医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語

スピカナ

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22話 結婚・2 莉子不調*

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......ったく何なんだよ~………、今頃そんなことを親に言われてもなあ。

俺は莉子にどんな顔をすればいいんだ?? ああ~分からない。無理だ~。
急にハードルが下がるどころか、歓迎されちゃ~調子が狂うよ。

てっきり反対されるかと思っていた。一般的には、世間の目とか、
一応血がつながってないとはいえ、兄妹なんだから世間体を気にして反対するんじゃないの? 

それがさあ、とっくに俺に嫁にやってる!とかさ。はあーーーっ?

まあ、あとは莉子が俺をどう思っているか?だよな。

俺は帰宅して手を消毒してから、莉子の様子を見に行った。莉子はベッドに横になっていた。

「どうした?具合が悪いのか? 大学に行ったんじゃなかったのか?」

「うん、行ったんだけど....途中で疲れちゃったから帰って来た」
「そうか、無理しなくていいよ」

「ご飯食べられるか?すぐに用意するけど」
「う~ん、要らない。少し寝る」

「じゃあ、寝てていいから、ちょっとだけ診察な。点滴もするから待ってて」

俺は莉子の熱を測った後に、血圧を測り、胸やお腹に聴診器を当ててからお腹を触診した。

下腹部の痛みがまだ残っているようだけど、栄養と水分の補給を先にしないと起きられないな。

「莉子、まだお腹が痛いなら座薬を入れようか?」

「ううん、大丈夫」

俺は点滴台をそばに寄せて、点滴に痛み止めも入れた。

「じゃあ、ちょっと注射するよ」ずっと目をつぶっている莉子。

莉子の腕は注射の痕だらけだ。それでもやらなきゃいけない。

ふと、抱きしめたい衝動に駆られて俯いた。(俺、ここでダメになるなよ)

力なく眠っている莉子の頬に手を当てる。さらさらした髪を何回も撫でてやる。

この様子だと、しばらく点滴は続けた方がよさそうだな。

確かにこれでは嫁には行けないな。父の言うことももっともだ。

俺は莉子の額にキスをした。

それから莉子の為に、梅がゆに蒸し鶏と卵焼きを作った。俺はカップラーメンだ。

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