31 / 48
第一章:王都編
031:ホーンラビット戦
しおりを挟む
街の第一城壁と第二城壁の間の平野部での薬草園。そこには何処からともなくゴブリンやコボルトが出没する。そして偶にホーンラビッドも出るという。
ゴブリンっていうのは十歳ぐらいの子供サイズの子鬼の魔物だ。この辺に居るゴブリンは赤い肌をしており、三匹から五匹程の数で襲い掛かってくる。
知能はそこそこで嗜虐性があり、たまに何処からか手に入れた武器を所持していたりする。木で出来た棍棒とか行き倒れた人間の武器とかね。
一〇歳ぐらいの子供サイズだが人間の子供よりは膂力も体力もあり、素人の武器を持った成人男性でも囲まれれば危険な魔物だ。
コボルトは見た目、二足歩行をする灰色狼だ。こっちは五匹から一〇匹ほどの群れで行動している。極稀に二〇匹ほどの大集団になることもあるそうだ。そういう場合は食糧事情で飢えている場合があり大変危険な魔物となる。
ゴブリンより知能は劣るようで武器を所持していたりする事例はない。
習性は狼そのものだ。群れで長距離を追いかけ獲物が疲れるのを待ってから襲いかかってくる。どちらかというと街から離れた原野で見かけることが多い。
ホーンラビットっていうのは角ウサギとも牙うさぎとも呼ばれている危険な魔物だ。
大きさは成人男性の頭ぐらい。毛の色は茶色や灰色で、基本的にオスは一匹で行動している事が多いが、メスは子供を連れており二、三匹で行動する。後は繁殖期には雌雄で行動するとか。
そして高速で突進してきて、人間の腹に角を突き立てるという魔物だ。肉食性で初心者キラーとも呼ばれている。
というわけで、城壁の中とはいえ危険となっているのだ。とは言っても、ゴブリンだってそうそう出ては来ないけどね。基本的に頭は使わない楽な仕事だ。むしろ、ただ武装して見回っているだけなのが辛かったりする。
護衛の仕事の過酷さは基本的に退屈との勝負だ。何もない事が最良だが何か起きないと暇という。これが夏場だと暑さとの勝負となるそうだ。夏場は受けないでおこう。
ちなみに、この護衛の仕事は十日ごとの更新だ。
現在の季節は春で日本だと三月に相当する季節。そんな、ようやく暖かくなってきた季節の日中の護衛は大変だ。陽気で長閑で……そして眠い。
上空では、ぴぃひょろろぉと鳥が飛んでいるのが見える。
日差しを遮るものがない中で、畑を見て回る。ポカポカと温かい。そんな中で薬草の農作業をする農奴たち。中には休憩をしている人などもいる。結構自由なんだな。
そんな中で緊張感を保っての護衛の仕事は、なかなか務まらない。
眠い……
農作業をしている人々が昼の大休憩を始めた時に、それは起きた。
「ちょっといいかい?」
「はい?」
私を呼び止めたのは三〇代の恰幅の良い女性だ。彼女が心配そうに言った。
「さっきからダンリーさんの姿が見えないのよぉ」
「ダンリーさん?」
私は記憶を探る。確か四〇代の男性だ。
「私も気になって、さっき少し探してみたけど、何処からも返事がないのよ。他の人も見てないって言うし。何かあったのかねぇ」
辺り一面、薬草畑で作物が青々と茂っている。屈んでいたり倒れていたりすると姿が見えない程度に。
「確かに気になりますね。ちょっと探してみます。他の護衛の人にも話してもらって良いですか?」
女性が頷いて去っていく。
私はダンリーさんを探すべく、名前を呼びながら歩き始めた。しばらく畑をウロウロしていると、小さく痛みでうめく声が聞こえた。
「ダンリーさん?」
呼びかけると弱々しい声で「こっち、だ」と答えがあった。
私は声が聞こえた方へ急いで向かう。
すると段々と血の匂いがしてきた。風上へ向かって急いでいるとダンリーさんを見つけた。
辺り一面が血の海だ。その中心には倒れているダンリーさんと魔物であるホーンラビットの姿が。私はすぐさまサーベルを抜剣して戦闘態勢へ。するとホーンラビットも顔を上げて私を睨みつけ唸り声を上げた。敵の数は三匹。
三匹とも口元が赤く染まっている。ダンリーさんに噛み付いていたのだろう。
早く手当をしないと!
私は発見の合図用の発煙筒に火をつけて、その辺に放り投げた。赤い煙が空へと上がっていく。
さて。他の応援が来るまで少し時間がかかるが、ダンリーさんの出血量だと一刻を争うだろう。
私は抜いたサーベルを構えてダンリーさんの元へ駆ける。
すると二匹の小さなホーンラビットは奥へと逃げ、一番大きなホーンラビットがこちらに向かって突進してきた。だが一直線に正面から突進してくるだけの肉の塊なんて怖くない。角は怖いが当たらなければどうということはない。
私は相手の体当たりに合わせて、横に避けながら剣を横薙ぎに払った。腰も入ったし踏み込みも上出来。剣筋も立ったが、いかんせん私の体重は軽い。剣も中古で特別、切れ味が鋭いという代物でもない。
案の定。まるまるとした筋肉の塊であるホーンラビットは地面に着地したがピンピンしていた。クルリとこっちを向いて再び戦闘態勢へ。毛皮と筋肉と脂肪に阻まれた形だ。まだまだ技量不足。斬る場所をもっと見極める必要があるなと反省。
再び向かい合う。するとやはりホーンラビットは突進してきた。馬鹿の一つ覚えか。私は今度こそと構える。しかしホーンラビットも馬鹿ではなかったらしい。今度はジグザグに折り返しながら突進してきた。高速での動きに目で追うのがやっとだ。
初心者キラーと名高いホーンラビットの面目躍如といったところか。
って敵を褒めている場合じゃないな。
私は腰を落とし、剣を掲げて上段に構える。避けない。迎え撃つ。早くしないとダンリーさんの命が危ないのだ。
惑わされるな。やつの狙いは私のお腹だ。ならばタイミングを測って剣を振り下ろすだけのこと。そしてその瞬間が訪れた。ジグザグ機動から突進のジャンプ。私はホーンラビットが間合いに入る直前に剣を勢いよく振り下ろしたのだった。
ゴブリンっていうのは十歳ぐらいの子供サイズの子鬼の魔物だ。この辺に居るゴブリンは赤い肌をしており、三匹から五匹程の数で襲い掛かってくる。
知能はそこそこで嗜虐性があり、たまに何処からか手に入れた武器を所持していたりする。木で出来た棍棒とか行き倒れた人間の武器とかね。
一〇歳ぐらいの子供サイズだが人間の子供よりは膂力も体力もあり、素人の武器を持った成人男性でも囲まれれば危険な魔物だ。
コボルトは見た目、二足歩行をする灰色狼だ。こっちは五匹から一〇匹ほどの群れで行動している。極稀に二〇匹ほどの大集団になることもあるそうだ。そういう場合は食糧事情で飢えている場合があり大変危険な魔物となる。
ゴブリンより知能は劣るようで武器を所持していたりする事例はない。
習性は狼そのものだ。群れで長距離を追いかけ獲物が疲れるのを待ってから襲いかかってくる。どちらかというと街から離れた原野で見かけることが多い。
ホーンラビットっていうのは角ウサギとも牙うさぎとも呼ばれている危険な魔物だ。
大きさは成人男性の頭ぐらい。毛の色は茶色や灰色で、基本的にオスは一匹で行動している事が多いが、メスは子供を連れており二、三匹で行動する。後は繁殖期には雌雄で行動するとか。
そして高速で突進してきて、人間の腹に角を突き立てるという魔物だ。肉食性で初心者キラーとも呼ばれている。
というわけで、城壁の中とはいえ危険となっているのだ。とは言っても、ゴブリンだってそうそう出ては来ないけどね。基本的に頭は使わない楽な仕事だ。むしろ、ただ武装して見回っているだけなのが辛かったりする。
護衛の仕事の過酷さは基本的に退屈との勝負だ。何もない事が最良だが何か起きないと暇という。これが夏場だと暑さとの勝負となるそうだ。夏場は受けないでおこう。
ちなみに、この護衛の仕事は十日ごとの更新だ。
現在の季節は春で日本だと三月に相当する季節。そんな、ようやく暖かくなってきた季節の日中の護衛は大変だ。陽気で長閑で……そして眠い。
上空では、ぴぃひょろろぉと鳥が飛んでいるのが見える。
日差しを遮るものがない中で、畑を見て回る。ポカポカと温かい。そんな中で薬草の農作業をする農奴たち。中には休憩をしている人などもいる。結構自由なんだな。
そんな中で緊張感を保っての護衛の仕事は、なかなか務まらない。
眠い……
農作業をしている人々が昼の大休憩を始めた時に、それは起きた。
「ちょっといいかい?」
「はい?」
私を呼び止めたのは三〇代の恰幅の良い女性だ。彼女が心配そうに言った。
「さっきからダンリーさんの姿が見えないのよぉ」
「ダンリーさん?」
私は記憶を探る。確か四〇代の男性だ。
「私も気になって、さっき少し探してみたけど、何処からも返事がないのよ。他の人も見てないって言うし。何かあったのかねぇ」
辺り一面、薬草畑で作物が青々と茂っている。屈んでいたり倒れていたりすると姿が見えない程度に。
「確かに気になりますね。ちょっと探してみます。他の護衛の人にも話してもらって良いですか?」
女性が頷いて去っていく。
私はダンリーさんを探すべく、名前を呼びながら歩き始めた。しばらく畑をウロウロしていると、小さく痛みでうめく声が聞こえた。
「ダンリーさん?」
呼びかけると弱々しい声で「こっち、だ」と答えがあった。
私は声が聞こえた方へ急いで向かう。
すると段々と血の匂いがしてきた。風上へ向かって急いでいるとダンリーさんを見つけた。
辺り一面が血の海だ。その中心には倒れているダンリーさんと魔物であるホーンラビットの姿が。私はすぐさまサーベルを抜剣して戦闘態勢へ。するとホーンラビットも顔を上げて私を睨みつけ唸り声を上げた。敵の数は三匹。
三匹とも口元が赤く染まっている。ダンリーさんに噛み付いていたのだろう。
早く手当をしないと!
私は発見の合図用の発煙筒に火をつけて、その辺に放り投げた。赤い煙が空へと上がっていく。
さて。他の応援が来るまで少し時間がかかるが、ダンリーさんの出血量だと一刻を争うだろう。
私は抜いたサーベルを構えてダンリーさんの元へ駆ける。
すると二匹の小さなホーンラビットは奥へと逃げ、一番大きなホーンラビットがこちらに向かって突進してきた。だが一直線に正面から突進してくるだけの肉の塊なんて怖くない。角は怖いが当たらなければどうということはない。
私は相手の体当たりに合わせて、横に避けながら剣を横薙ぎに払った。腰も入ったし踏み込みも上出来。剣筋も立ったが、いかんせん私の体重は軽い。剣も中古で特別、切れ味が鋭いという代物でもない。
案の定。まるまるとした筋肉の塊であるホーンラビットは地面に着地したがピンピンしていた。クルリとこっちを向いて再び戦闘態勢へ。毛皮と筋肉と脂肪に阻まれた形だ。まだまだ技量不足。斬る場所をもっと見極める必要があるなと反省。
再び向かい合う。するとやはりホーンラビットは突進してきた。馬鹿の一つ覚えか。私は今度こそと構える。しかしホーンラビットも馬鹿ではなかったらしい。今度はジグザグに折り返しながら突進してきた。高速での動きに目で追うのがやっとだ。
初心者キラーと名高いホーンラビットの面目躍如といったところか。
って敵を褒めている場合じゃないな。
私は腰を落とし、剣を掲げて上段に構える。避けない。迎え撃つ。早くしないとダンリーさんの命が危ないのだ。
惑わされるな。やつの狙いは私のお腹だ。ならばタイミングを測って剣を振り下ろすだけのこと。そしてその瞬間が訪れた。ジグザグ機動から突進のジャンプ。私はホーンラビットが間合いに入る直前に剣を勢いよく振り下ろしたのだった。
56
お気に入りに追加
173
あなたにおすすめの小説

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚
ノデミチ
ファンタジー
田中六朗、18歳。
原因不明の発熱が続き、ほぼ寝たきりの生活。結果死亡。
気が付けば異世界。10歳の少年に!
女神が現れ話を聞くと、六朗は本来、この異世界ルーセリアに生まれるはずが、間違えて地球に生まれてしまったとの事。莫大な魔力を持ったが為に、地球では使う事が出来ず魔力過多で燃え尽きてしまったらしい。
お詫びの転生ということで、病気にならないチートな身体と莫大な魔力を授かり、「この世界では思う存分人生を楽しんでください」と。
寝たきりだった六朗は、ライトノベルやゲームが大好き。今、自分がその世界にいる!
勇者? 王様? 何になる? ライトノベルで好きだった「魔物使い=モンスターテイマー」をやってみよう!
六朗=ロックと名乗り、チートな身体と莫大な魔力で異世界を自由に生きる!
カクヨムでも公開しました。

いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!
果 一
ファンタジー
二人の勇者を主人公に、ブルガス王国のアリクレース公国の大戦を描いた超大作ノベルゲーム『国家大戦・クライシス』。ブラック企業に勤務する久我哲也は、日々の疲労が溜まっている中、そのゲームをやり込んだことにより過労死してしまう。
次に目が覚めたとき、彼はゲーム世界のカイム=ローウェンという名の少年に生まれ変わっていた。ところが、彼が生まれ変わったのは、勇者でもラスボスでもなく、本編に名前すら登場しない悪役サイドのモブキャラだった!
しかも、本編で配下達はラスボスに利用されたあげく、見限られて殺されるという運命で……?
「ちくしょう! 死んでたまるか!」
カイムは、殺されないために努力することを決める。
そんな努力の甲斐あってか、カイムは規格外の魔力と実力を手にすることとなり、さらには原作知識で次々と殺される運命だった者達を助け出して、一大勢力の頭へと駆け上る!
これは、死ぬ運命だった悪役モブが、最凶へと成り上がる物語だ。
本作は小説家になろう、カクヨムでも公開しています
他サイトでのタイトルは、『いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!~チート魔法で無双してたら、一大勢力を築き上げてしまったんだが~』となります

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。


転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

元チート大賢者の転生幼女物語
こずえ
ファンタジー
(※不定期更新なので、毎回忘れた頃に更新すると思います。)
とある孤児院で私は暮らしていた。
ある日、いつものように孤児院の畑に水を撒き、孤児院の中で掃除をしていた。
そして、そんないつも通りの日々を過ごすはずだった私は目が覚めると前世の記憶を思い出していた。
「あれ?私って…」
そんな前世で最強だった小さな少女の気ままな冒険のお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる