自分でさえ敵に見える

月影柊

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同情も温情もいらない、ただ私を必要としてくれる人が欲しかった。

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 私はダメな人間である。
 世界全てが敵に見えるのだ、どこへいつても自分の居場所はなく、家では会話の成り立たない人間と家族ごっこをしていた、こんなものは家族じゃないと、私は家族だったものとの言葉のドッジボールから逃げ出した。
 友人とはたまに会う、会えば会うほど俺は友人を傷付ける、そのうち私は友人と友人ではなくなってしまう、それが怖くて取り繕って、自分の仮面を作った、不格好で、空虚だけど、友人は誰一人気づかない。
 ネットでも知り合いはいる、顔も、性別も、年齢も、国籍だって知らない、それでも知り合い、だからこそ私は躊躇いを失ってしまう、会話を交わすたび、彼らの神経をすり減らしてるのではないかと、怖くて苦しい、でも、そんなことを言ったらかまって欲しいのか?慰めて欲しいのか?そんなことないよって言って欲しいだけなんだろう?そんな言葉だけが頭をよぎる、結局私は誰かを傷つけ、自分が傷ついてしまうのが怖いんだと、そう感じているのだろう。
 だめだ、支離滅裂だ、話がまとまらない、こんな話がしたいわけじゃない、そもそもだ、私は結局何がやりたいのだ?夢は?やりたいことはどこに置いてきた?何故諦めた?そうだ、子供がないて謝っている姿を見て笑う保育士の、あの憎たらしい表情だ、あれが自分の夢を諦めた理由だ。
 ならどうする?殺すか?そんな下卑た笑みを浮かべる人間を全部殺すのか、そうしないとこの心の痛みは止まらないのか?分からないんだ、自問自答なんて、数え切れないほど繰り返した、でも結局何をすればよかったのかなんて分からなかったんだよ。
 だめだ要領を得ていない、話を戻そう、私は世界が敵に見えていると言ったな、そうだ、道を歩けばすれ違う人が自分を嗤って馬鹿にしているように見える、なんでお前のようなモノが私たち人間と同じ道を歩こうとしてるのだ?と今すぐにでも語りかけてくるんじゃないかと怯えるのだ、そんな馬鹿な話があるかと、そう思うのは勝手だが実際そうにしか見えないのだ。
 1度でもそうなんじゃないかと思うと怖くて逃げ出したくなって、それじゃあ心が壊れるから何も考えないようにする、そうやってなんとか心を落ち着かせるのだ。
 カウンセリングは何度か受けた、どれも共感しようとするばかりで気持ち悪かった、この人達は仕事で始めて合う人の一言二言聞いて分かったふりをして共感してくる、それも怖くてたまらなかった。
 私は悪いことをしたのか、いや、したのだろう、そうじゃなければこうやって誰からも責められたりはしないだろう、でも、分からない、私はどんな悪事を働いたのだ?私がやったことは悪い事だと言うものは居ても、どうして悪いのかを感情論や常識という概念を抜きにして悪いと言った人間はいなかった?あぁ、やっぱり悪いことなのか、常識と感情論から外れた考え方はやはり悪い事だったのかそうか。
 なんで?

 話を戻す、脱線がすぎた。
 だめだ、思考がまとまらない、私は結局何が書きたくて書き始めたのだ?助けて欲しいんだろう?いや違う、慰めて欲しい?それも違う、自分の思い通りにならない世界が気に入らないだけだ!そうだろう!黙っていないで答えろ!人間のクズが!何もせず都合が悪くなったら直ぐに逃げて!面と向かって向き合うことも出来ない愚か者が!なにが必要として欲しいだ、甘ったれるなクソ野郎が!
 感情的になりすぎだ抑えろ、だめだ、許さない、なんで、お前は誰だ?何がやりたい?いい加減にしてくれ、もう1人は嫌だ、どうして私はここにいる?
 悪夢を見た。
 言葉の暴力を浴びる夢、寝汗も酷かった。
 ああ、だめだ、こんなものがエッセイだと?ただの怪文書じゃないか。
 ノンフィクションなのは間違いじゃないがこんなものは人に見せる文章じゃない、ただのストレスを殴り書きしただけの痛々しい黒歴史だ。
 やめてくれ、もうこれ以上は耐えられない、もう必要とされなくてもいい、ただ許されるならもう一度だけ心の底から笑いたい、子供のようになきじゃくりたい、私は私以外の誰かになりたい。
 自分で自分を否定している時点で多分もう私はダメなんだと思う。
 いつ壊れたんだろう、初めから?最近?それとも今日この時?いずれにせよ、私はこれを書き終わる頃には私じゃない別な何かになっているんじゃないかと思う。
 もう取り繕うのは疲れた、生きているのも辛いんだ、でも死ぬのが怖いんだ。
 あぁ、死ぬから自分じゃなくなるんじゃなくて、生きているから、心が壊れるから自分じゃなくなるんだと思う。
 理屈ばかり並べるなクソが、立派な人間にでもなったつもりか。
 汚い大人になったものです。
 どれが私なんですか?
 どれも私でこの言葉全て私なんだと、私以外ありえない、スマホの下半分を親指でフリップして入力してるこの私自身ですよね?
 だめだ、初めの方何書いたか覚えてない、見返したがなんだあれは子供が欲しいおもちゃをねだる時の方がよっぽどわかりやすいぞ、これはどんな聖人君子が手を差し伸べても払って噛み付くだろう?馬鹿なんじゃないのか、自分から世界が的だとか、そんなことを抜かして。
 意味がわからない、なんで世界は滅ばないの?これだけ狂った人間がいても世界が回るのはどういう理屈なんだ?地球が回るのには関係の無い歯車だからなのか?そんなことよりこんなよくわからないものを書いている大馬鹿者を止めないといけない、眠たいんだよ。
 眠るように死にたい、穏やかな死を迎えたい、眠っている間に苦しまず死ぬ方法が知りたい。
 それは知ってる、でもそれは苦しい、間違いなく苦しい。
 だめだ、殺せ、私を殺せ、誰かを殺す前に殺せ、私はもう人間じゃない、人間がこんなにも人間に対して憎悪をむけるものか。

 寝て起きて冷静になって見返して、なんだこれはと思うような単語がズラズラと並んでいます。
 この吐き気を催すような嫌悪感と悪感情の塊みたいな文字列が私の底に眠っているものなんですかね、少し理解に苦しみます。
 確かに書いたという記憶はありますが、書いている時の感情は憎悪だったのか、それとも怒りだったのか、それは覚えていません、いいえ、正しくは思い出したくない、ですね。
 思い出したら、また似たような物が生まれるのではないでしょうか。
 しかしおぞましいですね、痛々しいと言いますか、ただの痛い人みたいな文章と言いますか。
 見た人をただ不快にさせる文章であるのは確かですね。
 最後まで見てくださった方は、余程の暇人か、人間としてどこか欠落してるかもしれないので精神科へどうぞ、薬物療法で良くなると思います、私はお金が無いので行きませんが。
 とかく、私はただのやばい人であるという事だけわかっていただければ幸いです。
 罵るのはいいですが同情だけはしないでください、多分また壊れます。
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