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第4話 *
しおりを挟む「ん…っ」
いやらしい水音と息遣いが間近で聞こえる
メガネがあるからと言っていたが、十分に手馴れているキス
俺はついて行くのが精一杯で、頭がぼおっとしてきた
呼吸をする度に声が漏れる
キスだけで先走りで下着を濡らした
俺がふぐふぐ言っていたからか、口を離し頭を撫でられる
「大丈夫か?」
面白そうな声でそう声を掛けられ、瞑っていた目を開けると目尻を下げ微笑んでいる木元と目があった
「…お前キス上手ない?」
「ちゅーだけは数こなしてるからな」
威張ることでも無い気がするが、心無しか顔は自信ありげな表情をしていた
「しかしよっさん、ちゅーだけでこんな硬くして。僕のお尻にずっと当たってたで」
なんの躊躇いもなく張り詰めていたモノに触るもんだから体が反射的にビクつき、声が出た
「…木元は、男とキスして勃ったんか?」
「触ってみーよ」
そういうと俺の右手を掴み自分の股間へ連れていった
何故こいつは男相手でこんなに躊躇いが無いのだろう、と考えてこちらが躊躇ったが空を掻いていた俺の手をそっと左手で包み押し当てた
「よっさんがちゅーだけであんなにえっちな声出すから」
しっかりと硬くなっている木元のモノ
カタチを確かめるように撫でた
「ん…触り方がえっちやな」
半笑いでそう言うと俺の耳元に顔を埋めて
「もっと触って」と囁いた
触っていいのかと許しを得た子犬の様に
木元のズボンと下着を膝の上位まで下げ、根元から平で包み先端を親指で撫でた
先走りを使い滑らかに動く親指で執拗に愛撫する
「は…さすがに上手いわ…よっさんも、腰浮かして」
言われた通りに腰を浮かすと顔は埋めたまま、両手を使い俺のズボンと下着をずらした
寒い空気に触れただけで、タラタラと流していた先走りで身震いする程の感覚だった
「こんな濡らして…ちゅーがそんな気持ちえかったん?」
きゅ、と掴まれ同じように先走りを塗り広げられる
「あ…っ…」
吐息混じりの声が漏れ、自然と腰が動く
気を良くしたのか上下の動きに変えられ、昂っていたモノを出してしまいたいという感情に変わる
「まって…で、出ちゃう…」
「ん…出したい?出したくない?出したら2回目は来ない?」
俺が自分のコンドームをせがんだ理由。
「へ、き…何回も出したい…」
「絶倫かいな。ほなイくか?」
コクコクと首を縦に振ると小さく笑い声が聞こえた
「ちゃんとちんちんに意識集中して、声出してや」
「も、してる…!きもちえ…!」
丁度いい力加減ですり上げられ、声を止められなかった
「あっ…あっ…アカン…で、」
目の前が真っ白になり、強い射精感で声にならない悲鳴を上げた
昨日1人でしたというのに
「すご…まだ出る?」
「でる…シゴいて…!」
木元のモノを触っていた右手も左手と共に背中に回されキツく抱きしめていた
「きもちい…!」
さすられる度にピュッ、ピュッと出続けた精液は何度か出てからトロリとモノを伝う出方に変わりクタリと腕を下ろした
「す…っご。なんやこの量。僕の2倍は出とるで」
「…ええて…言わんで…」
まだ脱いでいなかった灰色のTシャツは大半の色を変えペタリと肌にまとわりついた
それは木元に貸したTシャツにも付いていた
「まだ勃っとる…ほんまもんの絶倫かい…」
「うるさい…」
恥ずかしくなり脱力感で重たい右腕を持ち上げ顔を隠した
「…よっさん、今めっちゃえろい」
「…はぁ?」
驚きで腕を顔から外し目を丸くして木元を見やった。
我ながら素っ頓狂な声が出てたと思う
ゲイならまだしも、さっきまで女の子しか抱いたことの無い奴がいうセリフではない
「アカン…ハマってまうかもしれん…」
俺を抱きしめ、再度首元に顔を埋めた
「もう後ろ、触ってもええ?」
先よりも熱のこもった声だった
切羽詰まってると言っても間違えはないと思う
表情は見えないが、多分そう
「…ええよ。でもその前にコンドーム付けさせて」
「ええやんか、シーツなら僕が洗うから」
届く範囲に置いていたコンドームに手を伸ばし木元の背中の上で封を開けた
「いやアカン。マットレス毎になってまうから。木元が上手かったら。やけど」
ん?と疑問が浮かんだようで声が出ていたが無視して離れての意を込めて背中を2回軽く叩いた
正直防水シートをシーツとマットレスの間に挟んではいるが。
ダメなものはダメだ。
背中を叩いてから少しして名残惜しそうに体を起こした。
「じゃあ僕もローションぬくめといてあげよう」
少し上がった息を整えてから
俺も上半身を起こし、下を見た。
自分のTシャツの惨事を目の前にして、人にされるのと自分でするのとこんなにも量が違うのだなと関心した
ペコンっとローションの蓋が外れる音が響き、気持ちが悪いのでTシャツを脱いで少し遠くに置き、いまだ硬くなっている自分のモノにコンドームを付ける
「木元はコンドーム付けんの?」
「あっ。忘れてた。よっさん付けて」
手のひらでローションを温めている木元は胡座をかいてこちらを向いた
少し柔らかくなっていて付けられないだろう
「ちょちょ!よっさん…!」
起こしていた上半身を木元の胡座真ん中に顔が来るように倒し、柔らかくなりかけていたモノを口に含んだ。
「さわ…触ってくれるだけで…ええて…!」
拒否していたものの、良かったのかハッ…ハァッ…と息遣いが聞こえるようになり黙った
少し吸えば先程の硬さを取り戻したが、しばらく離さず堪能させてもらった。
もう付けられるだろうと口を離し木元の顔を見ると真っ赤に赤面してひどく興奮しているようだった
「男に舐められて興奮したんか?」
意地悪くそういいながら下唇を舐めると
ゴロンと転がされ、馬乗りになられた
「ちょ…おい…興奮しすぎやて」
「よっさんがイケナイんや」
口早にそう言うと俺が言い返せないようにか口を口で塞がれる
舌が割り込んできたと思えば後ろに指が1本入り込んだ
「んっ!…んぅ…!」
メガネがどーたらは忘れたらしく今までなんか比にならない位に腰に響くキスだった
同時に後ろまでいい所を掠めるものだから、さっきイったばかりのモノはまたタラタラと汁をこぼす
キスをされ、呼吸もままならない状態で1本が2本になり、3本になった
木元が風呂に入っている間に浣腸と多少解しておいたのが良かったらしく軽く飲み込む。
声が出るが塞がれている為吐息となって口から零れる
背中を叩くと口が離れる
「も…!も、ええから…いれて…!」
「ええ?いれてもええんやな?」
再度ローションを手に取り木元は自身のモノにローションを塗る
「あ…ゴム…」
「ええ…ええからいれて…っ」
いい所を再三掠められ、パクパクと木元を望んでいる自身の感情に逆らえなかった
「すまん…!外に出すから…」
後ろに暖かいモノを宛てがわれ、嬉しさに震える。
柔らかく解けた後ろはなんの抵抗もなく木元を受け入れ始める
「あっ…!あ…!」
どれくらいぶりに玩具以外がそこに入ったのか、思い出せない
暖かく脈を打つそれは、驚く程に快感を俺に与えた
「う…っわ…やば…」
俺を気使ってゆっくり腰を進める木元に焦れったさまで感じた
あと少し、あと少しで前立腺を掠める。
「…っ!あ…!そこ…!」
「え?ここ?ここが気持ちええの?」
「そこ…あ、あ…!」
確かめるように腰を小刻みに振られ、その度に前立腺を引っ掻いていく快感で目の前がチカチカする
「よっさん…腰振ってる、そんなええの?」
「きもちええ…!もっと…もっと…」
気持ちが良すぎて、もう何が何だか分からなかった。
ただ必死に射精感と快感だけを追いかける
「出る…!出る…!」
「いっぱい出しや、見せて。よっさんのイくところ」
「ん…!あああ…っ!」
ぎゅうっと頭の下に敷いた枕を握りしめ、強い快感に耐える
好きな人に見られているという事がこんなにも興奮するなんて
さっき出したとは思えない程に長い絶頂。
体は快感で跳ね、体は弓なりに沿った。
自然と後ろを締め付けたようで、木元は顔を歪めた。
「やだ…!腰、振って…!」
止めないで…!
息も絶え絶えで、小さく囁く程度の音量だったが聞こえたようで再度小刻みに腰を振り始めてくれた。
射精は止まってるというのに、空イキが止まらず腰は揺れ続けた。
「奥…奥も…っ」
言った途端に奥に押し当たる
ガンガンと腰を打ち付けられ、再度射精感が込み上げる
「また…でちゃ…!」
言い終わる前に爆ぜ、悲鳴を上げる
イき続けてる間も打ち付けは止めないでいてくれ、先程の射精感とは違う、何かが押し寄せる
「きも…と…!きもと…っ」
「な、に?よっさん」
ずっと腰を振り続けている木元は息切れを起こし、絶え絶えにそれでも優しく声をかけてくれた
「しお…っ」
「塩?」
「潮吹く…!」
「…っ!」
先程まで木元はベッドに手をついていたが、それを聞くや否や俺の腰を掴み更に強く、奥へ腰を打ち付け始める。
「あ…あ…っ…噴く…っ」
もう我慢できない、そう思った瞬間木元は俺のコンドームを外した。
「だ…!だめ…っ」
「ええから、見せて。一緒に、気持ちよくなろ。俺ももうイきそうなん」
木元の、聞いた事も見た事もない甘ったるい声と表情を見つけた瞬間
今まで感じていた快感が倍になって襲いくる
「あ…あ、んっあっ!…ああああ!」
一層派手に体は跳ね、小刻みに震えながら精液ではない液体を激しく噴いた
射精とは異なる快感に、耐えられず声が大きく漏れる
「やっば…だめや、よっさんごめん…イく…っ!」
抜かれてしまう、と回らない頭がそれだけを思い足を木元の腰に回し抜けないようにホールドした
「あか…!アカンって…!中に出ちゃう…!」
「ええ…っおくに、だして…っ」
きゅうっと後ろを締めつければ抱きしめられ、すまんと囁かれたと同時に奥が温かいもので満たされた。
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