こちら織田証券(株)清州営業所

喜多ばぐじ・逆境を笑いに変える道楽作家

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仮想通貨も株式も、みんな違って、みんないい

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「別に仮想通貨が存在したっていいじゃないか!
投機だとか、電子ゴミだとか、フルボッコにしなくていいじゃないか!」

「いや、消えてもらう。`通貨発行権`という国家の概念を覆すお前たちを野放しにはしておけない」

「だからって人を攻撃しなくていいじゃないか?そうやって罵詈雑言の果てに何があるっていうんだよ!?」

「私達はただ、`秩序`を維持したいだけだ」

「だからって、仲間割れを助長するのはやめてくれよ?もっと共感を…」



Gに始まって、Eに終わる。

`人類が、増え過ぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に、半世紀が過ぎていた。
宇宙世紀0079、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた...`

ガンダムで描かれる地球連邦なんて存在は、当面成立しそうもない。

足の早い一塁ランナーを釘付けにするように、今日も米、中、露、と大国たちは覇権の奪い合いのために牽制を繰り返す。

「境界」を作り、自身たちと異なる存在を排除、もしくは強引に併合しようとすることが好きなのだ、人類は。

秦の始皇帝は中華統一を果たしたが、たった15年で秦国は崩壊した。厳しい秦の法律を中華全土に適用したこと、中央集権制の弊害が主な原因だろう。

簡潔に言えば、寛容さがなかったのだ。
権力と力で持って、他者や異なる存在を強引にねじ伏せた結果、国家が崩壊した。

これは2200年ほど前の話だが、現代も同じようなことが起こっているのではないだろうか。

国際問題、環境問題。どの国も、どの人も、誰もが自分勝手な意見を発信し、他者を力でねじ伏せようとしている。

その場しのぎの恣意的な通貨乱発が世界で相次いでいる。通貨だけでなく世界経済を混迷に陥れる危機のあることだ。

ドイツのレンテンマルク、ベネズエラのボリバルのようなハイパーインフレーションを起こしてはいけない。

だからサトシ・ナカモト氏は、ビットコインのジェネシスブロックにこのように刻み、中央集権金融を痛烈に皮肉ったのだろう。

『英タイムズ紙:財務大臣 二度目の銀行救済措置の瀬戸際に』

しかし、人類はまた同じ過ちを繰り返す。異なる存在を排除しようとする精神は、残念ながら脈々と受け継がれている。



近頃、仮想通貨界隈が株式投資家から攻撃される機会が増えているように感じる。

先日も某エコノミストが仮想通貨を激しく批判し、株式会社 bitFlyerの創業者である加納裕三氏と言い争っていた。

ユルまないあの人を始め、株式投資家の方々は、仮想通貨が気に食わないのだろうか。多くの株式投資家が数年前から仮想通貨を大きく批判している。あのバフェットもそうだ。

私は思うのだ。
新しい資産アセットが出てきたら、嫉妬しているのではないか、と。



投資家は自由だ。
自分の資金を、値上がりすると思うもの、社会に貢献すると思う対象に自由に資金をつぎ込めばいい。

だからといって、自分が投資を行わない対象を「攻撃」したり、「嘲笑」する必要はないのではないか?

なぜ新たな存在を許容できないのだろうか?
共通敵、仮想敵が現れないと協力できない病にかかっているのだろうか?

ラディッツが現れたからピッコロは悟空に手を貸した。
フリーザが現れたからベジータは悟空に手を貸した。
だいたいそんな感じ、ジャンプ漫画日和なのか?



そもそも日本の雰囲気は、投資家さえも怪しい人という対象だ。米国などと違って、投資が一般人に普及していないため、銀行預金が正義で、投資は怪しいという考えが根付いている。

政府もろくすっぽ教育もせず、NISAだジュニアNISAだIDECOだと横文字を並べるものだから、よけい人々は混乱しているようにみえる。

日本では少数派の投資家の中でも、どの対象に投資をしているかで仲間割れをしているように思えてしまうのは私だけだろうか?

私はそれがとても悲C、もとい、哀しい。

`哀 ふるえる哀それは 別れ唄ひろう骨も 燃えつきてぬれる肌も 土にかえる`



一部の株式投資家は、投資アセットの人類補完計画を進めようとしているのかもしれない。
得体のしれないデジタルアセットを排除しようという人々は、存在するのだろうか。

だが、救世主はいる。
私が尊敬している存在は、YOUTUBEを中心に投資情報を発信している高橋ダンさんだ。

ウォール街での勤務歴もあるダンさんは、株式投資に関する深い知識ではなく、貴金属や仮想通貨についてもフラットな目線で的確な情報を提供してくれる。
正確なデータに基づき、公平な立場で発信を続けるダンさんのような方が増えてほしい、と心から願う。

ではなぜ、ダンさんは、そのように寛容で公平な目線を持っているのだろうか。
それはダンさん自身が、米国と日本という二国の血筋を有しているからかもしれない。



誰もがダンさんのように、寛容な目線を持つにはどうすればいいのだろうか。
ひとつの提案に、根拠とデータを正しく扱うということがある。

感染症対策なら、実施された検査数の推移や陽性率などについて確かな数字を示す。
投資ならは、過去の価格推移を客観的に羅列する、ということだ。

株式投資家が、電子ゴミと批判するビットコインの歴史をみてみよう。

2013年1月に仮想通貨取引所GMOコインで取引されていたBTCの価格は約1200円だ。
そして、2021年4月24日現在、バブル崩壊だ、大暴落だと騒がれているビットコインは約500万円の価格だ。

2013年から実に約4000倍の水準なのだ。
よく投機とフルボッコにされ、SECからも裁判を起こされているリップル社発行のXRPでさえ、現在110円。0.5円底値からは約220倍だ。

仮想通貨は、その値動きの激しさゆえに、投機と揶揄されやすいが、実際、5年10年スパンでみれば、これほど資産を増やしてくれる有望な「投資先」はないのだ。

仮想通貨が投機になりやすいことは認める。
だが、株式銘柄にだって、ゲームストップ株のような激しい値動きのものはあるだろう。投機の対象として扱われている対象も、ゼロではないだろう。


株式でこれほどまでの価格上昇を見せる銘柄はあるだろうか?
アップルやアマゾンでさえ、100倍、1000倍になるまでに10年以上かかっている。

日本株に5年で200倍、10年で4000倍を目指す銘柄があるだろうか?

仮想通貨を「投機」と敬遠する前に、過去のデータをみてほしいのだ。

それでもまだ、「ボランタリーが高いから私は仮想通貨を買わない」というならそれでよいのだ。ただ、知らないままに攻撃する姿勢はよそうじゃないか、と訴えたい。



ここまで読んでくださった心優しい方々は、この文章を書いている私が仮想通貨擁護派ということはわかっていただけただろう。

だが、もちろん仮想通貨を贔屓にしてはいるが、私はどのアセットも好きだ。

この記事を読んでくださっているあなたは、何かしらの投資をしているのではないだろうか。
株式、債券、不動産、貴金属、暗号資産など、アセットも様々だ。

そんなアセットから私が仮想通貨を推すに至った理由を少し語っておこう。



紆余曲折あったが、今は様々なアセット全てを愛していこうと思っている。

2016年、新卒1年目で国家公務員となった私は、株式投資にのめり込んだ。その中でも、カジノ銘柄やライザップ銘柄といった値動きの激しいものが好きだった。もちろんボロ負けし、約60万円ほどの損失を出し、株式投資の世界からの退場を考え始めた。

2018年6月、友人から「ビットコインを買ってみてくれ?俺はビッてるから買われへんけど、お前なら買えるはずや」と言われた。

「なんで俺が買わなあかんねん!」と言いつつ、私はビットコインを買った。その時の相場は地獄だった。買った翌日に下落、買い増しした翌日に暴落。
おもしろいほどに、買えば下がった。そして私は、ぶっ壊れた。

ドM心に火がついたのか、なんだこれは?と夢中になってしまったのだ。

その後、株式を全て売却し、国家公務員も退職した。
世間は私を罵倒した。「あいつは国家公務員をやめて、仮想通貨という得体もしれないものに傾倒しているらしい」と。

私はそのときこう思っていた。
「国家公務員になるためにたしかに多くの時間を費やした。しかし俺にとっては合わない職業だ。損失確定は早いほうがいい。
今から傾倒する仮想通貨は5年後、10年後、おもしろいことになる。
ビットコインはデジタルゴールドに。リップルの国際送金は世界を救うんや」

一時期は含み損が100万円を越えたが、2021年のバブル相場にのり、原資は3倍になった。
しかし私は大きくは売却しない。

日本円や米ドルといった政府が発行するフィアット通貨をあまり信用していないからだ。
この辺はまた別の形で話そう。



仮想通貨の本質は、発行上限があること、発行主体にあるとも言われている。
もちろん1万以上ある仮想通貨の中には、これらの要素がない場合もあるが、仮想通貨の代表であるビットコインには、2100万枚という発行上限があり、発行主体や勝ちの裏付けになるものは存在しない。

その分散性こそ、魅力なのだ。

それはまさに、貴金属と類似している。
採掘上限があり、発行主体が存在しない、という部分が。
私は現在、貴金属を取り扱う会社で働いている。といってもあと数日で退職するわけだが。

その会社を辞める一番の理由は、
ビットコインを、未来の通貨をあざ笑い、攻撃する人が殆どだからだ。

ビットコインや仮想通貨と類似している貴金属を取り扱う会社の社員でさえも、ビットコインを目の敵にしていた。
「そんなものは怪しい」「変なものは買わないほうがいい」と、否定一辺倒だ。

1年前、私に対してビットコインを鼻で笑った上司たちは、
自分たちが持ち上げている金のパフォーマンスをビットコインが圧倒的に抜き去ったことを認めようとはしない。

「君、ビットコインで儲けたようだね。でもあんなものはすぐまた価値を失うよ」と嘲笑してくるわけだ。

別に買わなくていい、だが、なぜそうやって否定するのだろうか。

貴金属もよい、株式もいい、仮想通貨もよい。
様々な投資対象とその違いを認めることができないのだろうか。



「キング」   メルエム  BTC 
「クイーン」  A級アルト  ETH 
「ジャック」  B級アルト  LTC,BCH
「ジョーカー」 C級アルト  XRP
「ツーペア」  D級草    QTUM、BAT
「ワンペア」  E級草々     販売所、もしくは、海外でしか取り扱えない

はっきり言って、BTCやETH以外は、草コインと言われても仕方がない。
なんの裏付けもなう、ビットコインが下落すれば、ビットコイン以上に価値を落とす儚く脆い存在だ。

仮想通貨は、投機と言われても仕方がないかもしれない

だが、徐々に。
ほんの少しではあるが、単なる投機でなくなっている。テスラモーターズ、スクエア社、米国の上場企業たちがビットコインを買い始めて、仮想通貨のETFもカナダで取り扱いが始まっている。
もちろんそれはビットコインやイーサリアムといった時価総額の高い銘柄だ。

 1週間で倍にもなるし(2021年4月) 2日で40%安になる(2020年12月)そんな投機の代表格と言われるXRPでさえ、可能性は無限大だ。国際送金の実需は、この格差社会で火が付いているはずだ。
さらに、フレアネットワークが稼働すれば、XEPでDiFiが利用できるともっぱらの噂だ。

もちろん、蓋をあけてみなければ、わからない。
ただ、私達、仮想通貨に関わる人々は、価格上昇の利益だけではなく、仮想通貨が切り開く技術革新に希望を持っているのだ。

ワクワクしているのだ。
古い価値観と既得権益の目線からだけでは見れない景色を見たいのだ。

電子ゴミだの投機だの、クリプトを咎めるような発言は勝手だ。
もちろん投機でもあるわけだが、リスクを恐れず飛び乗ってみるということと、調子に乗りすぎたら大やけどする。

そういう人生の真理を教えてくれるのが仮想通貨なのだ。



得体のしれないものが、世界を変える。
金と裏付けのない通貨が生まれたのはわずか50年前だ。

電話も、インターネットも、なんの価値もなかった時代からここまできた。

どうか、異質なものや新しい技術をただ批判しないでほしい。

自分と異なる存在や他者を受け入れる寛容差を持っていこう。
すると、世界はぱっと明るくなるはずだ。抑圧から自由になろう。

人類補完計画などといって、全てを同質な存在にしようとする眼鏡のお父さんにはならないでほしい。

Gに始まって、Eに終わる。

残酷な天使のテーゼは、ここまでにしよう。



株式も、仮想通貨も、貴金属も
それぞれ異なる特性を持ち
魅力も弱点も様々。

批判ではなく
お互いの良さを認めあって
投資対象として
どう世界をよりよくできるものなのか
フラットな目線で。

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