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V章 世界を変える気持ち「漠然」

29話 働くことってなんだ?

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部活を終えたバグジー親衛隊の3人はいつも通りバグリ島でたむろって話していましまた。

 「この前中卒で働いてるやつと話してよ。仕事って大変やと思ったわ」

 「俺ら働いたことないからよくわからんのやけどさ。仕事って、どういうもんなん?」

 「何かを行って、金もらえたら仕事やろ」

 「じゃあ、蛇使いは?」

 「仕事や」

 「占い師は?」

 「仕事やろ。」

 「コモドドラゴンに追われて走るイッテQの井本は?」

 「仕事やろ。」

こんなくだらない会話をしているものの、本人たちはいたって真面目。
ぼくらなりに仕事について考えているのです。


 「やってる内容なんてなんでもええやろ。何かをして、その対価として報酬をもらうってことが仕事なんと、ちゃうかな?」

 「なら、親の手伝いして、小遣いもらうのも仕事になる?」

 「いや、親の手伝いは、お駄賃って感じやろ」

 「仕事の定義って難しいなあ。」


 「でもよー、俺、転勤はなるべく嫌やな。」

 「んな贅沢言ってられっか!高齢化進んでジジババばかりになる日本の内需なんて知れてる。これからは海外で稼がないと。」

 「じゃあお前らさ?'明日から転勤や、カンボジア行ってこい'って言われてもええんか?」

 「それは嫌やなあ。」

 「なんでカンボジアなん?ヨーロッパとかアメリカがええわ」

 「アホか!欧州なんてもう市場は開拓され尽くしてる。今後、商機を掴むなら、発展途上国や。」

 「カンボジアや、ラオスの東南アジア、ケニアとかコンゴ、アフリカかあ。ちぃと嫌やな。」

 「俺は国内でも転勤いやや。浅倉さんと結婚するから定住したいな。」

「とっしー、正気か?もう2回も振られてるくせに何言うてるねん。」
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