ。莉子の気持ちがわからなくて、俺もずっと待つ気でいたんだよ。
ところがあのあと帰宅すると、莉子が泣きはらした目に、唇を噛んで傷だらけにして、赤く腫れあがっていたんだよね。それで、莉子の本当の気持ちが分かったから、その場で結婚するって一方的に宣言したんだ。
それに両親も前から背中を押してくれていたしね。
この前実家に帰ったら、とっくに嫁に出したつもりだったなんて言われちゃってさ」
「へえ~即日か?すごいなあ。まるでドラマみたいじゃないか? 本当にお前がうらやましいよ。
14歳違いだろう?? 全く......。もう悔しくて俺は今夜寝むれないよ」と言って笑った。
俺も庭で楽しそうに洋子さんと話している莉子を見て、この幸せがずっと続きますようにと祈った。
もう俺の抑えが利かない。無理をさせては駄目だと分かってはいるのだが、
莉子がかわいすぎて、俺の方が無理なんだ。医者失格だ。(苦笑)
莉子は最近調子が良くて、大学にも順調に通えるようになっている。楽しく過ごしているようだ。
ただ結婚したことは誰にも言っていないそうだ。言うと面倒だよね?(笑)
俺はどちらでもいいんだけどね。成り行きに任せようと思う。
ところで、結婚を報告しないといけない人が4人いる。
まず、両親だ。これは簡単に済ませて悪いんだけど、この前に会った時に背中を押されたくらいだから、
メールで報告することにした。
次に産婦人科医の川瀬とカフェの中村だ。
中村にはこの前莉子のことを相談したところ、まるで救世主のように良い助言をくれて、本当に助かった。
中村には報告とお礼を言わないと駄目だな。
そういえば、あそこはサンルームが素敵だったから、莉子を連れて行ってやろうと思った。
早速、週末の午後にお茶しに行こうと莉子を誘ったら、大喜びでルンルンだった。
天気も良いし、風が爽やかな午後だった。
カフェに行くと中村がいた。
「いらっしゃい、よく来てくれたね」と言って莉子を見ながらウィンクしてきた。
「莉子ちゃん、久しぶりだねえ。元気で何よりだ」
「こんにちは。兄がいつもお世話になっています。今日はお茶しに来ました」
サンルームに案内されると、莉子が感嘆の声を上げた。
「すご~い、なんて素敵なところなの?!」と大喜びだった。
俺はコーヒー。莉子は紅茶とケーキを注文していた。
早速に中村がコーヒーを運んで来てくれた。
「実はねえ、俺たち結婚したんだよ。まだ籍は入れていないんだけどね」と言うと、
「えええーーー????」と目を丸くして驚いていた。
俺はちょっと照れくさくて、今度は俺がウインクした。(笑)
「そうなんだ。莉子ちゃん、結婚おめでとう! 北原もおめでとう!」と言ってくれた。
莉子は恥ずかしそうに「ありがとうございます」と言って、俺の顔を見ながら照れていた。
「おい、早業だなあ~」とこっそり俺の耳元で言った。
俺はニコッと笑って「お陰様で、本当にありがとう。一応報告に来たんだよ」とお礼を言った。
そこへ中村の妹の洋子さんが裏庭に入ってきた。花の手入れに来たようだ。
花の苗をいっぱい抱えている。
こんにちはと声を掛けると、笑顔でそばに来てくれた。
「こんにちは。あら~莉子ちゃんも来てくれたの?ありがとう。ケーキをいっぱい食べていってね」
「はい、ありがとうございます。今から花を植えるんですか?少し見学させていただいても良いですか?」と聞くと、「どうぞ」と言ってくれた。
お兄ちゃん少し時間はあるかなあ?と聞いてきたから、お邪魔しないように、少しだけならいいよと言うと、
早速に莉子はサンルームの外のベンチに移動した。
そこへ中村がすかさずやって来て、「おい、どうなっているんだよ?気長に待つって言っていなかったか?」
「そうなんだよねえ。莉子の気持ちがわからなくて、俺もずっと待つ気でいたんだよ。
ところがあのあと帰宅すると、莉子が泣きはらした目に、唇を噛んで傷だらけにして、赤く腫れあがっていたんだよね。それで、莉子の本当の気持ちが分かったから、その場で結婚するって一方的に宣言したんだ。
それに両親も前から背中を押してくれていたしね。
この前実家に帰ったら、とっくに嫁に出したつもりだったなんて言われちゃってさ」
「へえ~即日か?すごいなあ。まるでドラマみたいじゃないか? 本当にお前がうらやましいよ。
14歳違いだろう?? 全く......。もう悔しくて俺は今夜寝むれないよ」と言って笑った。
俺も庭で楽しそうに洋子さんと話している莉子を見て、この幸せがずっと続きますようにと祈った。
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