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IFエロ
IF:完結後のNTR展開 主人公ビッチ化の逆ハーレム②
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強い眼光に圧されてじりじりと身体がちいさくなる。
ユリウス隊長は俺の肩を掴むと、床に強引に押しつけてきた。
影になって表情がみえないけれど、彼の雰囲気は鬼気迫っていた。
「私がここの基地にきて二年になる」
「え」
「来年には王都へ戻らなければならない……。もう待っている時間はない」
「んっ……!!」
口を塞がれ、咥内を舌で蹂躙されて、俺は溢れてくる奇妙な歓喜に混乱した。この二年――、本心ではこうされたかったのだと気付いた。彼の熱い眼差しにあぶられ、運命への欲望に苛まれつづけていたのだ。
「んっ、ふゥッ……! ひンッ!」
昨日愛されなかった乳首をつままれ、きゅんと切ない快感が駆け抜けていく。そこをもっと触ってほしい。ユリウス隊長は俺の欲望に応えるように、コリコリとこねて、潰して、時折ピンピンと弾いてくる。望みどおりの刺激が望みどおりのタイミングで来て、俺はたまらず身悶えた。
「ああぁッ……! あンっ……!」
「声が大きい」
口付けで唇を塞がれ、んんっ……! とくぐもった嬌声を上げつづける。
ジョシュアのときと全然ちがう――。こんなに願ったとおりに愛撫されたことなんてない。彼の舌や指先だけで、全身が支配されてしまったように飛び跳ねる。
下衣をずり下ろされていても、もはや抵抗なんてする気も起きなかった。
ほしい、ほしい――。頭がピンク色に染まっていて、その先の快楽がほしくってたまらない。転げ落ちていくのは一瞬だった。彼の下衣を膨らませている凶悪なもので俺を貫いてほしい――。
隊長は俺の熟れた後孔へ指を伸ばしてくる。
「んぁッ……、んッ……!!」
指が差し込まれただけで、俺はのけぞっていた。
運命の番の指というだけで、ほかの誰よりも特別だった。
クチュクチュと広げるように愛撫されて、俺は隊長にしがみついて腰をガクガクと震わせた。
「ふぅッ……! ぁぁッ、も……ッ!!」
「イクといい」
「ッ――!!」
気持ちのいい場所をえぐられ、俺は肉壁をぎゅううと締めつけながら絶頂した。頭が白くなって、四肢が痺れている。ピクピクと余韻が止まらず、陸にあげられた魚のようだった。
指がちゅぽんと抜けて間もなく、衣擦れの音が聞こえてきた。
現れた肉棒はカリ首が張り出し、ずん、と大きく反り返って立派だった。先端から垂れ流れている先走りが妙に生々しい。アルファの中のアルファのような存在感。
「ぁぁ……」
支配的な雰囲気もすべて魅力的で見とれてしまう。
膝裏を抱えて広げられ、俺は挿入のときを今かと待ちわびた。
けれど入口にちゅく、と触れたところで隊長は動きを止めた。
「ぇっ……?」
「欲しいか、ロイス」
最後の一線を越える問いだった。接触している後孔はくぱくぱと欲しいと猛烈にねだっている。
俺はジョシュアの姿を思い出した。そうだ、だめだ、こんなこと――。
「君が拒むのなら止めよう」
しかし陰茎が話された瞬間、わずかな理性なんて吹っ飛んでいた。
「欲しいっ……!! 欲しいから、焦らさないでっ……!!」
次の瞬間、ずん、と勢いよく怒濤で貫かれ、俺はノドを逸らして舌を突き出した。
「ォッ……!!」
これが、運命の番の陰茎。ジョシュアのものとはまるで違う。挿れているだけで脳に快楽物質がどばどばと溢れてきて、快感で意識が飽和していく。
隊長はくく、と喉で笑ってから、俺の腰をがっしりと掴み直して前後に揺さぶった。ばちゅばちゅと肌の打ち合う音が響いて、倉庫の中に蒸した熱気と、ふたりのフェロモンが広がっていく。
「淫乱なロイス。胸を突き出してそんなにいじってほしいか?」
「あぁぁっ……!! ぁ、あぁっ……!?」
「聞こえていないか」
ユリウス隊長に手を取られて、自分の乳首へと誘導される。指先が粒へ触れたとき、胸と肉壁の快感が連結して脳を犯してきた。こわい、できない――。
「自分で触っていろ」
「ッ……!!」
しかし命じられると屈服したくなってしまって、俺は一心不乱に乳首をいじった。手が痺れて上手にできないけれど、昨日からここが寂しかったのだ。どうにかこねていると、絶頂の波はあっという間に押し寄せてきた。
「あッ、ぁぁあッ――、ッッ……!!」
隊長のものを全力で締めつけながら、弓なりになって達する。陰茎からは潮が噴き出して、俺の胸元や顔を濡らしていく。ユリウス隊長もく、と唸った。腹の奥にしぶきをぶつけられて、俺は搾り取るように内壁を轟かせた。
「……ぁッ、……は、ん」
こんなに深い法悦は初めてだった。もう知らなかった頃には戻れない。
つづく
ユリウス隊長は俺の肩を掴むと、床に強引に押しつけてきた。
影になって表情がみえないけれど、彼の雰囲気は鬼気迫っていた。
「私がここの基地にきて二年になる」
「え」
「来年には王都へ戻らなければならない……。もう待っている時間はない」
「んっ……!!」
口を塞がれ、咥内を舌で蹂躙されて、俺は溢れてくる奇妙な歓喜に混乱した。この二年――、本心ではこうされたかったのだと気付いた。彼の熱い眼差しにあぶられ、運命への欲望に苛まれつづけていたのだ。
「んっ、ふゥッ……! ひンッ!」
昨日愛されなかった乳首をつままれ、きゅんと切ない快感が駆け抜けていく。そこをもっと触ってほしい。ユリウス隊長は俺の欲望に応えるように、コリコリとこねて、潰して、時折ピンピンと弾いてくる。望みどおりの刺激が望みどおりのタイミングで来て、俺はたまらず身悶えた。
「ああぁッ……! あンっ……!」
「声が大きい」
口付けで唇を塞がれ、んんっ……! とくぐもった嬌声を上げつづける。
ジョシュアのときと全然ちがう――。こんなに願ったとおりに愛撫されたことなんてない。彼の舌や指先だけで、全身が支配されてしまったように飛び跳ねる。
下衣をずり下ろされていても、もはや抵抗なんてする気も起きなかった。
ほしい、ほしい――。頭がピンク色に染まっていて、その先の快楽がほしくってたまらない。転げ落ちていくのは一瞬だった。彼の下衣を膨らませている凶悪なもので俺を貫いてほしい――。
隊長は俺の熟れた後孔へ指を伸ばしてくる。
「んぁッ……、んッ……!!」
指が差し込まれただけで、俺はのけぞっていた。
運命の番の指というだけで、ほかの誰よりも特別だった。
クチュクチュと広げるように愛撫されて、俺は隊長にしがみついて腰をガクガクと震わせた。
「ふぅッ……! ぁぁッ、も……ッ!!」
「イクといい」
「ッ――!!」
気持ちのいい場所をえぐられ、俺は肉壁をぎゅううと締めつけながら絶頂した。頭が白くなって、四肢が痺れている。ピクピクと余韻が止まらず、陸にあげられた魚のようだった。
指がちゅぽんと抜けて間もなく、衣擦れの音が聞こえてきた。
現れた肉棒はカリ首が張り出し、ずん、と大きく反り返って立派だった。先端から垂れ流れている先走りが妙に生々しい。アルファの中のアルファのような存在感。
「ぁぁ……」
支配的な雰囲気もすべて魅力的で見とれてしまう。
膝裏を抱えて広げられ、俺は挿入のときを今かと待ちわびた。
けれど入口にちゅく、と触れたところで隊長は動きを止めた。
「ぇっ……?」
「欲しいか、ロイス」
最後の一線を越える問いだった。接触している後孔はくぱくぱと欲しいと猛烈にねだっている。
俺はジョシュアの姿を思い出した。そうだ、だめだ、こんなこと――。
「君が拒むのなら止めよう」
しかし陰茎が話された瞬間、わずかな理性なんて吹っ飛んでいた。
「欲しいっ……!! 欲しいから、焦らさないでっ……!!」
次の瞬間、ずん、と勢いよく怒濤で貫かれ、俺はノドを逸らして舌を突き出した。
「ォッ……!!」
これが、運命の番の陰茎。ジョシュアのものとはまるで違う。挿れているだけで脳に快楽物質がどばどばと溢れてきて、快感で意識が飽和していく。
隊長はくく、と喉で笑ってから、俺の腰をがっしりと掴み直して前後に揺さぶった。ばちゅばちゅと肌の打ち合う音が響いて、倉庫の中に蒸した熱気と、ふたりのフェロモンが広がっていく。
「淫乱なロイス。胸を突き出してそんなにいじってほしいか?」
「あぁぁっ……!! ぁ、あぁっ……!?」
「聞こえていないか」
ユリウス隊長に手を取られて、自分の乳首へと誘導される。指先が粒へ触れたとき、胸と肉壁の快感が連結して脳を犯してきた。こわい、できない――。
「自分で触っていろ」
「ッ……!!」
しかし命じられると屈服したくなってしまって、俺は一心不乱に乳首をいじった。手が痺れて上手にできないけれど、昨日からここが寂しかったのだ。どうにかこねていると、絶頂の波はあっという間に押し寄せてきた。
「あッ、ぁぁあッ――、ッッ……!!」
隊長のものを全力で締めつけながら、弓なりになって達する。陰茎からは潮が噴き出して、俺の胸元や顔を濡らしていく。ユリウス隊長もく、と唸った。腹の奥にしぶきをぶつけられて、俺は搾り取るように内壁を轟かせた。
「……ぁッ、……は、ん」
こんなに深い法悦は初めてだった。もう知らなかった頃には戻れない。
つづく
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