ハイデルシアの護り竜。

「リリー! さあ、どこへ往く? どこから取り戻す? 全てはお前次第だ!」


険しい山岳地帯において、ひっそりと魔物たちと共存していたハイデルシア帝国。

ある日、「勇者」を名乗るユガート王国のものに侵略される。

王族として唯一生き延びた少女リリーは、逃げた先の洞窟で勝利を司る魔女ヴィクと出会う。

魔女は加護を受けたいと申し出た者に襲い掛かり試練を課すため、民衆からは忌み嫌われ、暇を持て余していた。

そして、そんな嫌われ魔女の真の姿は「竜」であった!

魔女の課した試練をこなしたリリーは、竜(魔女)ヴィクとその使い魔である白猫シィを従え、祖国ハイデルシアを取り戻す旅に出る──!


リリー「(父さま、みんな。待っていて下さい。私は必ず、ハイデルシアを取り戻してみせます──!)」

ヴィク「ところで、どいつから焼けばいい? あのへんの兵士らか?」
シィ「おいおい、焼きながら喋るだなんて行儀が悪いぞ」
リリー「……うーん、前途多難です!」
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