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【Ⅳ章】利家、まつと二人で創る夫婦像
【まつ利】3話 男は仕事、女は育児?
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利家は再び真剣な顔をした。
「やっぱり、夫婦共働きは幻想だったのかもなあ。年収300万円ずつでも、二人合わせれば600万円って喜んでたけど…」
「最近の夫婦生活は悪循環だよね。家事が苦手な私の様子をみて、利家くんが手伝ってくれるけど、負担が増えて不満を抱き始める…」
「そして、俺がイラついていることを察したまつは、`私がもっとテキパキしないと`となるけど、キャパシティーオーバーになって…」
「アワアワする!」
「そう!そして先週、体調を崩してしまったんだよね…」
「ごめんね…迷惑かけて」まつは申し訳なさそうにした。
「謝らなくていいよ。仕方がないじゃないか。もうよくなったからよかったよ!」
「でもどうしよう、このままじゃまた同じことを繰り返しちゃう…」まつは頭を抱えた。
そのとき、利家はニヤりと笑った。
「大丈夫、この夫婦生活ゲームには、必勝法がある!」
「必勝法!?でも私たちは収入も低いし、共働きじゃないと将来が不安よ!?」
「共働きを続けつつ、家事の問題も解決する秘策さ!」
「そんな魔法みたいなことがあるの!?」
「ある。それは…俺が、在宅ワーカーになることだ!」
「ざ、在宅ワーカー!?」まつは目をくりくりとさせている。
「仕事はやめないが、`通勤`をやめるのさ!それで時間を確保できる!在宅ワークの合間に、家事もこなすことで、まつの負担も軽減できる!」
「それ、めっちゃいいね!ナイスすぎる!!」まつは笑みをこぼした。
「まつは今まで通り、仕事をメインに頑張ってほしい!そして、俺が在宅ワークをしながら、料理や家事をするよ!けど、料理のグレードも落ちるし、家事も多少は手伝ってはもらうよ!」
「それ、いいね!私は家事に自信がないし、外に出て社会と接して生活したいの。その思いとも合致する」
利家は、感慨深い様子で語った。
「俺もはじめは、オトコは仕事、オンナは炊事家事、だと思ってたんだ。だから、まつにもっとテキパキ家事をこなしてくれないと、生活が成り立たないと思ってた。その固定観念が一番の問題だったんだ。助け合わないと」
「お互いが補い合う、そういう観点が必要ってことね?」
「そう!よし、じゃあもう一度、俺たちの夫婦生活の理想像を考えていこう!」
利家は再度、ペンを手に取って大学ノートに書き始めた。
*
〇自由と自立=会社や両親に頼らずに生きる。家事と育児の両立
「これは利家くんがいつも言っていることよね?
そう、会社はあくまで生きるための手段だ。信長様は確かに怖いけど、魂は売らない。
お互いの両親にも頼らない。両親の世代の常識と、今の時代は乖離が大きくなっている。意見が食い違うことが当たり前だし、板挟みにならないためには、夫婦の事は夫婦で決めるんだ」
「うんうん」とまつはうなづいた。
「次はこれだ」
〇経済的安定=仕事は夫婦で続ける必要がある
「ウイルスの影響が続く2021年。景気は低迷を続けている。大企業のトヨマル自動車だって終身雇用制度は維持できないと言っているんだ」
「だからこそ、私たちも細く長く働き続ける、ってことよね?」
「そう。従来の夫婦はこのようなパターンが多かった」
利家はそう言って、大学ノートに図を書き始めた。
「やっぱり、夫婦共働きは幻想だったのかもなあ。年収300万円ずつでも、二人合わせれば600万円って喜んでたけど…」
「最近の夫婦生活は悪循環だよね。家事が苦手な私の様子をみて、利家くんが手伝ってくれるけど、負担が増えて不満を抱き始める…」
「そして、俺がイラついていることを察したまつは、`私がもっとテキパキしないと`となるけど、キャパシティーオーバーになって…」
「アワアワする!」
「そう!そして先週、体調を崩してしまったんだよね…」
「ごめんね…迷惑かけて」まつは申し訳なさそうにした。
「謝らなくていいよ。仕方がないじゃないか。もうよくなったからよかったよ!」
「でもどうしよう、このままじゃまた同じことを繰り返しちゃう…」まつは頭を抱えた。
そのとき、利家はニヤりと笑った。
「大丈夫、この夫婦生活ゲームには、必勝法がある!」
「必勝法!?でも私たちは収入も低いし、共働きじゃないと将来が不安よ!?」
「共働きを続けつつ、家事の問題も解決する秘策さ!」
「そんな魔法みたいなことがあるの!?」
「ある。それは…俺が、在宅ワーカーになることだ!」
「ざ、在宅ワーカー!?」まつは目をくりくりとさせている。
「仕事はやめないが、`通勤`をやめるのさ!それで時間を確保できる!在宅ワークの合間に、家事もこなすことで、まつの負担も軽減できる!」
「それ、めっちゃいいね!ナイスすぎる!!」まつは笑みをこぼした。
「まつは今まで通り、仕事をメインに頑張ってほしい!そして、俺が在宅ワークをしながら、料理や家事をするよ!けど、料理のグレードも落ちるし、家事も多少は手伝ってはもらうよ!」
「それ、いいね!私は家事に自信がないし、外に出て社会と接して生活したいの。その思いとも合致する」
利家は、感慨深い様子で語った。
「俺もはじめは、オトコは仕事、オンナは炊事家事、だと思ってたんだ。だから、まつにもっとテキパキ家事をこなしてくれないと、生活が成り立たないと思ってた。その固定観念が一番の問題だったんだ。助け合わないと」
「お互いが補い合う、そういう観点が必要ってことね?」
「そう!よし、じゃあもう一度、俺たちの夫婦生活の理想像を考えていこう!」
利家は再度、ペンを手に取って大学ノートに書き始めた。
*
〇自由と自立=会社や両親に頼らずに生きる。家事と育児の両立
「これは利家くんがいつも言っていることよね?
そう、会社はあくまで生きるための手段だ。信長様は確かに怖いけど、魂は売らない。
お互いの両親にも頼らない。両親の世代の常識と、今の時代は乖離が大きくなっている。意見が食い違うことが当たり前だし、板挟みにならないためには、夫婦の事は夫婦で決めるんだ」
「うんうん」とまつはうなづいた。
「次はこれだ」
〇経済的安定=仕事は夫婦で続ける必要がある
「ウイルスの影響が続く2021年。景気は低迷を続けている。大企業のトヨマル自動車だって終身雇用制度は維持できないと言っているんだ」
「だからこそ、私たちも細く長く働き続ける、ってことよね?」
「そう。従来の夫婦はこのようなパターンが多かった」
利家はそう言って、大学ノートに図を書き始めた。
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