とあるマカイのよくある話。

黒谷

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第一章「帆船襲撃事変」

05

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 夕暮れに民家が染まる頃には、すっかり内部は綺麗になっていた。
 蜘蛛の巣はなく。埃の一つもなく。
 ボロボロだったソファは布が新しく魔力で編まれ、新品のように生まれ変わる。
 テーブルもまた同様だ。表側を剥がれ、新たな木の面が見えると、ソファと同様になった。


「懐かしいですね、こういうの」


 ふふ、とフェニックスは笑みをこぼした。
 その手にはちり箒が握られていて、室内の細かな埃を見て回っていた。
 対して、室内の壁やら床を魔力で綺麗に表面だけをそぎ落としたデスは、新しくなったソファの上に寝転がっていた。
 魔力を用いての掃除には、大量の魔力と細やかな操作が必要になる。
 安定してたくさんの魔力を持ってはいるが、細やかな作業は苦手ではないが、好きでもない。


「あー、そうだな」


 自分の腕を、目のあたりに乗せてデスが呻く。
 彼にとって、ある意味今日は『賭けた』日だった。
 多少のアクシデントはあったものの、おおむね成功といっていい。

(まだ気は抜けねーんだが)

 長年の苦労が報われたような気がして、どうにも肩に力がはいらなかった。
 あるいは、単純に疲れたのかもしれない。
 主に、精神的な面だが。


「こら、エタちゃん。デスさんお疲れなんですから、そうやってお腹の上に乗っちゃいけません」


 ふと振り返ったフェニックスが、むっと唇を尖らせた。
 彼女の視界には、ソファに寝そべるデスの腹に子猫のように乗る妹の姿がある。


「う」


 エターナルはわずかに表情を動かして、抵抗するようなそぶりを見せた。
 しかしすぐに彼女の頭を、デスの大きな手のひらが撫でる。
 すると途端に、彼女の表情が柔らかく緩んだ。


「こんなの軽いもんだ。いいぜ、気にするなよ」

「……だって」


 にんまりと、エターナルは満足げに姉へと告げた。
 自慢するような笑みである。


「もう。あんまり甘やかさないでくださいな」


 フェニックスの頬がますます膨れ上がる。
 自分でも子供っぽい嫉妬だとは自覚しているが、どうやら止められそうになかった。
 血のつながりのない兄。
 けれど優しくて強い、頼れる兄。


「あの、これからは、デスさんと一緒にいられるんですよね?」


 ぽつり。
 確かめるように呟く声に、デスは少し間を置いた。


「そうだなあ……」


 彼はエターナルの頭を撫でながら、言った。


「うまくいけば、昔みたいに暮らせるかもしれねえな」

「うまくいけば、ですか?」

「あとはハイゼット次第だよ。アイツがどんだけ頑張れるかだ」


 この世界にあった秩序は現在、跡形もなく消えている。
 唯一ある絶対不変のもの、つまりは『弱肉強食』という本能的なもの以外は、現在、何もない。
 魔王を名乗るものが複数いるのは当然だし、今や帝王不在をいいことに権力争いも過熱している最中だ。
 ──彼らの幼い頃は、こうではなかった。
 今よりも戦火がもたらされることはずっと少なく、そうして、空がずっと赤と黒、ということはなかった。


「結局この世界のシステム的に、アイツは欠かせねえ。あとはいつそれをアイツが自覚してくれるか、なんだが」


 デス一人では、この世界のことはどうにもならない。
 どうにかしようとしても、それは敵わない。
 それこそ世界の根幹から覆すようなことをしない限りは、思い通りにはならないことを彼は知っていた。


「かつてのこと、どこまで教えてあげたんです?」


 窓枠をちり箒ではたきながら、フェニックスが呟いた。


「俺と幼馴染で、俺がアイツの味方ってことしか教えてない」

「では、ファイナルさんとのことは……」

「教えられなかったんだよ。色々事情があってな」


 彼の脳裏には、彼の父親を名乗るゴルトの顔が浮かんでいた。
 機会があればその命を奪うつもりだったが、今日までそれには恵まれなかった。


「だが、それも今日までだ。アイツには全部喋って、思い出してもらって、『今後』を決めてもらう」

「デス兄じゃなくて、はいぜっとさんが決めるの?」


 おもむろにエターナルが顔を上げる。 
 そこには不安そうに歪む赤い瞳があった。
 燃えるような赤は、兄と呼び慕う彼の深い青と対照的だ。


「そ。大将は俺じゃねえの」


 そんな妹の頭を幾度か撫でて、彼はニッと笑った。
 それから勢いよく上半身を起こす。片手でエターナルを押さえているために、彼女はデスの膝の上に乗るような形となった。


「そろそろ馬鹿を起こしてくる。連中は頭の回るやつらだからな、明け方にも仕掛けてくる可能性があるし」


 妹を、ソファの上に降ろす。
 それから立ち上がると、彼はハイゼットが無理矢理上がらされた階段へと足を向けた。
 するとフェニックスはちり箒をぱっと消すと、どこからともなくエプロンを取り出した。
 彼女が机に触れると、とたんにポンッと音を立てて食材たちが現れる。
 それは簡単な転移魔法だった。
 彼女の持つ倉庫から、ここへ。食材を移動させているに過ぎないものだ。


「じゃあ私はお夕飯用意致しますね」

「おう」


 ひらひらと片手をあげて、デスは階段をゆっくりと上がった。





***





 ──時刻は少し巻き戻る。
 無理矢理二階の一室に押し込まれたハイゼットは、無理矢理譲られたベッドの上で一人悶々としていた。

(ファイナルと、二人きり)

 デスがとられるのは嫌だ、と子供っぽい嫉妬はしていたが、これはこれで、何ともたまらないものだ。
 ベッドが用意されたそこは比較的綺麗で、とくに掃除の必要がない。
 あげくベッドの上には自分、そのすぐ脇には、大事そうに刀を抱えて床に座るファイナルがいる。
 自分に背を向けてはいるが、その長く美しい赤い髪は手を伸ばせば届く距離にある。

(ぜんっぜん眠れないんですけど……!)

 体そのものは確かに立てばふらふらで、足元はおぼつかないのだが。
 目だけはギンギンである。
 意識は全く深淵に落ちる気配がない。


「あ、あのさ」

「なんだ」


 加えて、ファイナルの方は平常運転である。
 何とも思っていないのか、意識すらしていないのか。
 なんだかもの悲しい気持ちになりながら、ハイゼットは「やっぱ何でもない」と口を閉じた。

(一目惚れだった)

 煙の中から現れた彼女が、美しいと思った。
 見た瞬間に電撃が走るような、そんな感覚に陥るのは初めてだった。

(……たぶん、夢に出てくる子と、一緒なんだよな)

 彼にはあの日帝王城の医務室で目が覚めてから、ずっと見続けている夢があった。
 相棒のデスにも喋ってはいないことだ。
 なんだか自分だけのものにしたくて、彼はそのことを誰にも話していなかった。
 しかし、それは、悪夢だ。
 真っ黒な世界で、ただ、赤い髪の女の子がわんわんと泣いている夢。
 声をかけたくても、近寄りたくても、傍に行って抱きしめたくても、叶わない夢。
 夢の終わりはいつも同じだ。
 彼女が顔をあげる瞬間に、自分の名前を呼んで、夢は覚める。
 記憶に残る彼女が『ファイナル』かわからないが、見れば見るほど、そう確信することができた。
 もちろん、彼女が泣くなんて今は想像もできやしないが。


「……デスは、お前にどこまで喋ったんだ?」

「え?」

「いや、デスとは元通りに見えたから。あいつはどこまでお前の記憶を教えたのか、と思って」

「どこまで、って言われてもなあ」


 ぽりぽりと、ハイゼットは頬をかいた。
 元通りといわれてもぴんとこないのは当然だが、デスから教えられたことなど数えるほどしかない。
 いや、正確にはもっとある。だがそれは記憶のことじゃない。
 今の現状についてだ。


「デスとは幼馴染で、デスは俺にとって味方だってことは教えてはくれたけど」


 ハイゼットにとってはそれだけで十分だった。
 家族のことも、ここに来る前どうだった、ということも、何も教えてはくれなかったが。
 それでも十分だったのだ。おかげで他のひとがいう『以前』は信じなくてもよかったのだから。


「ファイナルは、俺の家族のこと、知ってるんだよね」

「ああ」


 彼女は振り返らなかった。
 ただじっと背を向けたまま、静かに頷いた。


「どんなだった?」


 それは決してゴルトのことを指した問いかけではなかった。
 彼が自身の父親を『自称』していることは理解しているが、当然、納得はしていない。
 デスに対したときのような、あの不思議な懐かしさを彼からは微塵も感じることがなかった。
 それも、ただの一度も、だ。
 住んでいたといわれた城の内部をみせられても、まったくピンとは来なかった。
 ある意味、『絶対にここには来たことがない』と確信できる材料にはなったが。


「母親は優しい方だった」


 ファイナルはたんたんと呟き始めた。
 彼女自身、それらを思い浮かべるように。



「とても綺麗なひとで、穏やかな方だ」

「父親もやはり優しい方で、穏やかな方で──まるで太陽のような方だった」

「お姉さんはとても強くて、強烈で、激情的で、それでいて、大地のように心の広い方だった」

「お兄さんは賢くてよく知恵の回る方で、よくお前に手を焼いていたよ」

「弟は少し甘えん坊で、けれどお前によくじゃれていた」


「……みんな、お前をよく愛していた。素晴らしく羨ましい、家族だった」




 ぎゅ、と彼女が鞘を強く握る音がした。
 ハイゼットは思わずベッドから起き上がった。
 彼女の肩が、わずかに震えているように見えた。


「あんな、あんなことをされるべき家族じゃなかったんだ。お前も含めて。お前たちは、お前たちこそ、幸せにひっそりと、暮らせるはず、だったんだ」

「…………」

「すまない。きっと俺のせいなんだ。お前がこうなったのも、きっと、全部、俺が」


 そこから先の言葉を遮るように、ハイゼットはファイナルの体をぎゅっと抱きしめた。
 背後からでも、少ししょっぱい匂いがした。
 小刻みに震える肩を、支えるように、彼は力強く抱きしめる。


「違うよ。それは、きっと違う」


 うまくは言えないが、記憶もないが、それでも、彼には妙な確信があった。


「少なくともファイナルが悪いことじゃない」


 この手のひらで。
 この腕で。
 震える彼女を抱きかかえられる喜びと。
 同時に、『こんなふうにさせてしまった』ことに対する無力感と。
 胸に去来しては頭までいっぱいにする複雑な感情に眉を寄せながら、ハイゼットはファイナルに言い聞かせた。


「今の俺には何がどうなっているのか、ちゃんと理解できていないけれど──もし取り戻せても、同じことを言うと誓うよ」

「……もし、俺が世界を滅ぼすような要因の一つであっても、か?」

「当然でしょ」


 即答だった。
 その言葉の速さに、ファイナルはびく、と肩を震わせた。


「もしファイナルが世界を滅ぼそうとしても、俺が必ず救って見せる。もちろん、ファイナルも含めてだよ」

「世界か俺か、どちらか選ばなくてはならなくても?」

「どっちかなんて意地悪はね、絶対に許さない。俺は『どっちも』貰う」


 えへへ、とハイゼットが笑うと、つられたように、ファイナルもふきだした。


「ずいぶんと傲慢、いや、強欲だな」

「当然でしょ! 俺だって悪魔だよ? ほしいものは全部ほしいもん!」


 駄々っ子のように言うハイゼットに、ファイナルは脱力したようだった。
 彼女はハイゼットがそういうであろうことは予想がついていた。
 そうして、それを自身で拒絶する心づもりもできているつもりだった。
 けれど実際に口にされると、それは全くかなわなかった。

(お前なら、あるいは)

 その『不可能』を、『可能』にできてしまうのではないか、と。
 そんな都合のいいことを、一瞬でも、望んでしまうのだ。


「全部ほしいなら、いろいろと知らなきゃならねえな」

「!」


 びくっと肩を震わせる。
 声の方へ顔をあげると、いつの間にかドアの前にデスがいた。


「デ、デデデ、デス!」

「はは、悪かったな。お邪魔だったか」


 まったく悪びれていない顔である。


「あの城ではお前に言えなかったことが山ほどある。これから嫌になるほどの知識を授けてやるから、あとはお前がどうするか決めろ」

「え、ええ? デスじゃなくて?」

「当たり前だろ。お前、帝王候補だろうが。いや、こう呼んだ方がいいか」


 ごほん、とデスは一度軽く咳払いした。
 それから少し悪い顔で、怪しく微笑むと、言った。



「次期帝王サマ」

 
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