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Ⅲ. 光の方へ
episode4 一大決心
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私が一年生の教室の前に来ると、あたりがざわめいた。一年生たちは口々に「会長だ」「どうして会長が?」などと話し合っている。知名度だけは十分な私なのだ。私は廊下の女子二人組に話しかける。
「すいません。ちょっとよろしいですか?」
「は、はい。い、いったい何のご用で」
明らかに萎縮させている。怖がられていることに軽くショックを受けながらも、営業スマイルを貼り付けて話を続ける。
「そんなに怖がらなくて大丈夫ですよ。ただ、ちょっとお伺いしたいことがあるだけです」
私は簡単に予告状の話をする。
「もしかしたら、私以外の生徒会メンバーを狙っている可能性があると思い、彼らの身辺調査をしているのです。些細なことで構いません。何か心当たりはありませんか?」
二人は小声で話し合った後、片方が発言した。
「どの人も恨みを買うようなことをしていないと思いますよ。基本的に人間関係は良好だと思います。ただ……」
「ただ?」
少しの躊躇の後、絞り出すように話し始める。
「チヒロとシオンの二人の仲だけが、ちょっと気になるというか……」
早川さんとシオン? いったいどういうことだ?
私が首を傾げていると、もう一人の子が説明する。
「あの二人、幼馴染なんですよ。幼稚園かたの付き合いで。それで、チヒロはシオンにずっと惚れてたみたいなんです」
「え!? あの早川さんが!?」
あのクールでドライな早川さんが、胸にそんな恋心をしまいこんでいたとは。半年近く一緒に活動してきたが、全く気づかなかった。
「ただ、シオンはチヒロと付き合う気は全くないみたいで」
「どうして?」
私が訊ねると二人は渋い顔をした。何か言いにくいことなのだろうか?
「その、えっと……シオンには好きな人がいるんですよ」
私は呆然と立ち尽くす。シオンに、好きな人!?
「だ、誰なの、それ?」
「いや、それはちょっと……」
いけない、取り乱してしまった。本人の許可なく言いふらせるわけないじゃないか。しかし、シオンに好きな人、かあ。私は平静を取り戻すため一つ咳払《せきばら》いをする。
「つまり、もしかしたら早川さんには、シオンに対して恨みに近いものがあるかもしれない、と」
二人は頷く。なるほど。思わぬところで身内の情報を得たものだ。それにしても、シオンが好きな人って、一体誰なのだろう?
ヒマリさんはもう一度大きくため息をついた。調査先でよっぽど嫌なことがあったのだろうか。もし俺の同級生が原因なら、そいつをぶっとば……少しばかり叱ってやりたいところだ。俺は教室の掛け時計を見る。もうこんな時間か。ヒマリさんもこんな様子だし、今日はもう帰るか。俺が帰宅の準備を始めると、皆も腰を上げだした。
「ヒマリさん、調査の時に何かあったんですか?」
赤く染まる帰り途で、俺が自転車引きながら訊ねると、ヒマリさんは下を向きながら訊ねた。
「シオンってさ、好きな人いるの?」
もしかして、俺の同級生から聞いたのだろうか。だとしたら誤魔化せないが、かといって「貴女のことですよ」とはさすがに言えない。
「ええ、まあ」
「そっか」
ヒマリさんは小石を蹴った。高い音を立てて小石が転がっていく。ヒマリさんは突然立ち止まり、俺の目を見つめた。
「もしかして……私、じゃないよね?」
心臓が激しく跳ねた。視界が揺れているような気がする。俺が口を開けて言葉を失っているのを見ると、ヒマリさん振り向き、前を向いて歩き出した。
「ごめん、そんなわけないよね。ただの冗談だから、気にしないで」
今すぐヒマリさんの肩を掴み、「好きだ」と言ってやりたい。でも、臆病な心か俺の手を激しく震えさせる。硬直した足をなんとか動かして、俺はまた歩き出した。ヒマリさんの後についていきながら、彼女にかける言葉を必死に探した。けれど、それは一語も見つかることはなかった。
22時すぎ、俺はベッドの上で真っ白な天井を眺めていた。明日からどうしようか。ヒマリさんはどうして俺が自分を好きだと思ったのだろう? 一年生に聞いた? いや、さすがにアイツらがそんなことするわけがない。となると、単純に一緒にいる時間が長いからまさかと思ったのか。俺は大きくため息をついた。早く告白しなければならない。でないと関係がどんどんこじれていく。でも一体どうやって?
ベッドの上で頭を悩ませていると、突然、けたたましい音が鳴った。電話だ。俺はスマートフォンをとり画面を見る。「ヒマリさん」の文字。俺は迷わず電話を繋いだ。
「もしもし、ヒマリさん?」
「あれ、シオン? あー、ごめん。アカネちゃんにかけたつもりだったんだけど、掛け間違えたみたい」
沈黙。気まずい雰囲気を打ち破るため、なんとか話しを繋ぐ。
「こんな時間にアカネさんと電話するなんて、仲いいですね」
「うん、そうだね……実を言うとね、アカネちゃんと話すために掛けてるというより、寂しくなって、つい掛けちゃうの」
「寂しく、ですか」
「うん。ほら、私、一年前にお姉ちゃんが自殺しちゃったでしょ? 朝起きて、リビングに行ったらママが真っ青になってて、気づいたらお姉ちゃんが死んでたの」
普段は元気そうに振る舞っているが、やはり身近な人の死はそうそう消化できるものではないらしい。ヒマリさんは震える声で話し続ける。
「……たまに、怖くなる。このまま寝て、朝、目が覚めたら、大事な人が私のもとからいなくなっちゃうんじゃないかって。それで、不安になって、つい電話を掛けちゃう。アカネちゃんには、『ただ話したかったから』って言ってるけど、多分気づいてる」
もう一度沈黙が訪れた。電話の向こうのヒマリさんは、今にも消えてしまいそうな気がした。今すぐ彼女のもとに行って、震える体を抱きしめてやりたい。そして、「大丈夫だ」と言ってやりたい。俺はほとんど何も考えずに口を開いた。
「……俺は、いなくなりませんよ」
電話越しに小さく息が漏れた音がする。ヒマリさんは小さく笑い声をあげた。今にも壊れそうな優しい声だった。
「そっか。ありがと、シオン」
2、3言葉を交わし、電話切る。通話が終わるとベッドに体を投げ出した。曖昧な距離。好きと言っているようで、好きと言っていない。さっきの電話のお陰で、明日もきっと今まで通りの会話が出来る。健全な先輩と後輩の関係でいられる。でも、それじゃだめだ。俺は天井に向かって手を伸ばした。決めた。文化祭の日に告白する。ヒマリさんに、好きだと伝えるんだ。揺らぎそうな決意を必死に支えながら、俺は眠りについた。
「すいません。ちょっとよろしいですか?」
「は、はい。い、いったい何のご用で」
明らかに萎縮させている。怖がられていることに軽くショックを受けながらも、営業スマイルを貼り付けて話を続ける。
「そんなに怖がらなくて大丈夫ですよ。ただ、ちょっとお伺いしたいことがあるだけです」
私は簡単に予告状の話をする。
「もしかしたら、私以外の生徒会メンバーを狙っている可能性があると思い、彼らの身辺調査をしているのです。些細なことで構いません。何か心当たりはありませんか?」
二人は小声で話し合った後、片方が発言した。
「どの人も恨みを買うようなことをしていないと思いますよ。基本的に人間関係は良好だと思います。ただ……」
「ただ?」
少しの躊躇の後、絞り出すように話し始める。
「チヒロとシオンの二人の仲だけが、ちょっと気になるというか……」
早川さんとシオン? いったいどういうことだ?
私が首を傾げていると、もう一人の子が説明する。
「あの二人、幼馴染なんですよ。幼稚園かたの付き合いで。それで、チヒロはシオンにずっと惚れてたみたいなんです」
「え!? あの早川さんが!?」
あのクールでドライな早川さんが、胸にそんな恋心をしまいこんでいたとは。半年近く一緒に活動してきたが、全く気づかなかった。
「ただ、シオンはチヒロと付き合う気は全くないみたいで」
「どうして?」
私が訊ねると二人は渋い顔をした。何か言いにくいことなのだろうか?
「その、えっと……シオンには好きな人がいるんですよ」
私は呆然と立ち尽くす。シオンに、好きな人!?
「だ、誰なの、それ?」
「いや、それはちょっと……」
いけない、取り乱してしまった。本人の許可なく言いふらせるわけないじゃないか。しかし、シオンに好きな人、かあ。私は平静を取り戻すため一つ咳払《せきばら》いをする。
「つまり、もしかしたら早川さんには、シオンに対して恨みに近いものがあるかもしれない、と」
二人は頷く。なるほど。思わぬところで身内の情報を得たものだ。それにしても、シオンが好きな人って、一体誰なのだろう?
ヒマリさんはもう一度大きくため息をついた。調査先でよっぽど嫌なことがあったのだろうか。もし俺の同級生が原因なら、そいつをぶっとば……少しばかり叱ってやりたいところだ。俺は教室の掛け時計を見る。もうこんな時間か。ヒマリさんもこんな様子だし、今日はもう帰るか。俺が帰宅の準備を始めると、皆も腰を上げだした。
「ヒマリさん、調査の時に何かあったんですか?」
赤く染まる帰り途で、俺が自転車引きながら訊ねると、ヒマリさんは下を向きながら訊ねた。
「シオンってさ、好きな人いるの?」
もしかして、俺の同級生から聞いたのだろうか。だとしたら誤魔化せないが、かといって「貴女のことですよ」とはさすがに言えない。
「ええ、まあ」
「そっか」
ヒマリさんは小石を蹴った。高い音を立てて小石が転がっていく。ヒマリさんは突然立ち止まり、俺の目を見つめた。
「もしかして……私、じゃないよね?」
心臓が激しく跳ねた。視界が揺れているような気がする。俺が口を開けて言葉を失っているのを見ると、ヒマリさん振り向き、前を向いて歩き出した。
「ごめん、そんなわけないよね。ただの冗談だから、気にしないで」
今すぐヒマリさんの肩を掴み、「好きだ」と言ってやりたい。でも、臆病な心か俺の手を激しく震えさせる。硬直した足をなんとか動かして、俺はまた歩き出した。ヒマリさんの後についていきながら、彼女にかける言葉を必死に探した。けれど、それは一語も見つかることはなかった。
22時すぎ、俺はベッドの上で真っ白な天井を眺めていた。明日からどうしようか。ヒマリさんはどうして俺が自分を好きだと思ったのだろう? 一年生に聞いた? いや、さすがにアイツらがそんなことするわけがない。となると、単純に一緒にいる時間が長いからまさかと思ったのか。俺は大きくため息をついた。早く告白しなければならない。でないと関係がどんどんこじれていく。でも一体どうやって?
ベッドの上で頭を悩ませていると、突然、けたたましい音が鳴った。電話だ。俺はスマートフォンをとり画面を見る。「ヒマリさん」の文字。俺は迷わず電話を繋いだ。
「もしもし、ヒマリさん?」
「あれ、シオン? あー、ごめん。アカネちゃんにかけたつもりだったんだけど、掛け間違えたみたい」
沈黙。気まずい雰囲気を打ち破るため、なんとか話しを繋ぐ。
「こんな時間にアカネさんと電話するなんて、仲いいですね」
「うん、そうだね……実を言うとね、アカネちゃんと話すために掛けてるというより、寂しくなって、つい掛けちゃうの」
「寂しく、ですか」
「うん。ほら、私、一年前にお姉ちゃんが自殺しちゃったでしょ? 朝起きて、リビングに行ったらママが真っ青になってて、気づいたらお姉ちゃんが死んでたの」
普段は元気そうに振る舞っているが、やはり身近な人の死はそうそう消化できるものではないらしい。ヒマリさんは震える声で話し続ける。
「……たまに、怖くなる。このまま寝て、朝、目が覚めたら、大事な人が私のもとからいなくなっちゃうんじゃないかって。それで、不安になって、つい電話を掛けちゃう。アカネちゃんには、『ただ話したかったから』って言ってるけど、多分気づいてる」
もう一度沈黙が訪れた。電話の向こうのヒマリさんは、今にも消えてしまいそうな気がした。今すぐ彼女のもとに行って、震える体を抱きしめてやりたい。そして、「大丈夫だ」と言ってやりたい。俺はほとんど何も考えずに口を開いた。
「……俺は、いなくなりませんよ」
電話越しに小さく息が漏れた音がする。ヒマリさんは小さく笑い声をあげた。今にも壊れそうな優しい声だった。
「そっか。ありがと、シオン」
2、3言葉を交わし、電話切る。通話が終わるとベッドに体を投げ出した。曖昧な距離。好きと言っているようで、好きと言っていない。さっきの電話のお陰で、明日もきっと今まで通りの会話が出来る。健全な先輩と後輩の関係でいられる。でも、それじゃだめだ。俺は天井に向かって手を伸ばした。決めた。文化祭の日に告白する。ヒマリさんに、好きだと伝えるんだ。揺らぎそうな決意を必死に支えながら、俺は眠りについた。
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