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経済動向会議
【まつ利】ノアの箱舟に乗るためのリテラシー
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「ねえ、ブルーウェーブってなに?」
夕飯を食べながら、まつは利家に尋ねた。
「ブルーウェーブはオリックス…じゃなくて、米国において、民主党がホワイトハウスと上下両院を全て押さえることさ」
「もっとくわしく…」
「今回の大統領選挙で、上院下院とも民主党が過半数を抑えた、それによって、大統領も民主党、上院、下院という二つの議会もともに民主党が勢力を持つ、ということなんだ」
「それの何がすごいの?」
「日本で例えるならば、衆議院も参議院も、与党が過半数をとったってことだね。議会にねじれが生じずに、政策が通りやすくなった!」
「それで、これから何が起こるのよ?」
「バイデン次期大統領が語っていたことが現実になるかもしれないってことだね。
`民主党が2議席取って上院を支配すれば、家計への現金給付を2000ドルに増額する(現在600ドルの予定)`と発言済みなんだよ!」
「わかった!日本みたいに全国民に金をばら撒くってこと?」
「そう!2000ドルってことは、20万円も配るんだ!しかも米国では、もう3回目くらいの現金支給」
「配りまくってるね、米国」
「これからも米国はお金をバラまいていく予定なんだ。バイデン次期民主党政権は、大きな政府を標榜し、財政支出の拡大が予想されるからね。民主党は大きな政府思考。紙幣をたくさん刷って、経済を回そうとする。それは米国債の増発により賄われる」
「国債の発行量が急増するとどうなるの?」
「紙幣がインフレして、現金が価値を失っていくのさ。
けどその分、金や仮想通貨、BTCには上げ要因になるんよ!
しかし、うれしいな。まつが政治に興味を持ってくれて!」
「そっか。国民にお金ばら撒いたら現金の価値が失って金や仮想通貨が上がるってことか。
私もちょっとは賢くなりたいからね」
「じゃあ少し、日本の話もしようか。先週、東京が緊急事態宣言を出しただろ?俺はその時に、愛知県も遅れて出す、と予想した」
「あ、利家君が言ってたこと、当たってる!だって、愛知県知事も要請するって…!」
「そう。同じニュースを見るにしてもさ?
東京圏緊急事態宣言やー。けど、私には関係ないわ~、と思っていたら、いざ、自分の住んいでる地域に緊急事態宣言が出た時に、慌てふためくと思うんだ」
「たしかにそうだね」
「今のような不安定な世の中では、なるべく多くの悪い事態やいい事態を想定した方がいいのさ。そうすれば、何が起きてもすんなり対応できる」
「利家くんはいつも言ってるよね。政治やニュースをただみるだけじゃなくて、その裏の意味を知れ。本質を捉えろ、って」
「そう!これができたら世の中が沈みつつあっても、’ノアの方舟に乗れる’ことができる!」
「ノアの箱舟?」
「ノアの箱舟は、旧約聖書の’創世記’に出てくるんだ。
`主`は地上に増えた人々の堕落を見て、これを洪水で滅ぼすことにした。それを、`主と共に歩んだ正しい人`であったノアに告げ、ノアに方舟の建設を命じた。箱舟を建設したノアは、自分の親族と動物たちをその箱舟に乗せた。それ以外の生物は、大洪水に飲み込まれてしまった…」
「え…」
「俺はこれから似たようなことが世界で起こるかもしれないと思っている。
だからこそ、君と自分と自分の家族を守りたいんだ。BTCや金地金を買った方がいい、と言ってるのはまさにノアの箱舟。インフレが起こって、日本円の価値が薄れた時に、生活するために」
「どれだけ日本円持ってても、日本円の価値が紙切れになれば意味がないってことよね?」
「紙切れにまではならないとまでも、日本円の価値は下がり続けると思う。銀行預金に預けてたら資産が減るのと同じ、というのはそういうこと。現金=安全というこの神話から抜け出して、金、ビットコイン、株、不動産、原油、とうもろこしなどのコモディティETFといった様々な資産を満遍なくもっとかないと、いざ何かあった時に路頭に迷う可能性が高くなると思う!」
「うん、私も勉強したい!」
5年後、10年後を見据えて、ゆっくりでいいから、いっしょに勉強していこう!
物事を、点じゃなくて、線でみる。そしたらいろんなことがつながってきて、面白くなってくる!この思考が癖になってきたら、仕事も家庭でも、一つ上の視点で物事に対応できるから!」
「利家君は常に一歩先を考えてるよね。私はあなたを信じてるよ。あなたとの未来を見てみたいんよ」
「俺も君を信じる。だからお互い信じあおう!」
夕飯を食べながら、まつは利家に尋ねた。
「ブルーウェーブはオリックス…じゃなくて、米国において、民主党がホワイトハウスと上下両院を全て押さえることさ」
「もっとくわしく…」
「今回の大統領選挙で、上院下院とも民主党が過半数を抑えた、それによって、大統領も民主党、上院、下院という二つの議会もともに民主党が勢力を持つ、ということなんだ」
「それの何がすごいの?」
「日本で例えるならば、衆議院も参議院も、与党が過半数をとったってことだね。議会にねじれが生じずに、政策が通りやすくなった!」
「それで、これから何が起こるのよ?」
「バイデン次期大統領が語っていたことが現実になるかもしれないってことだね。
`民主党が2議席取って上院を支配すれば、家計への現金給付を2000ドルに増額する(現在600ドルの予定)`と発言済みなんだよ!」
「わかった!日本みたいに全国民に金をばら撒くってこと?」
「そう!2000ドルってことは、20万円も配るんだ!しかも米国では、もう3回目くらいの現金支給」
「配りまくってるね、米国」
「これからも米国はお金をバラまいていく予定なんだ。バイデン次期民主党政権は、大きな政府を標榜し、財政支出の拡大が予想されるからね。民主党は大きな政府思考。紙幣をたくさん刷って、経済を回そうとする。それは米国債の増発により賄われる」
「国債の発行量が急増するとどうなるの?」
「紙幣がインフレして、現金が価値を失っていくのさ。
けどその分、金や仮想通貨、BTCには上げ要因になるんよ!
しかし、うれしいな。まつが政治に興味を持ってくれて!」
「そっか。国民にお金ばら撒いたら現金の価値が失って金や仮想通貨が上がるってことか。
私もちょっとは賢くなりたいからね」
「じゃあ少し、日本の話もしようか。先週、東京が緊急事態宣言を出しただろ?俺はその時に、愛知県も遅れて出す、と予想した」
「あ、利家君が言ってたこと、当たってる!だって、愛知県知事も要請するって…!」
「そう。同じニュースを見るにしてもさ?
東京圏緊急事態宣言やー。けど、私には関係ないわ~、と思っていたら、いざ、自分の住んいでる地域に緊急事態宣言が出た時に、慌てふためくと思うんだ」
「たしかにそうだね」
「今のような不安定な世の中では、なるべく多くの悪い事態やいい事態を想定した方がいいのさ。そうすれば、何が起きてもすんなり対応できる」
「利家くんはいつも言ってるよね。政治やニュースをただみるだけじゃなくて、その裏の意味を知れ。本質を捉えろ、って」
「そう!これができたら世の中が沈みつつあっても、’ノアの方舟に乗れる’ことができる!」
「ノアの箱舟?」
「ノアの箱舟は、旧約聖書の’創世記’に出てくるんだ。
`主`は地上に増えた人々の堕落を見て、これを洪水で滅ぼすことにした。それを、`主と共に歩んだ正しい人`であったノアに告げ、ノアに方舟の建設を命じた。箱舟を建設したノアは、自分の親族と動物たちをその箱舟に乗せた。それ以外の生物は、大洪水に飲み込まれてしまった…」
「え…」
「俺はこれから似たようなことが世界で起こるかもしれないと思っている。
だからこそ、君と自分と自分の家族を守りたいんだ。BTCや金地金を買った方がいい、と言ってるのはまさにノアの箱舟。インフレが起こって、日本円の価値が薄れた時に、生活するために」
「どれだけ日本円持ってても、日本円の価値が紙切れになれば意味がないってことよね?」
「紙切れにまではならないとまでも、日本円の価値は下がり続けると思う。銀行預金に預けてたら資産が減るのと同じ、というのはそういうこと。現金=安全というこの神話から抜け出して、金、ビットコイン、株、不動産、原油、とうもろこしなどのコモディティETFといった様々な資産を満遍なくもっとかないと、いざ何かあった時に路頭に迷う可能性が高くなると思う!」
「うん、私も勉強したい!」
5年後、10年後を見据えて、ゆっくりでいいから、いっしょに勉強していこう!
物事を、点じゃなくて、線でみる。そしたらいろんなことがつながってきて、面白くなってくる!この思考が癖になってきたら、仕事も家庭でも、一つ上の視点で物事に対応できるから!」
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