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第九話

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 夜、二十三時。通り雨は過ぎ去り、鈴鹿の指示で俺は池袋の人通りのない歩道橋に向かうと、そいつはいた。

 そいつを見た瞬間、俺は驚きと困惑で「ウソだろ」と口をついて出た。

 俺は、名前だけを知っている――そう思っていたやつと面識があった。そいつは少女を抱き上げて、無表情のままこちらを見ている。

 性的虐待をおこない、今から幼い少女を殺すとき、なんの戸惑いも躊躇もなく、冷静沈着で、能面みたいに無表情の男の不気味さは、幽霊を見るよりも恐ろしい。

「なにか、ご用ですか」

 そいつは何事もないように、そう言った。

「――あんたが」



――あんたが、沢田さわだ 和成かずなりか。



 依頼人、沢田 春江の夫であり、娘、由紀の義父。そして――忘れもしない、初めて鈴鹿と会った夜――酔っ払いに絡まれている際に、仲裁に入っていたメガネのサラリーマン。

 旧姓は、小笠原おがさわら 和成かずなり。良き夫であり、良き父であるとされた男。その正体は――過去の事件で歪んだ性的倒錯に憑りつかれた、この事件の真犯人。

「ええ。そうですが、どうかしましたか」

「――その子を、離せ」

これ・・は、私のモノです」

「違う。あんたのモノ・・じゃない。その子は、沢田 由紀。まだ、これからの、未来のある子供だ」

 俺はいつか、クリスチャンのホームレスを思い出していた。あの老人は自分のことでもない、幼い子供の事故に胸を痛めていた。

 家を失っても、それでも、未来のある子供を悼み、こんな俺にさえ、神へ祈りをささげてくれた――なのに、なのに、なのに。

 家も家族も、金だって、社会的な立場だって持ち合わせているこいつが、たとえ過去になにがあったとしても、勝手に蹂躙じゅうりんして、奪っていいものじゃない。

 俺は出来損ないのろくでなしだ。それでも――その区別くらいは、心得ている。

これ・・も、もうすぐ七歳になる。だから、もう必要ありません」

「てめえ……」

 和成はまるで粗大ゴミでも捨てるように、由紀を線路へと落とした。

 俺は駆け出し、手を伸ばす。その手の先を、由紀の腕が滑っていく。光が見えて、電車が来ている。

 それは速度を落とすことなく、ぷあん、と警笛を鳴らしてそのまま通過していく。俺は――掴めなかった。届かなかった。

 幼い命を、その小さな手を。小さなひとつの命が、消えていくのを。

「この――クソ野郎ッ!」

 過ぎていった列車のあとで、俺の中のなにかがぷつりとキレた。

 怒鳴り散らして振り向くと、和成の胸ぐらを掴んで手すりに押し付け、拳を振りきってやつの頬に加減なく叩きつけた。何度も、何度も、何度も。

「お前が! 命の価値も知らねえお前が! ガキの恐怖すら想像もしないお前が! 手にしていいものなんかひとつもねえんだよッ! 返せよ! お前が奪ったもの全部! 返して・・・くれよ・・・! どれだけのやつを悲しませれば――」

 俺は気付けば泣いていた。怒りはメーターを振り切っているのに、心はひどく悲しみで満ちていた。

 この世界は、この時代は、満ち足りているくせに欠如している。満ち足りているからこそ――あって当たり前の世界だからこそ――欠けたものばかりだ。

「ひ、ひひ」

 和成は殴られてなお、笑っていた。

 ようやくこの男の表情――その本性が見えた気がして、俺は振りかざした拳に力を込める。「この野郎――ッ!」そう怒鳴って、振り下ろそうとした瞬間、その腕を掴まれた。

「んだよ! 邪魔するんじゃ――」

 肩越しに振り返ると――そこには、鈴鹿が立っていた。純白のワンピースにパンプス。そこに、朱色のロングカーディガンを羽織って。

「どきなさい」

「ざけんなよ。こいつは殺す」

「それは、あなたの・・・・意思・・ではありません」

 鈴鹿の言葉に、俺は和成の胸ぐらを強く押さえ、そのまま線路上に落とそうとする。こんなやつは、生かしておくだけ害になる。どれだけの少女が、こいつの被害者になるかも分からない。

「絶対に、殺してやる」

「やめなさい」

「うるせえッ! こいつは――」

「もうやめなさい、真理さん・・・・

 鈴鹿の声に、俺の視界が歪む。真理? どうして、今、その名前がここで出るんだ。俺は、真理じゃない。俺は――。

「あなたをお母さんに会わせます。恨む気持ちはわかります。悲しくて、怖い思いもしたことでしょう。けれど、その人・・・を使って父親を殺してしまえば、あなたはお母さんに二度と会えなくなります」

「――俺は――俺はわたしは――俺は」

 急に、吐き気がした。めまいがひどい。和成から手が離れると、そのまま膝をついて嘔吐した。吐瀉物としゃぶつがまき散らされ、つん、と胃液の匂いがする。

 脳が処理しきれていない。ぐるぐると視界が回り、俺は仰向けに倒れてしまった。

 鈴鹿の冷たい声が聞こえた。

「和成さん、あなたのとがを――さらします」

 冷たい視線を向けて、夕陽のようなロングカーディガンを羽織った鈴鹿――否、咎ざらしの朱猫は、やつと対峙するとその両手を、まるで拝むように合わせた。


◇◆


 俺は意識こそあれ、身体が金縛りにあったように動かせない。その中で、鈴鹿が和成へ滔々とうとうと語り始めた。

「あなたは過去に、この七夕の夜に妹さんを失いました。十歳だったあなたは無力だった。それは責められるべきではないと考えます」

「ひ、ひひひ」

 鈴鹿の言葉にも、和成は笑っている。もう、正気を失っているのか。それとも、やはりこれがやつの本性なのか。

「けれど、どうしてご両親がいなかったのでしょうか。七夕の夜、深夜も近い二十三時。親御さんのどちらかが家にいてもおかしくない時間です。それなのに、犯人は家に上がり込んで、妹さんに暴行し、命を奪った」

 そう言えば、そうだ。話を聞いていたとき鈴鹿は、具体的なことは控えると言っていた。日常的、という言葉から父親を想起していたが、違ったようだ。なら、尚更なぜ、誰が、という疑問が残る。

 殺害だけが目的ならあるいは可能かもしれない。けれど、暴行している時間は、限られているはずだ。ましてや日常的に・・・・なんて、まず無理だ。

――少なくとも両親が・・・家にいる・・・・場合は・・・

「ひひ、ひ」

 和成は笑う。鈴鹿は冷え切った声で、続けた。

「妹さんを殺害したのは、あなたの近親者ですよね。姓が違うので、裏を取るのに少し苦労しました。あなたの叔父さま――その方から、妹さんは暴行を受けていた。それも、日常的に」

 俺はかすむ目を開いて、口を開いたが声が出なかった。これは――真理の死を探り幽世へ送り、クライアントである春江の恐怖を取り除く事案だったはずだ。

 なのに、今――咎ざらしはまったく別の、和成の歴史を紐解いている。

「ご両親が不在の際、あなたの叔父さまは妹さんとあなたを預かっていた。あなたはずっと隠れて見てきたんでしょう? 叔父が、妹さんに暴行するところを。そしてあなたは、そのやり方を・・・・学んだ・・・。良き夫、良き父を演じて、母親のいないところで、真理さんに、そして――由紀さんに同じことをした」

「ひひ、ひ」

「あなたの叔父さまが妹さんを殺害したのは、七夕の夜。ご両親は旅行中でした。普段からあなた方に関心を寄せなかったようですね。ネグ・・レクト・・・――そこに付け込んだのが、あなたの叔父さまです」

「すず、か」

 悪意。その一番奥に隠されていたものを、俺は見ていなかった。虐待を遡り、その連鎖の生まれた場所を、鈴鹿は探り当てていたということか。

 死者ではなく、生者の半生を調べ上げて、結果その咎の水源に行きついた――俺の、まったく知らない場所で。

「――そして殺害に至った経緯は、妹さんが心を病んでいたからです。前兆はあったのでしょう。けれど、心が壊れてしまった妹さんを見れば、ご両親もさすがに気付く可能性が出てきます。だから――妹さんは叔父さまに殺されました」

 鈴鹿は淡々と、見てきたかのように語る。

「そして殺したあと、隠蔽をするために、あなたの叔父はここで・・・妹さんを落としたのです。これは推測の域を出ませんが、あなたはそれを手伝わされたのではないですか。どちらにしても、あまりに杜撰で浅はかなことです」

 結果、すぐに捕まってしまったわけですから――鈴鹿はそう付け加える。俺は戦慄する。真理を母親に会わせる――それだけだと思っていた事案の、それに関わった人間の業の、深さに。

「通報したのは、あなたですね」

 鈴鹿は半ば睨みつけるように和成へ視線を向けている。

「ひ。ひひ。当たり前じゃないか、通報するのは。い、妹が殺されたんだから」

 どの口でそう言えるんだ――俺はなんとか動けるようになった身体で、手すりに腕をかけてよろよろと立ち上がる。

「当たり前、ですか。そうですね。その通り、当たり前のことです。けれどあなたは――あなたの・・・・罪を・・隠す・・ために・・・、通報したんでしょう」

「――は」

「……つみ?」

 俺は声にならない、呼吸とも言葉ともつかないものを出して、和成は開ききった目で、爪を噛みながら首をかしげている。

「妹さんの心が壊れた原因は叔父さまの件だけじゃない。あなたが最初に罪を犯した相手は、妹さんです。むしろあなたが彼女を犯したことで――心が完全に壊れたんです」

――この世界に、その小さなコミュニティに、味方がいないと知ったときの絶望で。

「ウソ……だろ」

 俺は、動悸が早まるのを抑える。こいつは――

――本当に、人間なのか。

「ひ、ひ。なら、証拠はどこにある? 犯人は捕まった。実刑もくらっている。証拠が無ければ、誰も私を裁くことは出来ない。君の言葉は、ただの妄言じゃないか」

「――そうですね。過去の罪を暴いても、あなたを罪に問うことは出来ない。ですが――」

 彼女は歩道橋の上で、振り向いた。俺もその視線を追いかけるように見て、息をのんだ。

「――今回の・・・被害者の・・・・証言・・は、揺るがない証拠になります」

 そこには、由紀を抱き上げた栗色のマッシュ・ボブの女が、和成を射抜くように睨みつけて立っていた。


◇◆


「あやうく電車にかれるとこだったぞ」

「あなたの動体視力は信頼しています」

「どうして、あんたが」

 俺は目を見開いて、目の前に立つ女――紅葉を見た。

「あんたとネカフェで会ったときに鈴鹿から・・・・依頼・・があったんだよ。あんたじゃなく、鈴鹿からね。まあ、落下してくる女の子をキャッチするだけで百万だ。そんなの請けるしかないわな。ただ――」

 紅葉は鈴鹿を睨む。

「――まさか線路の上で、とは聞いてなかったけどな」

「なら今度は依頼の具体的な内容を訊いてからにしなさい」

 紅葉の言葉に、さらりと躱すように鈴鹿は冷ややかに言った。

「ひ。ひひ。でもソレ・・は証言できない! 私は罪なんて犯してはいない!」

 和成は高笑いしながら眠る由紀を指差した。睡眠薬でも盛ったのか、あれだけのことがあったというのに、目を覚ます気配がない。俺が心配して目を向けると――

「生きてるから心配すんな」

 紅葉が小さく笑った。そして――由紀を鈴鹿に任せて一歩、和成へと詰め寄る。

 俺を通り過ぎるとき、ぞわりと嫌な汗が噴き出した。手足が自然と震える。寒気を覚えて、ガチガチと歯がかみ合わない。

「紅葉。やめなさい。もう咎はさらしています。それに、依頼以上のことはしないのではなかったんですか」

「こいつをブタ箱に突っ込んでも、過去の事件は終わってる。殺人ではなく、せいぜい殺人未遂、あるいは虐待での裁判だ。しかもこいつが過去の件を証言すれば精神鑑定にまわされて執行猶予がつくくらいだろ。その子も私も、もう少しで死にかけたんだ。これくらいは――許せよ」

 紅葉が言葉を放つたび、ゾクゾクと背筋が凍るような思いがした。圧倒的な恐怖がそこにはあった。

「紅葉、やめなさいッ!」

 それを切り裂くように、鈴鹿が怒鳴った。完璧な美貌を持つ鈴鹿が怒鳴るところを、初めて見た気がする。しかし紅葉の耳には入っていない。彼女は和成の一歩前に立ち、

「目には目を、恐怖には――恐怖を」

 薄く笑って踏み込み、手を銃のようにして、人差し指を和成のひたいにつけた。

「紅葉ッ!」

「人を呪わば穴二つ。ただし――その穴に私が入るとは限らない」

「やめなさい! 彼には相応の罪を償わせるべきですッ!」

「もう遅ぇよ」

「あ……あ、あ」

 瞬間、和成は膝から崩れ落ちる。

「一生消えねえぜ? あの子・・・の、呪詛じゅそは」

「あ、あ、ああああああああああッ‼」

 和成が目を見開き、歯をガタガタと打ち鳴らして頭を抱えて叫ぶ。俺はなにが起こっているのか、理解が追い付かなかった。鈴鹿を見ると、眉間にしわを寄せて、

「――だから、あなたは荒っぽいと言われるんです」

 忌々しそうに、それでもその美しさを保ったまま息をついた。

「どうなってんだよ、おい」

「こいつに妹の怨嗟えんさの声を届けてやっただけだ。なあ、嬉しいだろ、和成くん。愛しい、愛しい妹との再会だ。一生、死ぬまで、一緒にいるといい。あんたが法の下で裁かれようが許されようが、その子はあんたを絶対に許さない」

「うああああああああああああああッ‼」

 和成の絶叫は喉を裂かんばりにとどろいて、喉を掻きむしりながら頭を地面へと叩きつけている。鮮血が飛び散るのも構わずに、叫び続けていた。俺は自分の膝が笑っていることに気付く。

「妹の――声?」

「言ったでしょう。紅葉は、霊感だけ・・・・なら私よりもずっと優秀なんです。荒っぽいといったのは、彼女の制裁の方法。私とは違い、咎をさらすのではなく――生者、死者を問わず――その方にとって絶対的な苦しみを与える。今回は妹さんの霊魂を呼び出して、その声を彼に叩き・・込んだ・・・んです」

「――そんなこと、出来んのかよ」

「それは、ご覧のとおりです」

 俺は目を疑っていた。絶叫は終電の電車の走行音にかき消され、その声がやむころには、和成は頭や喉から血を流し、痙攣しながら白目をむいて気を失っていた。

 それでもなにかをうわ言のようにうめいている。俺は、まだ痺れる身体をなんとか手すりで支えながら――

「真理は」

「もうあなたから離れています。そこにいますよ」

 そう言って手の平で俺の後ろを指す。そこには、無残な状態のまま、首は右に百八十度傾き、手足が折れて、それでも――その目は、泣きそうな表情をしているような気がした。

おえんごめんああいなさい

 喉が潰れて、言葉にならない声で絞り出すようにそう言った。俺は真理の前に座りこんで――

「良い子だな、お前は」

――そう言って笑ってみせた。いつか、鈴鹿に言われたように。あんなに美しく、柔らかくは笑えないけれど、それでも泣きそうな顔で謝っている子供に追い打ちをかけるように叱る親には、俺はなりたくないのだ。


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