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21 幽霊と学校でエッチ。
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手の甲で濡れた頬をゴシゴシしながら鼻水をすする。誰もいない教室を見渡した俺は、ある個所に目をこらした。なんとなく気配を感じる。きっとそこにいるんだろう、ガラスを割った幽霊が。
(見えてないってことは、悪い霊じゃない……? もしかして俺のことたすけてくれた?)
じっと見ていると白い光が、なんとなくひとの形になって見えてきた。その影がすぅっと俺のそばに近づいてくる。
「? わっ⁉」
幽霊に頭を撫でられ、頬をくすぐられた。俺はその感覚をよく知っていた。
「ねぇ、もしかしていつものヘンタイ幽霊?」
聞くとツンと髪を引っ張られた。肯定のつもりかな。バチンと音がして蛍光灯のひとつが消えてしまったけど、それはヘンタイって云われて怒ったからかもしれない。それとももしかして傷ついたりしたのかな?
「そっか。お前俺に憑いてきたんだ……」
ドスケベ幽霊はてっきり俺の家に居座っているんだと思ってた。頬を撫でてくる感触に、幽霊が涙を拭いてくれようとしているんだと気づいた俺は、ちょっとたのしくなってくる。
うっすらだけども自分の顔に触れる幽霊の手が見えていた。彼氏がいたらこんな感じなのかな? 俺がつらかったり泣いたりしたら、やさしく慰めてくれたりするのかな?
俺はいつかできるかもしれない恋人のことを想像してみた。はやくこんな最低な思い出ばかりの学校のこと忘れて、大学でたのしく過ごせたらたらいいな。
「ねぇ、くすぐったいって」
(当面は、コイツが俺の彼氏かもしれない。もうエッチもした仲だし、ちょっといいヤツだし)
だったら名まえでもつけるか? 幽霊だから、幽霊くん。いや、安直か。うーん。ゆうくん? ゆうくんでいっか? のんきに考えながら、俺は足もとを見渡した。
「ゆうくんさぁ。もしかして俺のこと助けてくれた? ありがとうね。でもさ、あんまり怒るなよ? 腹たてたり欲に狂っちゃうとどんどん悪霊化しちゃって、成仏できなくなるからな」
ゆうくんの姿がうっすら見えだしたことを俺は心配した。
「あと、スケベなことばっかりやってると色情霊になるぞ? それもダメだからな」
そのうち、ちゃんと成仏できるといいんだけど――。
云いながら落ちていたパンツを見つけて手にとろうとした俺は、いきなり押し倒されて床にゴロンと仰向けに転がった。
「へ?」
そして数日ぶりの金縛りに、ぎゃぁとなる。もしかして、もしかして、もしかして⁉
(――ば、ばかっ、このバカ幽霊っ!)
スケベはダメだって云ったさきからなんてことするんだ。べろんと股間を撫であげられお尻をもみもみされて、俺はジタバタと暴れた。暴れたといっても実際には身動きがとれないので、それは気持ちのうえでだけなのだが。
「ひゃぁんっ、やめっ、やめてぇっ」
昨日さんざん弄ばれた乳首をまたもやクニクニ捏ねられて、俺は気持ちよすぎてふにゃふにゃになっていった。「やめてやめて」と叫んだつもりだが、これもたぶん声は出せていなかっただろう。
ついさっきまで竹中たちに犯られそうになってあんなにびびっていたくせに、それなのにもうすっかり俺は分身を元気にしていた。情けない。しかも丁寧な愛撫をほどこされて、さきっぽにはとろりと蜜までにじませている。
「あぁっ…‥、ゆ、ゆうくんっ……」
最悪だ。教室で下半身丸出しで床に貼りついて、ひとりでち×こ勃たせているなんて。こんな状況で、もしここに誰かがやってきたらどうしよう。こんなところを見られたら、俺はきっとヘンタイの烙印を押されてしまう。
(でもすでにホモのヘンタイって云われてるんだっけ? いやいや、でも、コレはちょっとないだろう⁉)
「ゆ、ゆうくんっ、ここではダメっ……ダメ、だっ……てっ、ああん、やめろぉっ」
そこやかしこをぐりぐりもみもみされて身悶えながら、せめて家に帰ってからだと訴えた。
「っていうか、お前、いま俺を押し倒したなっ⁉」
さっきのはいつものような体感じゃなかった。物理的になにかをされたのははじめてだ。いや、でもそれもやっぱり俺の体感なのか? 押された感覚に反応して俺の身体が勝手に転がったというのだろうか。催眠術みたいな感じで。
ごちゃごちゃ考えているうちに、ひょいと両脚を抱え上げられた俺は、おおきく目をみひらいた。
(うっそ―――っ⁉)
赤ちゃんがオムツを換えるときのようなポーズを取らされて、全身がかぁっと熱くなる。
(俺のお股がゆうくんに丸見えだぁっ!)
それだけじゃない、ゆうくんのソレもうっすらだったけど丸見えだった。広げられた俺の脚のあいだにゆうくんのガッチガッチなのが圧しつけられて、すぅっと俺のなかに挿りこんでいく。
(エ、エロいぃぃ!)
その光景は俺には刺激が強すぎた。ゆうくんのソレが俺のあのいい場所に到達するまえに、俺はその視覚だけで感じてしまい、ぶるぶるぶるっと全身を震わせてイってしまったのだ。
ビュルルルルッっと制服の腹から胸にかけて放出された体液は、ぺちょっと額にも飛んできた。
そんなぁ、と唖然となりながらも、ゆうくんのモノがお臍の下のあのいいところに当たって「あんっ」と胸をそらす。
(気持ちいい~っ)
ところがだ。さぁこれからだというところで、ふっとゆうくんは消えてしまった。抱えられていた脚がパタンと床に落ち、「いてっ」と叫ぶ。金縛りもとけていた。
(え? なんで?)
「うっそっ。いいところだったのに⁉」
あれだけ学校ではダメだやめろと叫んでいたわりに、俺の口からでたのはそんなセリフだった。そしてゆうくんがいきなり消えた理由がすぐにわかる。廊下から誰かがパタパタと走ってくる足音が近づいてきた。
(見えてないってことは、悪い霊じゃない……? もしかして俺のことたすけてくれた?)
じっと見ていると白い光が、なんとなくひとの形になって見えてきた。その影がすぅっと俺のそばに近づいてくる。
「? わっ⁉」
幽霊に頭を撫でられ、頬をくすぐられた。俺はその感覚をよく知っていた。
「ねぇ、もしかしていつものヘンタイ幽霊?」
聞くとツンと髪を引っ張られた。肯定のつもりかな。バチンと音がして蛍光灯のひとつが消えてしまったけど、それはヘンタイって云われて怒ったからかもしれない。それとももしかして傷ついたりしたのかな?
「そっか。お前俺に憑いてきたんだ……」
ドスケベ幽霊はてっきり俺の家に居座っているんだと思ってた。頬を撫でてくる感触に、幽霊が涙を拭いてくれようとしているんだと気づいた俺は、ちょっとたのしくなってくる。
うっすらだけども自分の顔に触れる幽霊の手が見えていた。彼氏がいたらこんな感じなのかな? 俺がつらかったり泣いたりしたら、やさしく慰めてくれたりするのかな?
俺はいつかできるかもしれない恋人のことを想像してみた。はやくこんな最低な思い出ばかりの学校のこと忘れて、大学でたのしく過ごせたらたらいいな。
「ねぇ、くすぐったいって」
(当面は、コイツが俺の彼氏かもしれない。もうエッチもした仲だし、ちょっといいヤツだし)
だったら名まえでもつけるか? 幽霊だから、幽霊くん。いや、安直か。うーん。ゆうくん? ゆうくんでいっか? のんきに考えながら、俺は足もとを見渡した。
「ゆうくんさぁ。もしかして俺のこと助けてくれた? ありがとうね。でもさ、あんまり怒るなよ? 腹たてたり欲に狂っちゃうとどんどん悪霊化しちゃって、成仏できなくなるからな」
ゆうくんの姿がうっすら見えだしたことを俺は心配した。
「あと、スケベなことばっかりやってると色情霊になるぞ? それもダメだからな」
そのうち、ちゃんと成仏できるといいんだけど――。
云いながら落ちていたパンツを見つけて手にとろうとした俺は、いきなり押し倒されて床にゴロンと仰向けに転がった。
「へ?」
そして数日ぶりの金縛りに、ぎゃぁとなる。もしかして、もしかして、もしかして⁉
(――ば、ばかっ、このバカ幽霊っ!)
スケベはダメだって云ったさきからなんてことするんだ。べろんと股間を撫であげられお尻をもみもみされて、俺はジタバタと暴れた。暴れたといっても実際には身動きがとれないので、それは気持ちのうえでだけなのだが。
「ひゃぁんっ、やめっ、やめてぇっ」
昨日さんざん弄ばれた乳首をまたもやクニクニ捏ねられて、俺は気持ちよすぎてふにゃふにゃになっていった。「やめてやめて」と叫んだつもりだが、これもたぶん声は出せていなかっただろう。
ついさっきまで竹中たちに犯られそうになってあんなにびびっていたくせに、それなのにもうすっかり俺は分身を元気にしていた。情けない。しかも丁寧な愛撫をほどこされて、さきっぽにはとろりと蜜までにじませている。
「あぁっ…‥、ゆ、ゆうくんっ……」
最悪だ。教室で下半身丸出しで床に貼りついて、ひとりでち×こ勃たせているなんて。こんな状況で、もしここに誰かがやってきたらどうしよう。こんなところを見られたら、俺はきっとヘンタイの烙印を押されてしまう。
(でもすでにホモのヘンタイって云われてるんだっけ? いやいや、でも、コレはちょっとないだろう⁉)
「ゆ、ゆうくんっ、ここではダメっ……ダメ、だっ……てっ、ああん、やめろぉっ」
そこやかしこをぐりぐりもみもみされて身悶えながら、せめて家に帰ってからだと訴えた。
「っていうか、お前、いま俺を押し倒したなっ⁉」
さっきのはいつものような体感じゃなかった。物理的になにかをされたのははじめてだ。いや、でもそれもやっぱり俺の体感なのか? 押された感覚に反応して俺の身体が勝手に転がったというのだろうか。催眠術みたいな感じで。
ごちゃごちゃ考えているうちに、ひょいと両脚を抱え上げられた俺は、おおきく目をみひらいた。
(うっそ―――っ⁉)
赤ちゃんがオムツを換えるときのようなポーズを取らされて、全身がかぁっと熱くなる。
(俺のお股がゆうくんに丸見えだぁっ!)
それだけじゃない、ゆうくんのソレもうっすらだったけど丸見えだった。広げられた俺の脚のあいだにゆうくんのガッチガッチなのが圧しつけられて、すぅっと俺のなかに挿りこんでいく。
(エ、エロいぃぃ!)
その光景は俺には刺激が強すぎた。ゆうくんのソレが俺のあのいい場所に到達するまえに、俺はその視覚だけで感じてしまい、ぶるぶるぶるっと全身を震わせてイってしまったのだ。
ビュルルルルッっと制服の腹から胸にかけて放出された体液は、ぺちょっと額にも飛んできた。
そんなぁ、と唖然となりながらも、ゆうくんのモノがお臍の下のあのいいところに当たって「あんっ」と胸をそらす。
(気持ちいい~っ)
ところがだ。さぁこれからだというところで、ふっとゆうくんは消えてしまった。抱えられていた脚がパタンと床に落ち、「いてっ」と叫ぶ。金縛りもとけていた。
(え? なんで?)
「うっそっ。いいところだったのに⁉」
あれだけ学校ではダメだやめろと叫んでいたわりに、俺の口からでたのはそんなセリフだった。そしてゆうくんがいきなり消えた理由がすぐにわかる。廊下から誰かがパタパタと走ってくる足音が近づいてきた。
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