【完】オメガ騎士は運命の番に愛される《義弟の濃厚マーキングでアルファ偽装中》

市川パナ

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IFエロ

IF:ボツネタ~はしたない?~(『剣と親友 1』の別世界線です)

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『剣と親友 1』の別世界線です。ボツになったシーンです。
ユリウス隊長×ロイス、ジョシュア→ロイス
エロはぬるいです。

※注意
◆全く異なる世界線です。世界観が著しく崩れる場合がございますのでご注意ください。





 なぜか一糸まとわぬ姿で、俺とユリウス・ハルバード隊長はベッドの中で絡み合っていた。

「愛しいロイス……」

 体の中心には猛った屹立が挿しこまれていて、彼がゆるゆると動くたびに淡い快楽が波のように寄せては引いていく。強烈な多幸感で頭のてっぺんから足の先までひたされていた。この人と会うために生まれてきたのだと感じる。ピッタリとピースが当てはまった感覚。

「んっ、もっと……もっと欲しい……あなたの匂いで、上書きして……」
「当然だ。もう離しはしない。神に誓って」

 抽挿が激しくなって――。

「兄さん」

 低い声で呼びかけられ、俺ははたと目を開いた。
 眩しい朝日。俺を包んでいるのは、ユリウス隊長の清涼な香りではなく、弟のジョシュアの甘い香りである。
 瞬間、昨日の出来事を目まぐるしい勢いで思い出した。そうだ、昨日は運命の番と出会ったのだ。そして夜のサロンの庭園で言い争いになって、そのあと弟と一緒に帰って、いつも通りベッドに入って……? 状況を把握して冷静になった。

「俺は、なにか寝言を言っていたか……?」

 なんてあさましい夢を見てしまったのか。あれだけ運命の番を拒んで、弟にも心配かけておきながら、その弟のとなりでこんな夢を見てしまうとは。
 そもそも誰かとお付き合いしたことすらないのに、どうして妙に生々しかったのか。想像力か。
 目頭を押していると、弟はいやに軽やかな声で答えた。

「何にも?」
「……そうか」
「そろそろ朝食の時間だよ」

 踏み込めば墓穴を掘るような気がするので黙々と服に着替えた。




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