こちら織田証券(株)清州営業所

喜多ばぐじ・逆境を笑いに変える道楽作家

文字の大きさ
上 下
18 / 48
【外伝】ねねと秀吉~暗号資産講座

【ねね秀】始祖のコイン・ビット

しおりを挟む
ねねと秀吉。おしどり夫婦の二人は、仮想通貨について話を続けていた。

「で、何種類あるのよ。仮想通貨って?」
ねねの質問に対して、「今は8000ほどかな」と秀吉が答える。
「8000って何よ!?」とねね、「こうやって話している最中にも増えていると思うぞ。ほら、このコインマーケットキャンプというサイトに載ってるだろ?」と秀吉。

https://coinmarketcap.com/ja/all/views/all/

「やだ!仮想通貨の種類、多すぎない?」

「私の年収、低すぎない?みたいな感じで言うなよ」

「だって、驚くじゃない?」

「まあ、プログラミングができれば仮想通貨は開発できるんだよ。通貨の性能や特徴を問わなければ」

「でも、ビットコインとか、有名な通貨はある程度、性能もいいんだよね?」

「もちろん。じゃあ今から、有名な仮想通貨を紹介していくよ」

「よろしくね」ねねは秀吉に頼んだ。

「まずは、BTC ビットコインからだな。
仮想通貨といえばビットコインと思われているほど、知名度が高い。電子マネーやクレジットカードなどと同じようにビットコインを使って買い物ができる店舗も増えている」

「けどさ。ビットコインだけ、やたらと価格が高いイメージがあるのよ。だから決済には使いにくいような気がする」

「たしかに一理あるね。

主な仮想通貨の価格帯は、
ビットコインは200~300万円
イーサリアムは、5~8万円
リップルは、20~50円

ビットコインだけ、たしかに桁が違う」

「なんでそんなにビットコインは価格が高いの?」

「それは、ビットコインの供給枚数が2100万枚と少ないことや、ビットコインを欲しいと思う人が多いからだろう」

「本当にそれだけ?性能的な部分もあるんじゃないの?」

「性能、か。ビットコインよりも優れた性能を持つ通貨は他にもあるんだ。けど、ビットコインは仮想通貨の始まりの存在。決裁の際に仲介者が存在せず、参加者全員で管理する世界初の分散型のシステムが構築されたことは、人々を惹きつける魅力にはなっていると思う」

「そのシステムはどのように公開されたの?」

「2008年のとある日、インターネット上で公開されたんだ。デジタルな通貨の構築に関するアイデアが書かれた論文が…」

「UFOが出た!みたいなテンションで言うじゃん…?」

「`なんだこれは!?`と驚くほどの衝撃だったそうだ。その論文は、世界の研究者や開発者に衝撃と閃きを与えた。そこからは競争さ。その論文についてだれも研究し、開発をした。
論文公開から3ヶ月後の2009年1月にはビットコインシステムを稼働させるソフトウェアプログラムのプロトタイプが作成された。そして、ビットコインが誕生した」

秀吉の話を聞いて、ねねは眉をひそめる。
「なんか曖昧な説明なんだけど?いまだに誰も正体を知らない誰かがインターネットにホワイトペーパーを投じ、ビットコインのソフトウェアを構築したってこと?」

「その通り!そしてさらにまた他の誰かが、このシステムを維持し、ビットコインは今も機能している」

「ちょっと待ってよ。なんかすごい不気味なんだけど。ビットコインは、いったい誰が、何のために作ったの?そして、どうして今もそのシステムは維持され続けているの?」

「だれもその真実を知る者はいない…
だが、ひとつのメッセージが残されているんだ。ビットコインは、情報がブロック状に連鎖しているんだが、その最初のブロックにとある文章が埋め込まれていた」

「メッセージ…?」

「`財政担当大臣 二度目の銀行救済策目前`というものだ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

蘭癖高家

八島唯
歴史・時代
 一八世紀末、日本では浅間山が大噴火をおこし天明の大飢饉が発生する。当時の権力者田沼意次は一〇代将軍家治の急死とともに失脚し、その後松平定信が老中首座に就任する。  遠く離れたフランスでは革命の意気が揚がる。ロシアは積極的に蝦夷地への進出を進めており、遠くない未来ヨーロッパの船が日本にやってくることが予想された。  時ここに至り、老中松平定信は消極的であるとはいえ、外国への備えを画策する。  大権現家康公の秘中の秘、後に『蘭癖高家』と呼ばれる旗本を登用することを―― ※挿絵はAI作成です。

鳴瀬ゆず子の社外秘備忘録 〜掃除のおばさんは見た~

羽瀬川璃紗
経済・企業
清掃員:鳴瀬ゆず子(68)が目の当たりにした、色んな職場の裏事情や騒動の記録。 ※この物語はフィクションです。登場する団体・人物は架空のものであり、実在のものとは何の関係もありません。 ※ストーリー展開上、個人情報や機密の漏洩など就業規則違反の描写がありますが、正当化や教唆の意図はありません。 注意事項はタイトル欄併記。続き物もありますが、基本的に1話完結、どの話からお読み頂いても大丈夫です。 25年3月限定で毎週金曜22時更新予定。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

処理中です...