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12話 サボテン
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午後になって、ようやく莉子も熱が下がって落ち着いてきた。
莉子は一晩中腹痛に苦しんでいたから、本当にかわいそうだった。
俺は今日の仕事が終わったから、ほっとしていて、
コーヒーを飲みながら外をぼーっと見ていた。
すると莉子も起きて来た。
「具合はどう? 治ったのか?」
「うん。もう大丈夫みたい。ありがとう」
すると、莉子が俺の後ろから首に手を回して背中に抱きついた。
「莉子は本当に甘えただなあ~。将来どうする? 彼氏に持て余されるぞ。」
ちょっと心がチクンとした。
「私一生、カレシなんか作らないもん!」
「夕飯は鍋物にしようか?ゴマ豆乳鍋はどうだ?莉子はこの前、気に入っていただろう?」
「うん、いいね。駅前のスーパーに行こうよ。私、ちょっと気晴らししたい」
夜は早めに莉子を寝かせることにして、二人でブラブラと散歩がてら行くことにした。
駅前に行くと、ちょっと気になる花屋さんがあると莉子が言う。
「お兄ちゃん、なんだかあのサボテン可愛くない??」
店先には色とりどりのかわいい鉢植えのサボテンが並んでいた。
小さな可愛い赤い花も咲いていた。
「手間もかからなそうだし、邪魔にもならなそうだな」と言っていると、
中のお店の人から声を掛けられた。
「あら? 北原先生じゃないですか?」ときれいな若い女性から声を掛けられた。
ん?と目鼻立ちのはっきりした美人の彼女を見つめていると、
「兄がいつもお世話になっています。中村紘一の妹の洋子です」と挨拶された。
「あっ、中村君の妹さんでしたか?初めまして。ここでお仕事されているんですか?」
「はい、ここは私が経営していて、時々兄のカフェにも花や鉢植えを納めているんですよ。
まあ、押しつけなんですが…笑」
で、妹の方を見るから、「あっこっちは妹の莉子です」
「そうでしたか?可愛い妹さんですね」
「始めまして、妹の莉子です。兄がいつもお世話になっています」
「いえいえ、ところでサボテンがお気に召しましたか?」
「これねえ、手間が全くかからないんですよ。水をやらないようにするだけなんです」
「へっ?? 楽ちんだ~」と莉子が俺を振り返って笑っている。
「欲しいか?」と莉子に聞くと、うんと頷く。
「じゃあ、これを1つ下さい。育ててみます」
「はい、ただいま袋に入れてきますね。ありがとうございます。」
手のひらに乗るような小さなサボテンの鉢。
サボテンも丸くて小さい。赤い小さな花もちょこんと咲いている。
その後はスーパーに寄って、今夜の買い物を少しして帰宅した。
「さっきの人は俺の高校時代からの友人の妹だったんだね。中村と全然似てないなあ~(笑)
「中村は同級生で駅の近くでカフェをやってるんだよ」
「ふ~ん、なんか美味しいものでもあるのかなあ?」
「よし、今度一緒に行くか?」
「うん、行きたい!」 じゃあ、今度一緒に行こうな。
莉子は一晩中腹痛に苦しんでいたから、本当にかわいそうだった。
俺は今日の仕事が終わったから、ほっとしていて、
コーヒーを飲みながら外をぼーっと見ていた。
すると莉子も起きて来た。
「具合はどう? 治ったのか?」
「うん。もう大丈夫みたい。ありがとう」
すると、莉子が俺の後ろから首に手を回して背中に抱きついた。
「莉子は本当に甘えただなあ~。将来どうする? 彼氏に持て余されるぞ。」
ちょっと心がチクンとした。
「私一生、カレシなんか作らないもん!」
「夕飯は鍋物にしようか?ゴマ豆乳鍋はどうだ?莉子はこの前、気に入っていただろう?」
「うん、いいね。駅前のスーパーに行こうよ。私、ちょっと気晴らししたい」
夜は早めに莉子を寝かせることにして、二人でブラブラと散歩がてら行くことにした。
駅前に行くと、ちょっと気になる花屋さんがあると莉子が言う。
「お兄ちゃん、なんだかあのサボテン可愛くない??」
店先には色とりどりのかわいい鉢植えのサボテンが並んでいた。
小さな可愛い赤い花も咲いていた。
「手間もかからなそうだし、邪魔にもならなそうだな」と言っていると、
中のお店の人から声を掛けられた。
「あら? 北原先生じゃないですか?」ときれいな若い女性から声を掛けられた。
ん?と目鼻立ちのはっきりした美人の彼女を見つめていると、
「兄がいつもお世話になっています。中村紘一の妹の洋子です」と挨拶された。
「あっ、中村君の妹さんでしたか?初めまして。ここでお仕事されているんですか?」
「はい、ここは私が経営していて、時々兄のカフェにも花や鉢植えを納めているんですよ。
まあ、押しつけなんですが…笑」
で、妹の方を見るから、「あっこっちは妹の莉子です」
「そうでしたか?可愛い妹さんですね」
「始めまして、妹の莉子です。兄がいつもお世話になっています」
「いえいえ、ところでサボテンがお気に召しましたか?」
「これねえ、手間が全くかからないんですよ。水をやらないようにするだけなんです」
「へっ?? 楽ちんだ~」と莉子が俺を振り返って笑っている。
「欲しいか?」と莉子に聞くと、うんと頷く。
「じゃあ、これを1つ下さい。育ててみます」
「はい、ただいま袋に入れてきますね。ありがとうございます。」
手のひらに乗るような小さなサボテンの鉢。
サボテンも丸くて小さい。赤い小さな花もちょこんと咲いている。
その後はスーパーに寄って、今夜の買い物を少しして帰宅した。
「さっきの人は俺の高校時代からの友人の妹だったんだね。中村と全然似てないなあ~(笑)
「中村は同級生で駅の近くでカフェをやってるんだよ」
「ふ~ん、なんか美味しいものでもあるのかなあ?」
「よし、今度一緒に行くか?」
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