君と眠り、君と生きよう。

「君と眠り、君と生きよう」

 その少女はたった一人で襲い来る地球外生命体から地球を救った。
 しかしその後、地球にはたくさんの隕石がまるで流星群のように降り注ぎ始めた。
 地球から逃げる人類を見送って、彼女は地球と共に死ぬことを選んだ。
 ――はずだった。
 目が覚めた彼女を待っていたのは天国でも地獄でもなく、崩壊したはずの地球……それも自然豊かなかつての姿を取り戻した地球だった。
 その地を闊歩するはかつて自然を司った神々と妖精、動物、彼女を除いた『人間以外』の存在たち。
 ヒーローの終わり、その物語の先にあったのは、『後悔』か『安堵』か『幸せ』か。
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